武蔵野散歩を楽しんだ週末。
ゴールの「神代植物園」にようやく到着した。

神代植物園は都内で唯一の「植物公園」だ。
武蔵野の面影を色濃く残す園内には
およそ4800種、10万本の樹木が生い茂る。
ちょうど「秋のバラフェスタ」が開催中。
すでに午後4時を過ぎていてゆっくり見られないかと思ったが
本日はバラのライトアップがあるので7時までと聞いてひと安心。

バラ園では西日に照り映えて
色とりどりのバラが「今を盛り」と美しく咲き誇っている。

夕方にも関わらず意外なほど人が多い。
それにしてもバラはなぜこれほど人気があるのだろうか。
私の叔父など以前から「ゆっくりバラ作りがしたい」が口癖で
わざわざ定年を5年も早めたほどだ。

風にのってバラの香りが漂ってくる。
濃厚だが嫌味がなく何ともすがすがしい高貴な香り。
花姿の優美さもはもちろんだが
この香りがおそらく人を「惑わす」正体なのかも知れない。

門外漢の私にバラの「奥深さ」など語る術もないが
はるか古代から現代に至るまで
これほど人を魅了し続けて来た植物はないのではなかろうか。
とりあえず自分が気に入ったバラだけを挙げてみた。

赤という色の深さを感じる「乾杯」。

名前が気に入った「チャールストン」。

何とも凛々しい白さ「シルエット」。

ピンクに品格がある「クイーン・エリザベス」

白に淡い紫が混じった「シャルル・ドゴール」

バラ園で楽しそうに写真を撮りあう男女。
何の根拠もないがきっと幸せになるに違いない。

ドンドン陽が西に傾いて「薄暮」になって来る。
ちょっとバラに酔ったような気分になって来たので
隣の「ダリア園」も覗いてみることにした。

バラに比べてダリアはより華麗な印象だ。
バラが「品格」ならばダリアは「風格」と言ったらいいだろうか。

ダリアと聞くとどうしても宮本輝の小説「錦繍」を思い出す。
主人公の亜紀は障害をもつ息子に満天の星を見せてあげようと思い立ち
紅葉の真っ盛りの蔵王山に行くが、そこでかつての恋人と偶然再会する。
「蔵王のダリア園からドッコ沼へ登るゴンドラリフトの中で、まさかあなたと
再会するなんて、本当に想像すらできないことでした」

そんな男女の「往復書簡」で物語は構成されるが
哀切きわまりない手紙の文面に人間の「生きる哀しみ」が凝縮された作品だ。
帰ったらまた読んでみようかな・・・などと思う。

秋の陽はつるべ落とし・・・
ライトアップは断念して6時過ぎに植物園を後にした。
この日、万歩計の合計は22000歩、距離にして16キロを歩いた。
例によって帰り道の「居酒屋」で痛飲。
酒に酔い、薔薇に酔い、充実した一日だった。(疲れた・・・)

ゴールの「神代植物園」にようやく到着した。

神代植物園は都内で唯一の「植物公園」だ。
武蔵野の面影を色濃く残す園内には
およそ4800種、10万本の樹木が生い茂る。
ちょうど「秋のバラフェスタ」が開催中。
すでに午後4時を過ぎていてゆっくり見られないかと思ったが
本日はバラのライトアップがあるので7時までと聞いてひと安心。

バラ園では西日に照り映えて
色とりどりのバラが「今を盛り」と美しく咲き誇っている。

夕方にも関わらず意外なほど人が多い。
それにしてもバラはなぜこれほど人気があるのだろうか。
私の叔父など以前から「ゆっくりバラ作りがしたい」が口癖で
わざわざ定年を5年も早めたほどだ。

風にのってバラの香りが漂ってくる。
濃厚だが嫌味がなく何ともすがすがしい高貴な香り。
花姿の優美さもはもちろんだが
この香りがおそらく人を「惑わす」正体なのかも知れない。

門外漢の私にバラの「奥深さ」など語る術もないが
はるか古代から現代に至るまで
これほど人を魅了し続けて来た植物はないのではなかろうか。
とりあえず自分が気に入ったバラだけを挙げてみた。

赤という色の深さを感じる「乾杯」。

名前が気に入った「チャールストン」。

何とも凛々しい白さ「シルエット」。

ピンクに品格がある「クイーン・エリザベス」

白に淡い紫が混じった「シャルル・ドゴール」

バラ園で楽しそうに写真を撮りあう男女。
何の根拠もないがきっと幸せになるに違いない。

ドンドン陽が西に傾いて「薄暮」になって来る。
ちょっとバラに酔ったような気分になって来たので
隣の「ダリア園」も覗いてみることにした。

バラに比べてダリアはより華麗な印象だ。
バラが「品格」ならばダリアは「風格」と言ったらいいだろうか。

ダリアと聞くとどうしても宮本輝の小説「錦繍」を思い出す。
主人公の亜紀は障害をもつ息子に満天の星を見せてあげようと思い立ち
紅葉の真っ盛りの蔵王山に行くが、そこでかつての恋人と偶然再会する。
「蔵王のダリア園からドッコ沼へ登るゴンドラリフトの中で、まさかあなたと
再会するなんて、本当に想像すらできないことでした」

そんな男女の「往復書簡」で物語は構成されるが
哀切きわまりない手紙の文面に人間の「生きる哀しみ」が凝縮された作品だ。
帰ったらまた読んでみようかな・・・などと思う。

秋の陽はつるべ落とし・・・
ライトアップは断念して6時過ぎに植物園を後にした。
この日、万歩計の合計は22000歩、距離にして16キロを歩いた。
例によって帰り道の「居酒屋」で痛飲。
酒に酔い、薔薇に酔い、充実した一日だった。(疲れた・・・)
