「なかむら参」を出て、しばし散歩をした。
名古屋今池、夜の散歩。
このあたりは名駅近辺の殺伐した雰囲気を感じない。東京でいうと下町のよう。そうこうするうちにまた立ち飲み屋を発見した。
おっ、名古屋に立ち飲みあるじゃん。
けれど、もう、わたしはもう今夜は店じまいモードだったので、入るか否か、とても悩んだ。
けれど、東京ならまだしも、東京圏以外の場所は、今度いつ来ることができるか分からない。そうこうするうちに閉店してしまうことも考えられる。
タチノミストは躊躇してはいけない。
そう思い暖簾をくぐった。
「気楽屋」。
コの字カウンター。
カウンターの奥は民家の居間。
そう、まるで駄菓子屋の風情だ。
おばちゃん。ていうよりおばあちゃんがひとりの客と話している。
なんだか昔の駄菓子屋的風景。
まずは生ビール。
ビールはスーパードライ。
つまみは、串カツ。
これがたったの80円。
豚キムチ。これが250円。
そして、お店の店頭には「おでん」の保温機。
「セルフでお願いします」と書いてある。
わたしは、早速玉子と大根をとった。
これがまたうまい。
ほくほくの大根はしっかりと出汁が沁みて抜群の味をだしている。
おばあちゃんは、ご常連と四方山話にご執心だ。
ビールを飲み干し、「チューハイ」(250円)に。
これがまた痛快だった。
甘すぎず、辛すぎず。だから、炭酸にもよくあう。
そうそう、代金は、キャッシュオンデリ。
これこそ、立ち飲みの醍醐味。そして、まさに駄菓子屋風情。
なんだか、嫌な気持ちもすっかり晴れた。
カウンターに小さなゴキブリが歩いているのはご愛敬。
肩肘張らず、気楽に入れる名古屋の立ち飲み屋。
いいお店、見つけた。
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