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まろの公園ライフ

公園から世の中を見る

もう一度・・・

2011年10月21日 | 日記
いろいろな出来事があって
いろいろと考えるところもあって
4日ほど前に「もうブログはやめよう」と決心した。
始めてまだ5ヶ月足らずだし、正直、さほどの未練はなかった。



ところが意外な反応があった。
一日も休まずに記事を更新していたせいだろうか
たった4日、ブログが途切れただけで「どうしましたか?」という
心配の電話やメールが何本も入った。
直前の記事で風邪気味であることを書い影響もあるかも知れない。



大いに戸惑った。
私のブログの「定期読者」の数などたかが知れているのだが
それでもわざわざ心配してくれる人がいるということに面食らった。
中には思いがけぬ人がブログを楽しみにしてくれていた事実も知った。



ネット上の「人のつながり」など余り信じていなかったが
その「つながり」が私の意識しないところで
意外なほど深く広がっていることに気がついた。
たかがブログ、されどブログ・・・だろうか。



飲んだ帰り道、そんなことを考えながら夜の団地を歩いた。
たかがブログなら、そう気負わずに肩の力を抜いて楽しく書いた見ようか。
不思議なぐらい素直にそんな気持ちになった。
「やめる」と言っても、どうせ大した決心だった訳ではないのだから・・・
楽しみにしてくれている人が一人でもいるのなから
もう一度、新しい気持ちで始めてみようと思う。

ただいま10月21日23時45分、明日からブログを再開します。


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多摩川ひとり

2011年10月17日 | 日記
所用で渋谷まで出たついでに
気まぐれに多摩川まで足を伸ばした。



河川敷に腰をおろしてボンヤリ風景を眺めていた。
いい年をしてと笑われそうだが無性に一人になりたい時がある。



普段から十分に「孤独」なのに
その孤独を一人でゆっくり楽しみたい時がある。



一人になるといろんな想念が浮かんでは消えていく。
普段は見過ごしてしまいそうな「つまらない風景」も新鮮に見えたりする。



幸せそうな人たちを見ると心の中にポッと灯がともる。



縁もゆかりもない人たちの幸せが
なにか自分の「充足」のように錯覚してしまう時がある。



一人でいるときは楽しい。
一人でいる時はすべてが許せるような気分になる。



唐突に「茨木のり子」の詩を思い出した。

  一人でいるのは 賑やかだ
  賑やかな賑やかな森だよ
  夢がぱちぱち はぜてくる
  よからぬ思いも 湧いてくる
  エーデルワイスも 毒の茸も



  一人でいるのは 賑やかだ
  賑やかな賑やかな海だよ
  水平線もかたむいて
  荒れに荒れっちまう夜もある
  なぎの日生まれる馬鹿貝もある



  一人でいるのは賑やかだ
  誓って負け惜しみなんかじゃない
  一人でいるとき淋しいやつが
  二人寄ったら なお淋しい

  おおぜい寄ったなら
  だ だ だ だ だっと 堕落だな

  恋人よ
  まだどこにいるのかもわからない 君
  一人でいるとき 一番賑やかなヤツで
  あってくれ



一人でいる時はつい「ひとり言」が多くなる。
馬鹿な冗談を呟いては一人で笑ったりしている。
一人でいるときは自分でも驚くぐらい饒舌で賑やかだ。



気がつくともう夕闇が迫っていた。
解き放った「孤独」を再び胸の奥にしまいこんで家路に。
せめて今晩だけは飲まずにおこう。

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そんなバナナ!

2011年10月16日 | 日記
ここ数日、ちょっと風邪気味で調子が悪い。
クシャミ連発、鼻はズルズル、胸の奥がゴロゴロ鳴っている。
案の定、いざジョギングを始めてみたものの、途中で息苦しくなって即中止。



帰り道、久しぶりに温室を覗いてみた。
夏場はサウナのような熱気だったが秋の温室は快適だ。
入り口にはこんな看板が・・・



うーん、季節を感じるなあ。
でも春の七草はよく聞くけど「秋の七草」て何だったかなあ・・・
で、ちょっと勉強してみました。



ご存じ「萩の花」。秋の代表選手だ。



「撫子」(ナデシコ)。いま日本で一番人気がある花かも知れない。



「尾花」。ススキだね。幽霊の正体見たり枯れ尾花・・・なんて。



「藤袴」(フジバカマ)最近は数が少なくなって「準絶滅危惧種」とか。



「女郎花」と書いてオミナエシ。万葉集や源氏物語にもよく登場するなあ。



これは「葛(くず)の花」。根っこのデンプンは「葛切り」とか「葛餅」になる。



ご存じ「桔梗」。♪ 春は菜の花 秋には桔梗・・・中島みゆきが歌ってたな。
秋を満喫して奥へ進むと、何やら奇怪な植物が・・・



パイナップルの仲間で「タチハナアナナス」と言う。
ピンク色の扁平なのが「穂」の部分でその先に紫色の可愛い「花」が咲く。
南米のエクアドルやペルーの産らしい。
まことに日本人の美意識を超越した異形の花と言うべきか・・・



これは「夜香木」という西インド諸島産の高木で秋に白い花を咲かせる。
夜の闇に馥郁たる香気を放ち、別名「ナイトジャスミン」とも呼ばれるそうな。
いい名前だなあ・・・



バナナの木があった!
まだ実は青いようだが・・・ん、先っぽにぶら下がっているのは何だ!



何とこれが「バナナの花」なのだ!
知らなかった!半世紀以上も生きてるくせに見たこともなかった!
房の中を覗くと小さな親指くらいの種子のようなものがビッシリ詰まっている。
それぞれが大きくなってまたバナナの実になると言う。(訳がわからないが・・)

関西ではめでたいものを見たときに「目の正月をさせてもらった」と言うが
まことにいいものを見せてもらった。
さっそく帰って誰かに報告しなくっちゃ!


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惜別・柳ジョージ

2011年10月15日 | 日記


ロック歌手の柳ジョージさんが亡くなった。
カラオケでは「演歌」か「サザン」という貧弱な音楽体験しかない私にとって
ほとんど唯一、夢中になった「ロック」だった。
レコードやCDを買いあさりコンサートにも何度か行った。
本当に「大ファン」だった。



あの独特のしゃがれ声。
ヒゲ面の奥に光るあのやさしそうな瞳。
いつも伏し目がちだったあのはにかんだような笑顔。
男の私が「男」を感じてしまうほど、本当にカッコよかった!



彼が弾く「泣きのギター」は不思議な哀感にあふれ
ファンやマスコミは「日本のエリック・クラプトン」と呼んだ。
柳さん自身はそういう持ち上げられ方には戸惑いがあったようだが
実際、クラプトンの曲も何曲かカバーしている。
うーん、クラプトンもいいけどやっぱり柳ジョージだ!



「雨に泣いている」「プリズナー」「ハーバーフリーウェイ」「愛しき日々」「酔って候」
好きな歌はそれこそ山ほどあるけれど
一曲をあげればやはり「青い瞳のステラ、1962年夏・・・」だろうか。


"青い瞳のステラ, 1962年夏・・・" 柳ジョージ&レイニーウッド


40代になって間もなくの頃、アメリカ中南部を旅したことがある。
セントルイス、メンフィス、アトランタ、ニューオリンズ・・・
ジャズの町やプレスリーゆかりの地を訪ね歩きながら
つねに私の中に流れていたのはこの曲だった。

  ♪ 好きなブルース かけてた夜は 決まって夜明けに すすり泣いてた

メロディーも歌詞も限りなくせつなく
そこには「濃密なアメリカ」があった。



全盛期のコンサートはチケットがなかか取れなかった。
すでにその時期は過ぎていたが
一度、テレビ局の事業部につとめる友人にチケットの手配を頼んだことがあった。

 「へえ、柳ジョージ好きなんですか。ちょっと意外だなあ」
 「そうかな。でも、柳ジョージはいいよ」
 「うーん・・」
 「チケット、頼めるかな」
 「全然OKですよ。でも、わざわざ取らなくても大丈夫じゃないですか」
 「どういうこと?」
 「後ろの席なんかガラガラですよ。当日でも十分いけますから」
 「・・・・」

その友人とは間もなく「口も利かない」仲になった。



一般の人より「玄人受け」する存在たったようにも思う。
実際、彼に影響を受けたと公言するミュージシャンは多く
意外な人の追悼コメントもあった。
あの高倉健さんもファンだっと聞くと自分のことのようにうれしい。



「ブルース・ロック」という新しいジャンルの先駆者たった。
でも、演歌世代の私が夢中になったのは
その奥底にやはり「演歌」のテイストが流れていたからではないだろうか。
独断と偏見で言えば柳ジョージは「演歌ロック」のスターだった!



それにしたって63歳は若い。
あまりにも若すぎる!
レコードやCDをいくら持っていても
あのしゃかれ声を二度と生で聴けなくなったと思うと
言葉で尽くせない「喪失感」がこみあげる。


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そろそろ・・・

2011年10月14日 | 日記


公園もしだいに秋の色が濃くなって来た。
朝晩の冷え込みにつれて樹木もしだいに色づいて来る。



最近は温暖化のせいで「燃えるような紅葉」というのは
なかなか見られなくなったが今年はどうだろうか。
ジョギング中にもその「色づき具合い」を見上げることが多くなった。



この季節、色づく木々を眺めていると
ふと懐かしいメロディーを口ずさむことがある。
南沙織の「色づく街」だ。

色づく街 南沙織


当時、絶大な人気を起こったアイドル「南沙織」の代表曲。
1973年のヒット曲だからもう38年も前の曲になる。(知らないだろうなあ)
ヒットメーカー筒美京平が手がけた都会派ポップス歌謡で
野口五郎の「私鉄沿線」と並んで多くの歌手がカヴァーした名曲だ。

  ♪ 街は色づくのに 逢いたい人は来ない・・・

そんなフレーズに切ない思いをした人も多いのではないだろうか。



日本全国に「紅葉の名所」は数あれど
私の場合はやはり信州・上高地の紅葉だろうか。
いろいろ事情があって大学を中退した年の秋、信州の一人旅に出た。
今から思うと恥ずかしいくらいの「センチメンタルジャーニー」だったけれど
梓川にかかる河童橋の上から眺めたブナやダケカンバの紅葉
ナナカマドの実が真っ赤に色づいた風景は今も忘れない。
「俺はどんな風に生きていったらいいのかな・・・」と不安で一杯だった。



燃えるような紅葉もいいけれど
イチョウやポプラのあざやかな「黄色」も違った風情があっていい。
北海道大学のポプラ並木で散りゆく落ち葉をボンヤリ眺めていた秋もある。

  アカシアの 並木にポプラに秋の風 吹くが哀しと 日記に残れり(啄木)

あり余る才能と感性を持ちながらも不遇の日々を送っていた石川啄木は
ポプラ並木に吹く秋風に何を想っていたのだろうか。



紅葉というのは落葉樹が「病葉」となって散り落ちる寸前
葉に「アントシアン」という色素がたまり
それが紫外線などと反応して色づく作用だと言う。(よくわからないけど・・)



言わば、春先から青々と茂って季節を謳歌した木の葉たちが
つとめを終えて散り落ちる間際に「最後の力を振り絞って」
命の炎を燃やし尽くす姿なのかも知れない。
私も最期の力を振り絞って「もうひと花」咲かせないと・・・


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