とうとう12月になりました。
今日は生憎の雨ですが
一昨日は風が強くて富士山がクッキリと見えました。
スッポリ雪に覆われていますねえ。
どのくらいの積雪なのかはわかりませんが
山頂はおそらく凄まじい氷点下の世界なのでしょうね。
私は人一倍の寒がりなのですが
12月になると「雪国」への憧れがマックスになります。
地吹雪が吹き荒れる雪原の真ん中に立って
大声で歌を歌いたいというバカな衝動にかられます。
これは4年前の2月
東京が豪雪に見舞われた時の写真です。
交通機関は完全にマヒ状態で駅まで歩くのさえ難渋でした。
速攻、打ち合わせは延期にして
一日中、ウキウキと雪の中を走り回ったものです。
まるで雪国そのものの風景です。
小林旭さんに「北帰行」という歌がありますが
どこまでも続く雪原の真ん中で
あの歌を歌ってみたい衝動にかられます。(笑)
1.窓は夜露に濡れて 都すでに遠のく
北へ帰る旅人ひとり 涙流れてやまず
2.夢はむなしく消えて 今日も闇をさすろう
遠き想いはかなき希望(のぞみ) 恩愛我を去りぬ
3.今は黙して行かん なにをまた語るべき
さらば祖国愛しき人よ 明日はいずこの町か
明日はいずこの町か
この格調高い文語調の歌は
昭和16年、大陸・満州で生まれた曲で
旧制・旅順高等学校の寮歌として歌い継がれたそうです。
そう言えばどこかバンカラ調で
当時の学生たちの気概を感じさせる名曲ですね。
この「北帰行」もそうですが
北の宿から、北酒場、雪国、襟裳岬・・・
演歌の世界には北国や雪国を歌った名曲が多いですねえ。
日本人がどこから来て、どのように日本全土に分布していったのか。
日本人の起源については諸説あるようですが
やっぱり黒潮にのって琉球・沖縄から九州を経て本州
そして北海道へと広がって行ったというのが有力ではないでしょうか。
日本人の精神風土の中にはひたすら、北へ北へと向かう
明かな『北志向』があるのではないでしょうか。
私の北国への憧れもまさしく「DǸA」のなせる業かも知れません。
北志向とともに
わが体内に深く埋め込まれているのが
他ならぬ「温泉」というDNAではないでしょうか。
この季節になると「温泉に入りたい」という
まるで地軸を揺るがすような激しい衝動に襲われてしまいます。
私の辞書の中では「北志向」と「温泉」は
ほとんど同意語なんですねえ。
この写真は3年前に行った那須塩原塩原の露店風呂ですが
あられもない姿で申し訳ありません。(笑)
♪ 北へ帰る旅人ひとり 涙流れてやまず~