※緊急事態宣言発出前に訪問。
なかなか行く機会のない街、府中。多分6年ぶり、3度目の来訪だと思う。6年前は息子と出かけてきたから、飲まないで帰宅したが、今夜は飲んで帰るつもり。時間がもったいないから、スマホで立ち飲みを検索すると、ヒットしたのが、「直会スタンド 宮」という店。MAPにしたがって行ってみると、店は駅前とかの繁華な場所ではなく、どんどん寂しい通りに向かう。本当かよ。と思った瞬間、その店に行き着いた。
住宅地とも違う。真っ暗な通り沿いにある、ちょっと不思議な立ち飲み屋さん。「直会スタンド」と書いて、「なおらい」と読む。これは店主の姓かしら。「宮」は町名だろう。随分と凝った店名だから、意識高い系だと思ってきたら、やっぱり。シャレオツまではいかないが、しっかりコンセプトを感じさせてくれる店構えだった。
縄暖簾に杉玉、そして日本酒専門店によくある、日除け布。なかなか只者ではない雰囲気を醸す。「ホッピー」の提灯もあるから、飲み物は日本酒だけじゃないようだ。
店内はウッド調の優しい雰囲気。これはもう完全に女性客を意識したシャレオツ空間。気合いが入ったいいお店のようだ。
カウンターにポジションしてメニューを見る。ビールからいくか、それとも「ホッピー」にするか、はたまた日本酒か。メニューに「三冷ホッピー」がある。ほぅ、最近あまり聞かなくなった「三冷」。よし、久しぶりに「三冷」いってみるか。
冷蔵庫から取り出されるのはキンミヤタンブラーに白ホッピー、そして焼酎(多分キンミヤ)。これ、まさに三種の神器。タンブラーに白ホッピーを入れるのを躊躇していたら、お店のお姉さんが注いでくれました。しかも解説付きで。
「三冷」はね。ホッピーを結構高い位置からドバドバ大胆に入れるのがコツ」。
なんか、お姉さんから、こういう手ほどき受けると、昔からドキドキしちゃう。
そして一口いただく。
「あぁ、うまい」。
氷というある意味異物がない「ホッピー」って、こんなの自由だったか。
つまみはもちろん、「ポテトサラダ」から。これ、居酒屋の資金石。ポテサラで、そのお店、店主の姿勢がほぼ分かってしまうと言っても過言ではない、エントリーメニュー。
「直会スタンド宮」のポテサラはじゃがいもたっぷりのホワイティな一品。玉子はなしで、にんじんも垣間見えるが、ほぼじゃがだ。これがまた絶品だった。
「ホッピー」を飲み干し、次は日本酒に。「辛いやつ」と頼んだが、銘柄を口頭で言われ、一升瓶はカウンターに出してはもらえなかった。あぁリクエストすればよかったかな。
ただ、揚げ物のつまみを頼んだのが失敗だった。ここは日本酒に合う、あてを頼むべきで。
活気があるし、女性一人の客もいる。どちらかといえば、おじさんは入りにくいお店だ。ご主人と女性の二人三脚の経営はご夫婦だろうか。どちらかといえば、とっつきにくく、決してフランクではない客あしらいだが、それが微かにいい緊張感になっている。日本酒中心の立ち飲み屋さんて、大体スタイルがシャレオツ系に傾くが、都心の店のように排他的でないのがいい。つまみの攻略法は難しく、これが結果的におじさんが少ない要因かも。いや、そういう自分もすっかりお店の術中にハマっているのだが。
飲みに行けないのでカクヤスでホッピージョッキと共に業務用ホッピーとキンミヤを買い、キンミヤはペットボトルに移して冷凍庫に。氷は入れずのホッピーは酷暑の喉に直撃的なうまさですね。
いつもありがとうございます。
それはいいアイデアですね。ペットボトルにキンミヤとは。そのアイデア、真似してもよろしいでしょうか。
三冷は酷暑でないと意味かありませんね。ならば、出来るのも今のうち。お彼岸までが勝負ですね。