子どもの頃、「ビッグマック」はハンバーガーの最高峰だった。今でこそ、「バーガーキング」の「イエティ」のようなものが出てきたが、20世紀までの一般的な巨大バーガーは「ビッグマック」一択だった。
「オレたちの深夜特急」中、インドのバンガロールで、「ケンタッキーフライドチキン」に入ったことがある。品のいいアルバイト風の兄ちゃんは注文カウンターに並んだ自分に開口一番、「ビッグマックはないよ」と言った。きっと、外国人のための、気の利いたジョークなのだろう。
ご承知のとおり、「ビッグマック」は世界経済の指標として持ちいられている。1994年、つまり今から30年前、日本の「ビッグマック」は380円。LAのそれが1. 98ドル。当時の円相場はドルに対し102円だった。断然、日本の方が高い。ところが、それから30年。日本の「ビッグマック」は480円。米国は5.58ドル。圧倒的な差がついた。ちなみに、日本の「ビッグマック」価格は2023年現在、世界44位。韓国より、タイや中国よりも安い。これが日本の現在地だ。
ただ、単なる安い国ではないと思う。あえていえば、格差がわりかし小さな国なのだと思う。最近は賃上げ要求が多いが、賃上げすれば、物価は更に上昇する。
25歳くらいまでの自分は「ビッグマック」は憧れの食べ物だった。しかもその当時、マクドナルドの「ハンバーガー」は68円だった。一度に5,6個買っていたのを思い出す。この10年くらいで、ようやくなんの躊躇もなく「ビッグマック」が買えるようになった。最近は「マクドナルド」が夕飯になると、「ビッグマック」と「チーズバーガー」が自分の定番である。けれど、3人分買ったら3,000円を超えてしまうのは、やはり「マクドナルド」はもう庶民的ではなくなったようにも感じるのは気のせいだろうか。
昨日モスに入って、止せばいいのに全部バラバラでオーダーしまくったら1600円超えましたよ。
こりゃもうファーストフードじゃないなと思いました。
ハンバーガーを召し上がられるんですか? と言ったら失礼でしょうか(すみません)。
モスはちょっと高級路線ですが、1,600円は高いですー。
ラーメンもハンバーガーも、高級料理になってきましたね。