７０００円のカメラ

この歳になるまで「カメラ」は触ったことがなかった。
写真を撮られることはあっても撮ったことはなかった。
で、このブログを始めるにあたって「カメラぐらい必要かな・・」と思い
ビッグカメラではなく、近くの「ハードオフ」に走った。



中古品で間に合わせようという魂胆がすでにこころざしの低さを物語っているが
オリンパスのコンデジで確か７０００円ほどだったと思う。
以来、ウエストバッグに携帯万歩計と中古カメラを入れてせっせと走っている。
カメラの腕は一向に上達しないが、カメラを撮る楽しさにちょっと魅了されている。



ベランダから見た団地の夜明け。
空や雲のたたずまいは千変万化、そこに高層棟のシルエットが映りこむカットが好きで
つい何枚も何枚も撮ってしまう。
「ああ、今日も頑張ろう！」と元気がわいてくる風景だ。



葉っぱの上で揺れる朝露の水滴。
その清冽さに惹かれて同じカットをバカみたいに撮ってしまう。
こころの「水分補給」といったところか。



防護ネットを這い上るツタの葉。
公園横の中学校だが、これも通るたびにカメラを向けてしまう。
いったいどこまで伸びるつもりなのかと、思わずワクワクする。



メタセコイアの空。
もともとメタセコイアの三角錐のような風貌（？）が好きなのだが
そのツンと尖がった先端が雲を串刺しにしようとしている。
「生きる化石」と呼ばれるスギ科の植物。



草野球のグランド。
とくに野球好きという訳ではないが、炎天下、オジサンたちの躍動ぶりを目にすると
ついついシャッターを切ってしまう。
とくにバックネットごしの野球場の広がりが好きだ。



木洩れ日の風景にはいつも心惹かれるのだが
７０００円の中古カメラではなかなかうまく撮れない。
まあ、カメラではなく腕のせいかも知れないが・・・
緑の木立を通り抜けて来た太陽が、やわらかな「光線」となって
大地をつつみこむ風景に思わず見とれ、ちょっとした神秘を感じたりする。




で、今日も自作のスケッチ。
どうしてなのかわからないが、虫取り網を持って公園を走り回っている子供の姿を見ると
言いようのない「郷愁」に支配されてしまう。
今も昔も変わらない夏の風景、記憶のカメラに焼きこまれた「心の風景」だろうか。
ただ、外で遊ぶことすらままならない原発地域の子供たちを思うと
やりきれない気持ちになって来る。




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（７０００円の中古カメラで厚かましい！）