蔵っ子日記

これは中堅(?)蔵人の日々を綴った素朴な日記です。
だんだん「蔵っ子」と言えない歳になってきたか?でもよろしくね。

わーらちの会、田植え

2006年05月29日 20時23分29秒 | 日本酒
5月もあと少しですね。しかしいつまでも寒いですね。昨晩は思わず暖房つけてしまいました。
実は昨日、「わーらちの会」の田植えがありました。天候は・・・ギリギリ、なんとかもったかな?って感じです。しかし強風により、寒くて大変でした。
「わらーちの会」とは、自分たちで田植えから始めて、そのお米でお酒を造り、楽しもう!という会(会員20~30名?)でして、お米はコシヒカリを使います。酒米でないので珍しいでしょ?会員の親さんにまじって子供たちも元気よく田植えをしていました。その後は今年出来上がった「わーらちの酒」を囲んで、楽しいひと時を過ごしました。でも昼間からお酒が入ると、そのあと何も出来ませんね~。家に帰ってお昼寝でした。
秋には稲刈り、また冬には酒の仕込があります。今年も皆さんの期待に応える旨い酒造るぞ~。

平成18年全国新酒鑑評会 in 西条

2006年05月25日 20時22分11秒 | 日本酒
本日は朝早くに出雲を出発し、東広島市西条町へ出かけてきました。そうです!日本酒業界では最大のイベント(?)「全国新酒鑑評会」の出品酒の公開利き酒があったのです。
全国の蔵元、杜氏、酒販店、料飲店、また日本酒ファンの一般の方々が集まり、出品されたお酒(金賞受賞酒や入賞酒なども含む)を利き酒できる、すごいイベントなのです。
しかし私のような新米蔵人は楽しんでばかりもいられません。良い酒の特徴とはどんなものか、目指す酒はどんな感じか、勉強するまたとない機会でもあります。参加したのは3回目ですが、毎回本当に微妙な違いがあって、面白いし、難しいなあと感じます。
全出品数は900点以上。ひえ~さすがに全品は無理だわ・・・。
ちなみに十旭日は入賞でした!三年連続金賞はやっぱり難しかったかなあ。

「酌楽人」について

2006年05月23日 20時45分21秒 | 日本酒
酌楽人(くらびと)について少し補足説明&宣伝をしてみましょう。

①酒を造る人「蔵人(くらびと)」をもじっています。

②「酒を酌み交わすことを楽しむ人」という意味があります。
 このすばらしい団体名?を考えた人のブログはこちら↓
http://www.doblog.com/weblog/myblog/51753
 
③ロゴは嫁さん作です。なかなか味のある字を書きます。

④会場となった雰囲気のある古民家風お店はこちら
 通常はお食事処として営業しております「和らぎ処 紡」↓
http://www.geocities.jp/tsumugi_62/

⑤また写真のようにオリジナルTシャツも作っちゃいました。
(バックプリント!どことなく「海人」Tシャツを意識している?)
このTシャツを作ってくれたのは、以前務めていた会社の元同期。
面白いTシャツ屋さんです。必見。HPはこちら↓
http://www.anything.ne.jp/index.html

関係するいろいろなこと、もの、人が好きですね。
愛していきたい私たちのブランドです。



酌楽人イベント in 木綿街道

2006年05月22日 20時23分23秒 | 日本酒
昨日、出雲市平田町にて古い町並みを生かしてのお祭り「木綿街道」祭りがありました。その街道には造り酒屋や醤油屋、その他地元の食品や工芸品などを出展販売してあって、なかなかの賑わいでした。(天気も最高でしたしね)
蔵っ子含む気の合う同年代?島根県の蔵人他数名で、毎年「酌楽人(くらびと)」という名前でこのイベントに参加しております。各蔵の自慢のお酒を飲みくらべで提供し、日本酒の旨さ、良さ、また各蔵によって異なるお酒の違いなどをアピールしたり、大先輩出雲杜氏にも手伝って頂き、「もとすり唄」(酒つくりで唄われていた仕事唄)を実演するなど、自分たちで考えて、やりたいことをこの場所でやらせてもらいました。
準備等大変でしたけど、日本酒を、また小さくても真面目に作っている蔵の地酒を、皆さんに知ってもらい、楽しんでもらえたらいいな、と思ってやりました。少しずつファンも増えてきたように感じますし、「継続は力なり」でこれからもやって行きたいです!
最後に一緒に頑張ったスタッフの皆さん、飛び入りお手伝いのH井さん、M浦さん、M本さん、どうもありがとうございました。また来てくださったお客様に感謝!です。
次は打ち上げ(反省会)が楽しみだ~。

今日は瓶詰め・・・お疲れ。

2006年05月18日 20時56分16秒 | 日本酒
なんとなくじめじめ、むしむしした今日この頃です。本日は普通酒(上撰)の瓶詰めの日でした。簡単に言うと、うちの場合最もよく目にする、飲まれる、使ってもらっているお酒ということでしょうか。そのため詰める本数も多いので、社員総出で頑張ります。
一升瓶を洗って、次から次へとベルトコンベアで流れていって順々に酒を詰めていきます。機械でやるのですが、逆に人間が機械のスピードに合わせていかなければいけないので、各々戦争のように忙しいです。(無言、集中です)
これから6月、7月、もう8月!!!になると、汗だくだく!(ダイエットに最適!)午前と午後の作業の合間に着替えたくなるくらいです。「嫌だなあ~(まだ気が早い)」、でも酒が売れないのはもっと嫌だなあ~。

お店造りの勉強だ

2006年05月15日 23時13分55秒 | 日本酒
日曜日、会社がお休みでちょっと遠く(鳥取県)まで夫婦で出かけてきました。朝寝坊してしまったので、本当に目的だけ済ましてとんぼ返りでしたが・・・。
実は、とある酒販店さんに店造り&販売の気構えなるものの勉強に行って参りました。お忙しいところ丁寧に対応して下さり、本当に親身に話をして下さいました。とにかく、すべてに脱帽・・・、驚き・・・、感心・・・。酒蔵以上に日本酒の魅力をアピールしようと努力されている・・・。お客様とのつながりを大切にされている・・・。
最近は直接蔵元まで酒を買いに来られるお客様も増えてきました。店頭において自分たちの出来てない点、情けない状況を痛感しました。これから目指す「改革」を少しずつこのブログで紹介できるよう頑張って行きたいと思います。やるぞやるぞ~自分自身にプレッシャーかけるぞ! ※写真の温かみ、手作り感!これです!

「島根県きき酒競技会」がありました

2006年05月13日 20時38分50秒 | 日本酒
昨日の話ですが、島根県酒造組合の主催による「きき酒競技会」がありました。きき酒と聞けば、「うわっ、苦手」と思う業界の人も多いはず。昨日のルールではマッチングと呼ばれるもので、A~Jまでの10種の酒の特徴を捉え(覚え)、後から出てくるイ~ヌまでのお酒と合わせる、というもの。例えばAはヌ、Bはイ、・・・というように決めるわけですね。制限時間は15分x2回。確かに違いはあるのでしょうが、適当にやって当たるほど簡単ではありません。しかし五感をフル活用して15分集中してきき酒すると、ほんとに疲れます。この大会は社員、蔵人等が対象でしたが、一般の人も機会があれば是非一度やってみて下さい。面白いかどうかは?ですが。
ちなみに私6位入賞(7位までが入賞、賞状あるのだ)致しました(祝)。なんとか会社の面目を保ったかな。


まるで理科室だね。

2006年05月06日 20時39分16秒 | 日本酒
日記ご無沙汰してしまいました。GW皆さんはいかがお過ごしでしょうか?
私たち夫婦は仕事も少しこなしつつ、久しぶりにテニスなどしてしまいました。(学生時代は二人は違う団体所属だったけど頑張っていたのだ!)ちょっと筋肉痛だな・・・。
今日はあるカップ酒の酒詰めがありました。商品となる際、原酒を加水するのですが、アルコール分等きちんと計算どおりになっているかどうか、ここでも分析作業は必須です。蔵の場合は酒の出来具合(進み具合)をチェックする分析が毎日行われていましたが、この分析作業は、店の仕事でも重要な仕事のうちのひとつです。
写真はアルコール度数を計るため、蒸留しているところです。(上がお酒、下が蒸留液受け)お酒を熱してアルコール分だけを抽出するわけです。なんかまさに理科室、って感じの機械、雰囲気ですよね。文系出身の私が、まさか大人になってこのようなものに触ることになるとは・・・。