まろの公園ライフ

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夏草の妄想

2015年06月22日 | 日記

夏草が生い茂る季節になった。
ジョギングで走っていても、時々、風にのって草いきれが匂う。
せつないような、やるせないような気持ちになる。



私にとって夏草の匂いは「青春」の匂いである。
昔は背高い夏草の茂みに寝転がってはよく妄想に耽ったものだ。
女の子のこと、受験のこと、映画のこと、性の悩み・・・
時には勝手によからぬ妄想をふくらませて興奮することもあった。(笑)
ああ、俺はどうやって生きて行ったらいいんだろうと
いつも悩み、自分に失望し、深い厭世感にとらわれてていた。
夏草の匂いを嗅ぐと今でもそんな時代を思い出し、やるせない気持ちになってしまう。



夏草の向うに少年が見えた。
近頃の少年は昔と違って油断がならない。
何かよからぬことしているのではないかと思ったが
昆虫網が見えたのでホッと一安心。

いまの君ににとって夏草の茂みは
バッタやチョウチョウが生息する場所に過ぎないけれど
もう少し世の中のことが見えて来ると
そこが青春のさまざまな妄想をめぐらす秘密基地になるだろう。
その恥ずかしい妄想の数々はきっと君の人生を豊かなものにしてくれるだろう。
うーん、してくれると思う、あんまり自信はないけど・・・(笑)



そう言えば・・・
もう昆虫採集の季節なのである。
今はもう何かを「採集」するような情熱はすっかり消えたけれど
せめて思い出だけでも拾い集めてみようかと思って・・・



久しぶりに古いススケッチを引っ張り出してみた。
私の画風はデッサンも遠近法もなく
ただ描くのが速い(一枚30分)だけの、スピード「ヘタウマ」路線である。
でも「味わい」だけは一流画家にも負けないと思っている。
で、ヘタなスケッチを見ながら思うのは
結局、この頃が一番楽しかったなあということなのである。(笑)



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