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まろの公園ライフ

公園から世の中を見る

酒と薔薇の日々

2011年10月13日 | 日記
武蔵野散歩を楽しんだ週末。
ゴールの「神代植物園」にようやく到着した。



神代植物園は都内で唯一の「植物公園」だ。
武蔵野の面影を色濃く残す園内には
およそ4800種、10万本の樹木が生い茂る。
ちょうど「秋のバラフェスタ」が開催中。
すでに午後4時を過ぎていてゆっくり見られないかと思ったが
本日はバラのライトアップがあるので7時までと聞いてひと安心。



バラ園では西日に照り映えて
色とりどりのバラが「今を盛り」と美しく咲き誇っている。



夕方にも関わらず意外なほど人が多い。
それにしてもバラはなぜこれほど人気があるのだろうか。
私の叔父など以前から「ゆっくりバラ作りがしたい」が口癖で
わざわざ定年を5年も早めたほどだ。



風にのってバラの香りが漂ってくる。
濃厚だが嫌味がなく何ともすがすがしい高貴な香り。
花姿の優美さもはもちろんだが
この香りがおそらく人を「惑わす」正体なのかも知れない。



門外漢の私にバラの「奥深さ」など語る術もないが
はるか古代から現代に至るまで
これほど人を魅了し続けて来た植物はないのではなかろうか。
とりあえず自分が気に入ったバラだけを挙げてみた。



赤という色の深さを感じる「乾杯」。



名前が気に入った「チャールストン」。



何とも凛々しい白さ「シルエット」。



ピンクに品格がある「クイーン・エリザベス」



白に淡い紫が混じった「シャルル・ドゴール」



バラ園で楽しそうに写真を撮りあう男女。
何の根拠もないがきっと幸せになるに違いない。



ドンドン陽が西に傾いて「薄暮」になって来る。
ちょっとバラに酔ったような気分になって来たので
隣の「ダリア園」も覗いてみることにした。



バラに比べてダリアはより華麗な印象だ。
バラが「品格」ならばダリアは「風格」と言ったらいいだろうか。



ダリアと聞くとどうしても宮本輝の小説「錦繍」を思い出す。
主人公の亜紀は障害をもつ息子に満天の星を見せてあげようと思い立ち
紅葉の真っ盛りの蔵王山に行くが、そこでかつての恋人と偶然再会する。

「蔵王のダリア園からドッコ沼へ登るゴンドラリフトの中で、まさかあなたと
 再会するなんて、本当に想像すらできないことでした」



そんな男女の「往復書簡」で物語は構成されるが
哀切きわまりない手紙の文面に人間の「生きる哀しみ」が凝縮された作品だ。
帰ったらまた読んでみようかな・・・などと思う。



秋の陽はつるべ落とし・・・
ライトアップは断念して6時過ぎに植物園を後にした。
この日、万歩計の合計は22000歩、距離にして16キロを歩いた。
例によって帰り道の「居酒屋」で痛飲。
酒に酔い、薔薇に酔い、充実した一日だった。(疲れた・・・)


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武蔵野いきもの観察

2011年10月12日 | 日記


野川の清流にそって武蔵野を歩いている。
川のほとりに設けられているのが「自然観察園」だ。



降り注ぐ秋の「木洩れ日」の下で
さまざまな植物や生きものたちが健気に息づいている。



白く可憐な花は「シラヤマギク」。



「ノハラアザミ」と言う。



これは「ナンテンハギ」。
ゆでて「和え物」や「おひたし」にすると美味しいらしい。



ご存じ「ムラサキシキブ」の果実。
あの「紫式部」はこのようなイメージの女性だったのだろうか。



可愛いピンク色の「シュウカイドウ」。
秋を代表する山野草で古来、文学や美術のモチーフとなって来た。
花弁が半分に割れていることから花言葉は「片思い」。



バッタが小枝でじっとしていた。



これは「シモバシラ」。
その名の通り冬は「霜柱」のように氷結すると言う。



「ウバユリ」の果実。
白いユリの花が枯れた後に果実がはじけて種子を撒くと言う。



カマキリ(ハラビロカマキリ)が威嚇していた。
ものの本によるとカマキリは世界で2000種類以上もいるそうだ。



川沿いの「萩の花」を眺めながらさらに先へ。
目指すは「神代植物園」。
秋の「薔薇」が真っ盛りだと言うから楽しみだ!


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武蔵野のんびり散歩

2011年10月11日 | 日記
週末、武蔵野を歩いた。
うららかな秋日和で大いにリフレッシュした。



JR東小金井駅から徒歩20ほどで野川公園に到着。
そこから川沿いの遊歩道をのんびり歩く。



野川は今や数少ない「護岸工事をしていない」清流だ。
小金井、調布、三鷹の三市をゆったりと流れる。



川では「魚とり」をする子供たちの楽しい歓声。
♪ 春の小川はさらさら行くよ・・・の歌のイメージにピッタリの川だ。



川沿いには「湧水地」もある。
透明な冷たい水で「武蔵野」という土地の豊かさを感じさせる。
多くの文人墨客が愛した武蔵野の森だ。



カモたちものんびり日光浴。



途中、川沿いの「野川公園」で昼食。
「エビフライ」「唐揚げ」「玉子焼き」「ウインナー」「フルーツ」の
豪華弁当だったが腹が減って写真を撮るのを忘れた。
この広々とした公園は国際基督教大學(ICU)のゴルフ場跡地だと言う。
何とも豪勢な大學ではないか!
昼食後は息子とフリスビーを楽しむ。



その後はさらに野川に沿って歩く。
森のあちこちから野鳥の声、足元では秋の虫たちの合唱。
信号がないから本当に気持ちがいい。



それにしても・・・
護岸工事がしていない川というのは今や貴重な「自然遺産」だ。
先日の台風ではかなりの被害があったと言うが
なんとか守って欲しいものだ。



大きな橋の下をくぐると視界が一気に広がる。
調布飛行場の管制塔が見えた。





休日とあってセスナ機や遊覧飛行の双発機が
ひっきりなしに離発着を繰り返す。
羽田や成田とは全く雰囲気が違う「ローカル空港」の牧歌風景。



川の瀬で白サギが獲物を狙っている。
しばらく見ていたが・・・どうも決心がつかないようだった。



前方、彼方に見えるのは「国立天文台」。
川はいつの間にか三鷹市に入った。



全身に「つた」をからませたちょっと珍しい橋。
下を行くのは我が家の「ピアノ小僧」。



蝶がキバナコスモスの蜜を吸っている。
後で調べたら「ツマグロヒョウモン」と言うらしい。

  秋の蝶 行き暮れてなお 舞う命

この時点で歩数計は12000歩。
かなり疲れたが、目指すゴールはまだまだ先だ。


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仕事がない!

2011年10月10日 | 日記
この連休、まったく仕事がなかった。
フリーランスにとって仕事がないのは即「死活問題」だが
こんなに完全オフは久しぶりだ!



空も晴れやかに澄み渡って天気晴朗なり。
息子が「図書館へ行きたい」というのでサイクリングがてら遠方の図書館へ。
彼も午後からピアノのレッスンがあって忙しい。



図書館へは自転車で20分ほど。
道中、民家の軒先で柿の実がほどよく色づいていた。
あ、その横にあるのは「ザクロ」ではないか!
昔は学校帰りによく盗んで食べたものだ。





うららかな秋の日差しを楽しみながら図書館へ到着。
一時間以上もゆっくり「本定め」をした。
例によって息子も山のように本とクラシックCDを借りてご満悦。
私も自転車のカゴ一杯に8冊を借りた。



  ・椎名誠「黄金時代」「気分はダボダホソース」
  ・大沢在昌「魔女の笑窪」
  ・藤原新也「メメントモリ」
  ・大竹明子「この写真がすごい2008」
  ・沢木耕太郎「有名であれ無名であれ」
  ・吉田修一「パークライフ」
  ・吉田秀和「世界のピアニスト」





図書館の向かいにある神社の「狛犬」。
狛犬というのは本当に千差万別、個性的な顔をしている。
「狛犬写真集」なんて意外に売れるのでは・・・
腹も減ったし、帰り道にある「バーミヤン」で昼食にした。





休日だから大っぴらに「ダブル餃子」で生ビール2杯。
バーミヤン餃子は噛んだ途端、口の中に肉汁があふれて美味しい!
「若鶏の南蛮ソース」も表面がカリカリ、中がジューシーで美味しかった!
何より安い!



帰りは「石神井川」沿いの緑道を通って自宅へ。
8月のゲリラ豪雨では川が氾濫寸前までいって警戒情報も出たが
今はそれがウソのような穏やかさだ。
この川を通る時にいつも思うのだが「水がキレイだ!」。



何気に川面を撮ったのだが息子の足が写り込んでいた。
その先には二人の「親子シルエット」まで・・・
「なかなかいい写真が撮れたなあ」と大いに満足して帰路へ。
なんとも平和な秋の一日であった。
さあ「読書の秋」に励まねば!


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思いは東北へ

2011年10月09日 | 日記
震災復興の支援に当たった全国の自治体が
経費を東北三県(岩手・宮城・福島)に請求すると言う。
その総額は22自治体で総額44億円、今後もまだまだ増える見込みだ。
災害支援法の規定によるものらしいが、道義的にどうなのか?
最終的には国が支払うとしても、その行為自体に憤りを感じじるのは私だけだろうか。



公園は日増しに秋の彩りが濃くなっていく。
うるさかった蝉に代わって草むらでは秋の虫たちが涼やかな声を響かせる。



いち早く紅葉を見せているのはハナミズキ。
イチョウ並木もしだいに色づいてきた。



メインストリートの人混みはこの時期恒例の団地の「秋まつり」。
とりどりの出店が軒を並べている。



区のキャラクターの「ネリー君」だ。
まだまだPR不足だが、結構、可愛い「ゆるキャラ」ではないか。
一緒に写真撮影を勧められたがさすがに恥ずかしい。



この秋祭りも「復興支援」を唱っていて売り上げの一部を被災地に送る。
間違っても「経費請求」などはしないでね。
最近、各地のイベントでは必ず「震災復興」をキャッチフレーズに掲げている。
草の根レベルで東北へ意識をつなげていくのは本当にいいことだと思う。



「がんばっぺ」というのは福島弁だが
深刻ぶらず、何ともあっけらかんとした言葉の響きがいい。
それにしても最近のサイダーブームは凄いな。



東北の新鮮な野菜が勢揃いしている。
この「月山人参」もいかにも大地の恵みを感じさせるネーミングだが
その大地がどうなのか、やはり心配になる。



みごとに色づいた柿は一袋200円とかなり安い。



言うまでもなく東北は日本有数の「米どころ」だ。
店先に並べられたのは新米ではなかったが
今回の放射能被害は日本人の「コメ離れ」さらに加速させるに違いにない。
東北のコメが名実ともに「復活」するのはいつの日か・・・



その米屋の軒先に吊るしてあったのが伝統の「藁細工」。
秋の刈り入れが終わった後、東北の人は残った藁を利用し
冬は囲炉裏端でせっせと「藁細工」の手仕事に励んだのだろうか。
今年は耕作放棄地が多く藁の絶対量が少ないし、藁そのものの汚染も心配される。



被災地もこれから本格的な紅葉シーズンを迎える。
汗水をたらして愚直に「米づくり」に励んできた東北の人々にとって
今回の「原発事故」はいったい何を意味するのか・・・
再び胸を張って田圃に立つ日はいつやって来るのか・・
ふと立ち止まると、決まって思いは東北へ飛ぶ。


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