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中華さすらひ 025 ^-^ You'll Never Walk Alone ^-^ 「光栄軒」(荒川区荒川)

2020-04-23 06:12:27 | 中華さすらい

トンネルを抜けると、そこは雪国だった。まさにそんな感じ。それはまさに衝撃だった。

扉を開けたら、全く客がいなかったから。

土曜日の昼下がり。横殴りの大雨。東京は爆弾低気圧に見舞われた。仕事を終えて「光栄軒」に。満席ではないにしろ、ある程度、お客さんはいるだろうと踏んでいた。だが、扉の向こうにお客さんは皆無だった。

マスターは「貸し切りだよ」と言い、ママは「ゆっくりしてって」と声をかけてくれた。どの席に座っていいか分からず、適当な椅子に腰掛けた。

「紹興酒」。

そして、これ。一品ではなく、スタートから2品。これを用意する前、マスターはコンロに火を点けた。一時的にせよ、厨房の火が消えていたのだ。

こんな「光栄軒」ははじめてだ。

茄子と豚肉のあんかけ煮。

うまい。時々、ひざげりさんのブログで、これを見かけるが、自分ははじめて。これが絶妙にうまい。いや、もう一品の「棒棒鶏」も抜群にうますぎ。これだけで腹いっぱいになってしまうのではないかと、まずは心配になった。

マスターとママと、たくさん話をした。仕事のこと、家族のこと、お店のご近所さんのこと。それはそれは、濃密な時間だった。普段は満席の客の中で、一言、二言の世間話をする程度。お店の人とのおしゃべりは本当に楽しい。

雨はますます激しくなり、風も強い。

「これはちょっとした台風だね」とマスター。4月中旬の春の日の爆弾低気圧。

ママは先週とは違うマスクを着けている。かわいらしい生地の手作りマスク。

「2枚もらったのよ」。

やがて、一人の客が来店すると、堰をきったように、少しずつ店は賑やかになっていった。いつしか、「光栄軒」はいつも通りの風景に。束の間の貸し切り状態。

気がつけば、外は少しずつ日射しが射してきた。まるで、本当に台風一過のよう。

「半炒飯」で〆。

酒と料理も満足だが、マスターとママとの会話に心が洗われた。仕事が終わらない苦しい日々だけど。激しい風雨はすっかり小雨になり、帰路へ。嵐のさなかのひとつの灯火。雨はいつかは止む。トンネルを抜けたらそこは?

唄を口ずさみながら帰った。

〽️When you walk through a storm
Hold your head up high
And don't be afraid of the dark

At the end of the storm
There's a golden sky
And the sweet silver song of a lark

Walk on
Through the wind
Walk on
Through the rain
Though your dreams be tossed and blown.

コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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Unknown (モノノフ)
2020-04-23 07:15:47
光栄軒さんのような名店でもお客さんが居ない時も有るもんなんですね、爆弾低気圧のせいかコロナウイルスなのか?

You'll Never Walk Alone
ジェリー&ザ・ペースメイカーズですか(^o^)/
渋いですねぇ、プレスリーも歌ってましたね♪
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Unknown (熊猫)
2020-04-23 13:56:43
モノノフさん。
お客さんがだれもいなかったので、これは事件だと。
大雨とコロナのいずれの要因だと思います。

「You'll Never Walk Alone」は仕事がつらい時、歌います。
仕事が今日で終わるというときは、泉谷しげるさんの「春夏秋冬」を歌い、自分を鼓舞します。
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