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カレーさすらひ 157 - 『須の子』のコクとスパイスのハーモニー - 「石巻 鯨カレー」(木の屋 石巻水産) 缶詰

2023-02-15 21:46:11 | カレーさすらい

かみさんは給食に鯨が出ていた、最後の世代かも。もちろん、自分も小学生までは鯨が給食に出ていたし、親父は酒の肴によく鯨を食べていた。特においしいと思ったことなどなかったから、気にも留めなかったが、捕鯨が問題になっていることは漫画「美味しんぼ」で知った。

ウチの子どもらは、多分鯨肉を食べたことがないはず。自分も含めて、別に鯨の肉が食卓に出なくても全然いいのだが、ウチの親父の世代はそうは思わなかったと思う。鯨と豚足をこよなく愛する男にとって。時々こんなことを思ったりする。もし商業捕鯨がずっと続いていたら、日本のマクドナルドで、「クジラバーガー」なるものが発売され、サムライバーガーみたいな名前で売っていたんじゃないかなって。

気がついたら、また「木の屋石巻水産」のカレーを買っていた。

自分、松尾貴史さん、好きじゃないんだよねー。昔、UFOの番組かなんかで、UFO否定派の松尾さんが、罵声のような口汚さでUFO肯定派をけなしているのを見て、嫌になった。でも、あの辺から、彼をあ テレビで見なくなった。見なくなったと思っていたら、彼はカレー屋さんになっていた。華麗なる転身である。その彼のカレー屋さんが「木の屋」さんとタッグを組んでいる。

前回はラムのカレーをいただいたが、今回は鯨。いかにも水産会社らしい。その鯨肉は「須の子」という希少部位で、鯨から1〜2%しかとれないらしい。確かに希少な部位かもしれないけれど、本当に人気があるんたったら、とても高価に取り引きされてるんじゃないかなと思ったりする。

そんでもって、その肝心の鯨肉。ちょっと食感が固かった。ただカレーとの相性は悪くはなく、スパイスカレーにぴったりハマっていた。スリランカは魚出汁カレーだから、スパイスカレーとの相性は悪いとは思わなかったし、脂分の多い、鯨肉が適度なコクを出しているので、味わいに奥行きが出ている。

正直、ラムよりはうまい。

ココナッツミルクにより、辛さよりもマイルドさが際立ち、スパイスの配合も絶妙。さすが松尾貴史監修だけあってぬかりはない。その香辛料はコリアンダー、ガラムマサラ、チキン調味パウダー、唐辛子、ターメリック、レモングラスなどなど。決して30種類のスパイス配合みたいな無茶ぶりはなく、あくまで基本スパイスだけで作られている点が素晴らしい。

なので、最後までおいしくいただけたのは無常の喜びだった。

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