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中華さすらい167 - おとうさんとおかあさんの『支那そば』 - 「大陸」(北区赤羽)

2023-03-30 07:12:55 | 中華さすらい

「ソルト」を出て、向かうは中華「大陸」。徒歩、約1分のお店も待望の訪問だ。以前から行こうと思っていたが、なかなか実現できなかった。

お店の佇まいが素晴らしい。素朴でいながら、凛としている。「支那そば」との表記はもう絶滅危惧種かもしれない。激混みを想像していたが、お店は空いていた。店内に入る時、店頭で煙草を吸っている人がおり、自分が入店しようとしたら、そそくさと店内に戻った。てっきり、お客さんかと思ったら、その人は厨房にいた。

2人掛けのテーブル席に座り、まずは、「天然水ハイ」から。てっきり焼酎の水割りかと思ったら、微炭酸だった。豊富なおつまみから、「ネギめんま」(450円)をチョイスした。

老夫婦が営んでおり、お母さんがオーダーをとりにきてくれる。

「ソルト」でトイレに行かなかったから、こちらでお手洗いを借り、掲げられていたカレンダーを眺めたら、明日の日付のところに休日と書かれ、「撮影」とあった。このお店、結構テレビに出ているのである。

テーブルに戻って、おかあさんに、「明日何の撮影ですか」と尋ねると、どうやら天海祐希さんが主演するドラマの撮影らしい。

「ご本人は来ないけどね」とお母さん。結構、ドラマの舞台にも撮影協力をしているらしい。カレンダーには月末にも「撮影」とあった。

「ネギめんま」は盛り盛りで、うまい。

「天然水ハイ」のおかわりとともに、「支那そば」(750円だったか)をオーダーした。すると、先程店頭で煙草を吸っていた人が、調理を始めた。おとうさんは、その彼の動きを監督している。その様子から推察すると、お店の後継だろうか。おとうさんもおかあさんもご高齢で、そろそろ引退が近いかもしれない。

「支那そば」はそんなおとうさんが作りあげてきた素朴なラーメンだった。海苔にメンマにゆで卵。味玉じゃないながいい。進化を続けるラーメンもいいが、進化をやめたラーメンもいい。

素朴な「支那そば」は優しい味だった。

おとうさんとおかあさんの人柄が現れているようだ。

後継者もそれを会得したのか。しっかりといい感じの「支那そば」がテーブルの前に置かれた。おとうさんは顔は柔和だったが、後継者らしき人を監督する目は厳しかった。

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