どんな人でも思い出の場所というものがあるだろう。
特に駅などはその人の思いも一緒につまった場所となることが多い。
東京の丸の内駅舎が往時の姿に改築された。
多くの列車の起点となる東京駅は様々な人が行き交い、すれ違う数え切れないドラマがあるはずだ。
2011年10月1日、ここから全てがはじまった。
この行幸通りの一角である。
これまでの東京はどこかモノトーンだった。某損保会社とのハードな仕事に、足が重くなる。それが東京駅だった。
だが、それも一変した。
来る度に変わり続ける丸の内駅舎を見る余裕、皇居の街路樹の彩りなど、見える景色が一変した。
そう、「STAND T」で飲んだ「ロゼ」の色も鮮やかに見えた。
10月なのに、まだ少し暖かい街並みから、皇居の紅葉の季節へ。そして、今寒い冬が終わりを告げようとする季節に。
季節の移ろいを感じることがこれほど幸せなことだったのかと感じてしまう。
「STAND T」はその東京駅と自分のスローモーションビデオを見るに相応しい雰囲気だった。
新丸ビルにあるため、お客は少しエグゼクティブなのだが、丸の内駅舎を眺めるのに、充分すぎるロケーションだった。
この日、わたしは思いきって立たせてもらうことにした。周囲には誰も立って飲む客がなく,少々気後れした。
だが、立っている方が工事中の駅舎が見渡せるからである。
ビールはキリン一番搾り(500円)。
ジョッキではなく、タンブラーだ。
つまみには「グリルソーセージ」(500円)を頼んだ。
つまみは少し洒落たものが多いのだが、中には「ハチノスと豆の煮込み」(500円)というおっさん臭い食べ物もある。
煮込み好きなわたしだが、残念ながら気が付くのが遅く、1000円しか持っていなかったため、これを頼むことはできなかった。
メニューは意外に豊富。ワインなどもあって、飽きることはない。
新丸ビルだけに様々な人がいる。
ビジネスマン、買い物客のおばさん、外国人、もちろん女性客。
変わらないものなんて何もないんだろうなと思う。
ビールの色と行幸通りを照らす黄昏の光が重なったとき、ふとわたしは我に返って思う。
たまにここで丸の内駅舎と行き交う人を見て、自分がどれだけ変わったのか、それを感じるのもいい。
立ち飲みをする人はあまり見かけないが、自分だけは立ち続けて飲みたいと思う。
特に駅などはその人の思いも一緒につまった場所となることが多い。
東京の丸の内駅舎が往時の姿に改築された。
多くの列車の起点となる東京駅は様々な人が行き交い、すれ違う数え切れないドラマがあるはずだ。
2011年10月1日、ここから全てがはじまった。
この行幸通りの一角である。
これまでの東京はどこかモノトーンだった。某損保会社とのハードな仕事に、足が重くなる。それが東京駅だった。
だが、それも一変した。
来る度に変わり続ける丸の内駅舎を見る余裕、皇居の街路樹の彩りなど、見える景色が一変した。
そう、「STAND T」で飲んだ「ロゼ」の色も鮮やかに見えた。
10月なのに、まだ少し暖かい街並みから、皇居の紅葉の季節へ。そして、今寒い冬が終わりを告げようとする季節に。
季節の移ろいを感じることがこれほど幸せなことだったのかと感じてしまう。
「STAND T」はその東京駅と自分のスローモーションビデオを見るに相応しい雰囲気だった。
新丸ビルにあるため、お客は少しエグゼクティブなのだが、丸の内駅舎を眺めるのに、充分すぎるロケーションだった。
この日、わたしは思いきって立たせてもらうことにした。周囲には誰も立って飲む客がなく,少々気後れした。
だが、立っている方が工事中の駅舎が見渡せるからである。
ビールはキリン一番搾り(500円)。
ジョッキではなく、タンブラーだ。
つまみには「グリルソーセージ」(500円)を頼んだ。
つまみは少し洒落たものが多いのだが、中には「ハチノスと豆の煮込み」(500円)というおっさん臭い食べ物もある。
煮込み好きなわたしだが、残念ながら気が付くのが遅く、1000円しか持っていなかったため、これを頼むことはできなかった。
メニューは意外に豊富。ワインなどもあって、飽きることはない。
新丸ビルだけに様々な人がいる。
ビジネスマン、買い物客のおばさん、外国人、もちろん女性客。
変わらないものなんて何もないんだろうなと思う。
ビールの色と行幸通りを照らす黄昏の光が重なったとき、ふとわたしは我に返って思う。
たまにここで丸の内駅舎と行き交う人を見て、自分がどれだけ変わったのか、それを感じるのもいい。
立ち飲みをする人はあまり見かけないが、自分だけは立ち続けて飲みたいと思う。