居酒屋さすらい 1411 - 感謝！ - 「光栄軒」（荒川区荒川）

「光栄軒」にて、ひざげりさんと会う。これだけで、もう大事件だ。

ひざげりさんのブログを読むようになり、自分の中の居酒屋観は随分変わったように思う。「安心できること」という新たな価値観が加わった。これまでは、遮二無二、新規の立ち飲み屋を目指してきたけれど、本当においしくて、価値のあるお店に行こうと思うようになった。

だから、ひざげりさんの真似をして、三鷹の「みたか」に行き、銭湯で一風呂浴びた後に、野方の「秋元屋」を訪問した日は、感動した。今までしてきた酒場巡りとは、違う楽しさがあった。多分、それは満足感の違いだと思う。腹も気持ちも満たされるという、安心感である。

その後、いつものでもない店、「ふうすけ」にて、ひざげりさんとニアミスし、「光栄軒」へと繋がっていく。

「光栄軒」は、おいしくて、価値ある店を飛び越え、ここまでしてもらっていいの？というレベルの店だった。11月上旬に初訪問し、とうとう同じ月に2度目の訪問。ここで、ひざげりさんと初対面となった。

ひざげりさんは、既にカウンターに座り、無料のお通しをつまみながら、瓶ビールを飲っていた。そこで、ボクが合流し、小上がりに移動となったが、そこで、また豪快なお通しがきた。茄子と竹輪、鶏肉の炒めもの。

巨大すぎるし、これが無料とは。もちろん、これはひざげりさん冥利に尽きる。自分ひとりで飲んでいても、こんな風にはならない。

この山盛りのお通しがたまらなくうまい。ボクは、これで2本の「紹興酒」をいただいた。

前回訪問時に、食べたくて食べられなかったものがある。「鶏の唐揚げ」。以前、ひざげりさんが、ブログにアップしていたメニューだ。けれど、店内のメニューを眺めても、「鶏の唐揚げ」など、書かれていない。そこで、オーダーするのを躊躇してしまったのだが、実は「鶏の唐揚げ」は裏メニューとのこと。そこで、我々は「鶏の唐揚げ」をオーダーした。それが、このボリューム。

うわっぷ。

小上がりにいた我々だが、店が混み始めたところで、ひざげりさんの提案でカウンターに移動した。周囲に気がつくひざげりさんなのであった。

この頃から、ボクはひざげりさんに倣って、「緑茶サワー」に移行した。これが濃い、濃い。ひざげりさん曰く、南千住を中心とした、この界隈は、焼酎が濃いとのこと。

このあたりから、ボクは酔いが酷くなってきた。

その後、はっきりと記憶にあるのは、大皿でたくさんのぬか漬けが出てきたこと。

〆に「炒飯」をひざげりさんとシェアしたこと。そして、「光栄軒」の大将と奥様とお話し、優しい気持ちになったことである。

これは、貴重な経験だった。しかも、手厚いサービスで、楽しく過ごせたことを、ただただ感謝である。

大将、奥様、そしてひざげりさん。ありがとうございました。週一は無理でも、二週一を目指して、通わせていただきます。