池袋駅の東口である。
大手家電量販店などが並ぶ都内有数の繁華街である。
昨日は映画を観に出かけたのだが・・・
横断歩道を渡る人が「可哀想にねえ」と言うのを聞いて思い出した。
8月16日の夜に起きた車の暴走事故。
男女五人が死傷した現場は画面右端の洋品店チェーンの前である。
この横断の手前にある地下駐車場を出た車は本来Uターンすべきところを直進し
7、80キロの猛スピードで右側歩道に突進したと言う。
玄関を破壊された洋品店は「通常営業」中だった。
道行く人たちが口々に何かを囁き合いながら振り返っていく。
私もこの前はよく通るのだが、これだけ狭い歩道だと逃れようもないなと思う。
板橋区に住む薬剤師の江幡叔子さん(41)が犠牲になった。
その無念を思うと、いや無念さえ覚える間もない突然の死を思うと言葉もない。
現場にはもう花束が供えられていた。
運転していた53歳の医師は「居眠りしていた」と供述しているらしいが
事故後の異様な興奮状態や周囲への暴言を見る限り
とても居眠りとは思えず、直感的に「薬物」を連想したのは私だけだろうか。
池袋と言えば去年の夏も似たような事件があった。
場所は駅の反対側、池袋西口だった。
脱法ハーブを吸った直後の男が酩酊状態のまま歩道を暴走。
この時は6人が重軽傷を負い、飲食店員の中国人女性が犠牲になってしまった。
口から泡を吹く脱法ハーブ男の様子は今も記憶に生々しい。
私がたまたま現場を通りかかったのは事故の一週間後だったが
なぎ倒された電話ボックスの跡には
夥しい数の花束や供物が添えられ事故の痛ましさを物語っていた。
あれから脱法ハーブの規制も強化されたのだが
抜け道はいくらでもあって、今も「いたちごっこ」状態が続いている。
東口の事故現場にはこんな看板が・・・
暴走犯の医師からは今のところ薬物やアルコールは検出されておらず
持病に「てんかん」症があったことが判明しているらしい。
私の知人にも何人かいて、たまたまその応急処置にも携わったことがあるが
果たしてそれほど「凶暴性」のある病気なのだろうか。
最近、こうした車による「暴走事故」が目立って増えて来たような気がする。
原因はさまざまで、それぞれ対策を急いで欲しいと思いつつ
ホント、「これじゃ、おちおち、道も歩いてられない」時代になって来たと思う。
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