居酒屋放浪記 0352 - 『ホッピー』もある角打ち - 「金子酒店」（葛飾区堀切）

おっ！こんなところに角打ちがっ！
まさかまさか、朝の10時に開いている立ち飲み屋がないかなと物色していたところに店を発見。またまた奇跡のような出来事が起こった。
店にはすでにおじさん達が酒を飲んでいる。これはなかなか入りづらい雰囲気だ。
だが、落ち着いて入れば大丈夫。
このおじさん達とすぐお友達になれるはずだ。

店に入って野球用具を置き、冷蔵庫を物色。
たいていの角打ちは自ら冷蔵庫に行き、好きな酒を取って会計するという仕組み。この店、金子酒店も例外ではないらしい。
「一番絞り」の500ml（315円）をチョイスした。
残念ながらつまみは乾きモノしかない。
もし、しっかりとしたつまみを食べたいのなら２、３軒駅よりに「惣菜 さいとう」という店があるので、そこで焼鳥屋、コロッケなどの惣菜を買ってくることをお奨めする。
「惣菜 さいとう」はかなり安い！安いばかりでなく、ポテトサラダや春雨サラダといった量り売りで売る惣菜も充実している。
わたしは、焼き鳥を購入。これがなかなかイケる。



おじさん達は皆近所の常連のよう。
日曜日の朝も早くからワンカップを飲んで、すっかりいい気分になっている。
中には喧嘩をはじめ、そうそうに家に帰る人もいるが、なかなか和やかな雰囲気である。

ビールを飲み干し、再び冷蔵庫へ。
すると、ホッピー（白）が置いてあることに気づいた。
外、180円。ナカはワンカップ。これが100円。つまりホッピーセットが280円也。
ワンカップ焼酎も冷やしてあるので、およよ３冷か！と思いきや、貸してくださるグラスは常温で保管されたもので、あえなく３冷の夢は潰える。
しかし、グラスが冷えてなくて３冷を逃すっていうのも珍しい。
こっそり、おばちゃんに教えてあげたい。
３冷のホッピーを出す角打ちってきっと極めて珍しいだろう。

おじちゃんの興味はこぞってこの日行われる秋のG1レース。
店のおばちゃんと共に予想談義に花を咲かす。
そうすると草野球を終えた人達の一群が店に入ってきた。

競馬に草野球、そして酒。あぁ日本の日曜日は平和だな。

なお、同店は店内に卓球台がある角打ちとして名を馳せているが、わたしが訪れた09年11月には、もはやその姿はなかった。