怪鳥と御徒町の中華へ。ところが、怪鳥が先に着いて、そのお店に向かったところ、お店はあいにく休業だった。
「旧正月だからかな」。
怪鳥が寂しそうに言った。
その後、怪鳥は町中華を探してさすらう。
上野の「大興」にも行ったようだが、断られた模様。画像が送られてきたが、昔行った「大興」と趣が異なっていた。
そこで最終手段。以前行った香港居酒屋「恵園」はどうかと提案し、怪鳥は渋々応じた。「恵園」に着くと、怪鳥は座って、ビールを飲んでいた。実は、この日は単なる飲み会ではなかった。仕事も兼ねた集まりなのだ。
怪鳥と出会って、約34年。まさか、こんな展開になるとは思ってもいなかった。仕事の話しといっても、厳密なことをした訳ではないけれど。
ビールを飲み終えて、例によってまた「紹興酒」をボトルでオーダー。おつまみはこれ。メニュー名は失念。
怪鳥と発足させたホッピー研究会は、いつしかホッピーは関係なくなり、そして今はもう居酒屋にすら行かなくなった。もっぱら中華である。飲み方のスタイルが変わった。一人飲みは今でも立ち飲みがメインだが、2軒目には大体中華に行くようになった。やっぱり、中華は最強だと思う。
中国人は世界のあちこちにコミュニティを持つ。以前も書いたが、タヒチ島のルトラックと呼ばれる、キッチンカー(「キッチンカーさすらひ」未収録)は、ほぼ中華系だった。恐らくだが、ほぼ全ての国々で中国人は独特のコミュニティを作っているはず。彼らは逞しい。
マレー半島の突端にある、シンガポールは、マレー人より、中華系が圧倒的に多い。シンガポールの繁栄をもたらせたのは華僑なのである。シンガポールやマレー南部には、福建省の「ホッケンミー」や「煲仔飯」があるし、「シンガポールチキンライス」だって、恐らく華僑がもたらせたものだろう。「カオマンガイ」のタイを経由して。だから、中華料理で出てきても不思議ではないが、ただ「シンガポールチキンライス」と銘打たれていると、違和感がある。ここは香港料理だろ? って。
「恵園」の料理人は素晴らしく、丁寧でいい仕事をする。もしかすると、料理人のご本人か、それとも親戚筋が在シンガポールの人なのかなと思ったり。
怪鳥は、以前この店を訪れた時から、この「シンガポールチキンライス」が気になっていた。だから、この日、満を持して、この料理を〆にオーダーしたのだ。
それは他の料理と同様、抜群においしかった。鶏の臭みはなく、生姜のご飯はふっくら。たまらねー。
香港とシンガポールって似ている。ともに英国に支配され、小さな島の都市として。もしかすると、このお店のメニューには、隠されたストーリーが存在するのかもしれない。
元々「専門店」が好きだったのだがそれに拍車が掛ったかも。
中華、寿司屋、蕎麦屋、焼肉屋など。
最近入った居酒屋が思い出せないくらいだわ・・・・。
そうか。
怪鳥は専門店が好きだったのか。
納得。
居酒屋に行ってないのなら、しばらくホッピーも飲んでないんじゃないの?
今度、田原町にあるホッピーの有るそば屋に行きましょう。
蕎麦にホッピーか。
どうかなー。
蕎麦屋はやっぱり日本酒のような気がするけれど。
まぁ、やってみないと分からないけれど。
浅草の蕎麦屋さんがホッピーというのは邪道ではなく?
まさに街の蕎麦屋さんでなんとも良い店ですよ。
カツ煮にホッピー、なんてなかなかいいっす。
カツ煮にホッピーはたまらないねー。
興味津々!