
銭湯の「雲翠泉」を出て、ふと気がついた。
4月25日は尾崎豊の命日であると共に、JR史上最悪の事故が起きたのもこの日であることに。
107名の死者を出したJR福知山線の脱線事故から、もう4年が経ったのである。
そして、鉄道5大事故と言われる三河島事故は、この「雲翠泉」から200m程、東に行ったところで発生した。
死者160名は鶴見事故に次ぐ凄惨な事故である。
当時の様子については、当ブログの「お風呂放浪記」「帝国湯」の欄に少々書いた。
阿鼻叫喚を極める事故だったようだ。
福知山線は4月25日、鶴見の事故が4月26日、そしてこの三河島が5月3日、鉄道事故は何故か春先に多いようである。
人の死について考え、ふと気がつけば、かつて大惨事が起きた事故現場近くに誘われるように歩いている。鉄道を巡る惨事は4年前の今日にも起きており、何か見えない力がボクを導いているような気さえする。
ボクは三河島駅の方へ向い、飲みなおそうと考えた。
時刻はもう5時を回っており、店は簡単に見つけることができた。
割烹のような、少し洒落た店構えの居酒屋。
だが、その一方で食堂のような大衆臭さも匂わす。
店の名前は「若松」。
引き戸をガラリとやって店に入った。
中はやはり、ボクの見立て通り、大衆居酒屋だった。
お店の左側がテーブル席、しっかりとしたテーブルが6~8卓程並べられており、数組のおじさん連中が既に酒を飲んでいる。
向って右側が厨房になっており、その前がカウンターだ。
ボクはカウンターに腰掛け、「中生」(490円)を注文した。
ボクは「中生」や「生中」という生ビールの呼称が嫌いだ。
男は黙って「生ビール」か「瓶ビール」と言うのが鉄則だと思うのだが、同店の「生ビール」は名称を「中生」としているのだから、これは仕方がない。
その「中生」の銘柄は恐らくスーパードライだと思う。
注ぎ方は悪くはなく、供される時間も1分以内に運ばれてきたので満足だった。
お通しは「切干大根酢」。
これがまた、おつな味であり、こうした純和風のお通しが出てくるところをみれば、正統派居酒屋であることは間違いない。
ちなみにこのお通しは70円とのこと。
メニュー表にそう記されていた。
古い居酒屋らしく、厨房の料理担当がそれぞれ決まっている点が興味深かった。数人の板さんが持ち場について料理をしている。今時、こういうスタイルもなかなか珍しい。給仕する女性は3名。ベテラン女性1名と若い女性2名が担当。この若い女性2名がかなりの美人で、思わずボクはドキドキしながら、「そら豆」(420円)と「かつお刺身」(550円)を頼んだ。
「そら豆」はホクホク、「かつお刺身」はきりっとしてうまい!
「かつお」を食べていたら、お酒が飲みたくなった。
燗をつけて1合が320円。
やっぱ、かつおとお酒はよく合うぜよ!
メニューは魚の他、串物もあるなど、幅広いニーズに応えている。
当然ながら、居酒屋定番メニューも豊富だ。
ご隠居組が多く訪れていることから、地元に根ざしたお店なのだろう。
死を巡る長い1日が終わろうとしている。
凍えていまいそうな雨に降られ、すっかり気持ちまで沈んでしまいそうだったが、最後にこの酒場でリラックスできた。
「若松」は温かみのあるいい酒場だった。
4月25日は尾崎豊の命日であると共に、JR史上最悪の事故が起きたのもこの日であることに。
107名の死者を出したJR福知山線の脱線事故から、もう4年が経ったのである。
そして、鉄道5大事故と言われる三河島事故は、この「雲翠泉」から200m程、東に行ったところで発生した。
死者160名は鶴見事故に次ぐ凄惨な事故である。
当時の様子については、当ブログの「お風呂放浪記」「帝国湯」の欄に少々書いた。
阿鼻叫喚を極める事故だったようだ。
福知山線は4月25日、鶴見の事故が4月26日、そしてこの三河島が5月3日、鉄道事故は何故か春先に多いようである。
人の死について考え、ふと気がつけば、かつて大惨事が起きた事故現場近くに誘われるように歩いている。鉄道を巡る惨事は4年前の今日にも起きており、何か見えない力がボクを導いているような気さえする。
ボクは三河島駅の方へ向い、飲みなおそうと考えた。
時刻はもう5時を回っており、店は簡単に見つけることができた。
割烹のような、少し洒落た店構えの居酒屋。
だが、その一方で食堂のような大衆臭さも匂わす。
店の名前は「若松」。
引き戸をガラリとやって店に入った。
中はやはり、ボクの見立て通り、大衆居酒屋だった。
お店の左側がテーブル席、しっかりとしたテーブルが6~8卓程並べられており、数組のおじさん連中が既に酒を飲んでいる。
向って右側が厨房になっており、その前がカウンターだ。
ボクはカウンターに腰掛け、「中生」(490円)を注文した。
ボクは「中生」や「生中」という生ビールの呼称が嫌いだ。
男は黙って「生ビール」か「瓶ビール」と言うのが鉄則だと思うのだが、同店の「生ビール」は名称を「中生」としているのだから、これは仕方がない。
その「中生」の銘柄は恐らくスーパードライだと思う。
注ぎ方は悪くはなく、供される時間も1分以内に運ばれてきたので満足だった。
お通しは「切干大根酢」。
これがまた、おつな味であり、こうした純和風のお通しが出てくるところをみれば、正統派居酒屋であることは間違いない。
ちなみにこのお通しは70円とのこと。
メニュー表にそう記されていた。
古い居酒屋らしく、厨房の料理担当がそれぞれ決まっている点が興味深かった。数人の板さんが持ち場について料理をしている。今時、こういうスタイルもなかなか珍しい。給仕する女性は3名。ベテラン女性1名と若い女性2名が担当。この若い女性2名がかなりの美人で、思わずボクはドキドキしながら、「そら豆」(420円)と「かつお刺身」(550円)を頼んだ。
「そら豆」はホクホク、「かつお刺身」はきりっとしてうまい!
「かつお」を食べていたら、お酒が飲みたくなった。
燗をつけて1合が320円。
やっぱ、かつおとお酒はよく合うぜよ!
メニューは魚の他、串物もあるなど、幅広いニーズに応えている。
当然ながら、居酒屋定番メニューも豊富だ。
ご隠居組が多く訪れていることから、地元に根ざしたお店なのだろう。
死を巡る長い1日が終わろうとしている。
凍えていまいそうな雨に降られ、すっかり気持ちまで沈んでしまいそうだったが、最後にこの酒場でリラックスできた。
「若松」は温かみのあるいい酒場だった。
好意的な評論ありがとう御座いました。
お店側の方からコメントをいただくのは初めてのことなので嬉しいです。
居酒屋の王道をいくお店がとても気に入りました。
女性の割烹着姿も感心しました。
なかなか、三河島まで足を運ぶこともありませんが、立ち寄った際はまた行ってみたいと思います。
正に最近ほとんど見かけなくなった古き良き時代の飲み屋です。隣のおじいさんは、酎ハイを2杯時間をかけて飲んだあと、うな丼らしきものおいしそうに平らげて帰っていきました。
うーん飲んだら食わない小生、感心しました。健康的ですね。
また行きます。何時でもいけると思うと楽しみになりました。
地震の影響で北千住方面からの方は通勤が大変だと聞いております。
そんなときは無理せずに、どこかに途中下車してしまうのも一考だと思います。
わたしは、初めて下車する駅は大変ワクワクします。そこにどんな酒場があるのだろう、どんな人が住んでいるのだろう、と思うからです。
「若松」。
いい酒場だと思います。
shuuseiさんがおっしゃるように、時間がゆっくり流れています。
やはり、酒場はいい酒、肴だけでなく、いい雰囲気にいい人の要素が必要ですね。
う~ん、なんだかわたしも「若松」に行きたくなってきましたよ。
美人?の女性は自分の友人でしょう。笑
自分が働いていたところが高評価をして頂いていることにビックリし、またありがたく思います。
社会人になり辞めてから、自分も何度もお客さんとしてお世話になっています。
今は遠方に住んでいるためなかなか行けませんが、是非立ち寄りたいです。
お客さんだけでなく、バイトのOB・OGからも愛されている『若松』です。
これからも『若松』をお願いいたします。
スタッフの方からは2回目のコメントになりました。
OBの方のお店に対する思いは相当のようですね。わたしが、お店に行ったの2009年の4月25日ですから、Unknownさんはもうバイトを辞められており、お会いはしなかったですね。
なんか、久々に「若松」に行きたくなりました。
美人の女性、まだ働いているかなぁ(笑)。