
恵比寿銀座は立ち飲みの宝庫だ。
「あぶり鳥 バリ鳥」を皮切りに、数メートル更に歩くと通りの両側に立ち飲み屋が現れる。
道の左側に「プレハブ酒場」。文字通りプレハブのような建物の立ち飲み屋だ。
その問面にはこれまた文字通りの「立呑屋」という店が軒を連ねている。
ここは、鮨屋や居酒屋を経営する「ピューターズ」という会社の一業態だ。
午後6時、まだ街は薄暮に包まれる中、わたしは「立呑屋」の暖簾をくぐった。
「バリ鳥」がドラムンベースの重低音を鳴り響かせ、退廃的なムードを演出しているのに比べ、同店は明るくこざっぱりした雰囲気を漂わせる。中央の厨房をぐるりとカウンターが周囲を囲んでいる。一階はカウンターだけ、どうやらこの店は2階もあるらしいが、席があるのか、それとも小上がりになっているか、ここからはうかがいしれない。
わたしは、入り口の手前側のカウンターに陣取り、まず店内の周囲を見渡してみた。
頭上に表札状の一品メニューが整然とだが主張するように並ぶ。これが店内のひとつのアクセントになっていた。
わたしは、とりあえずビール(450円)と「牛すじ煮込み」(350円)を頼んだ。
ビールはもちろんサッポロ。ちなみにしっかりヱビス(黒)も用意されている。
さて、「牛すじ煮込み」だが、これがなかなかうまい。塩味のさっぱり風味。味のアクセントに柚子胡椒が小鉢に添えられている。近年、若手が作る「煮込み」にこの手のものが多い。どっしりとしたオーソドックスな「煮込み」もいいが、雑味の少ないさっぱり風味も決して悪くはない。
次に同店の看板メニューである「モツ」を頼むことにした。
この店、なかなか珍しいものを食べさせてくれるのだ。
「ちれ」は脾臓、これが1本100円、「こぶくろ」は子宮で130円、「てっぽう」が直腸、「わっぱ」が産道、「いかすじ」ハツモトで各150円、この他にもリンパの「シビレ」、豚の脳みそ「ぶれんず」(各180円)なんてものもある。
わたしは、「5本盛り合わせ」を頼み「ちれ」「レバー」「こぶくろ」「いかすじ」「はつ」を頼んだのであった。
ちなみに、わたしが厨房のお兄さんに頼んだところ、その方はその日に入社したばかりで「いかすじ」や「ちれ」がどういうものか、理解されていなかった。
ともあれ、材料は新鮮でしっかりとしたものであったし、タレに味噌がブレンドされており、これがなかなかどうしておいしいのである。
この他、食べ物は焼鳥はもちろんのこと、魚介類、野菜類と焼き物は充実している。
さて、飲み物であるが、これもまた面白い工夫が幾つも見られた。
まずは「金魚」(390円)。
どうやら金宮焼酎の水割りのようであるのだが、唐辛子が2本入っており、これがさながら金魚鉢のよう。
また、「マルタン」(390円)と呼ばれる琥珀色のカクテルも人気のようだ。聞くところによれば、金宮焼酎と秘密のエキスがブレンドされているようで、これもまたなかなかの人気ものであるようなのだ。
ここまで書いておきながら、実はわたくし、この両者を飲んでいない。
実はわたくし、メニューにはない「酎ハイ」を頂いたのだ。
次回の来店のときには、しっかりと飲んで実況したいと思う。
まだ時間が早いこともあって、店にはまだほんの数人しか客はいなかった。
恐らく、7時を過ぎるとドッと混んでくるのであろう。
店の壁には、とあるボクサーの興行ポスターが貼られている。この店で働いていた人なのか、それともスタッフにこのボクサーのファンがいるのか、判然としないが、ボクサーの鋭い眼光に見つめられていると、飲んで食べている自分が罪であるような気がしてくるのは、きっとわたしだけではないと思う。
■意外と「立呑屋」という名前の店は多い!■
☆ 居酒屋放浪記NO.0130 ~赤バンドはどこだ?~「立呑屋 新橋店」(港区新橋)
☆ 居酒屋放浪記NO.0146 ~うっ!?町田サワー~「立ち呑み屋」(町田市原町田)
「あぶり鳥 バリ鳥」を皮切りに、数メートル更に歩くと通りの両側に立ち飲み屋が現れる。
道の左側に「プレハブ酒場」。文字通りプレハブのような建物の立ち飲み屋だ。
その問面にはこれまた文字通りの「立呑屋」という店が軒を連ねている。
ここは、鮨屋や居酒屋を経営する「ピューターズ」という会社の一業態だ。
午後6時、まだ街は薄暮に包まれる中、わたしは「立呑屋」の暖簾をくぐった。
「バリ鳥」がドラムンベースの重低音を鳴り響かせ、退廃的なムードを演出しているのに比べ、同店は明るくこざっぱりした雰囲気を漂わせる。中央の厨房をぐるりとカウンターが周囲を囲んでいる。一階はカウンターだけ、どうやらこの店は2階もあるらしいが、席があるのか、それとも小上がりになっているか、ここからはうかがいしれない。
わたしは、入り口の手前側のカウンターに陣取り、まず店内の周囲を見渡してみた。
頭上に表札状の一品メニューが整然とだが主張するように並ぶ。これが店内のひとつのアクセントになっていた。
わたしは、とりあえずビール(450円)と「牛すじ煮込み」(350円)を頼んだ。
ビールはもちろんサッポロ。ちなみにしっかりヱビス(黒)も用意されている。
さて、「牛すじ煮込み」だが、これがなかなかうまい。塩味のさっぱり風味。味のアクセントに柚子胡椒が小鉢に添えられている。近年、若手が作る「煮込み」にこの手のものが多い。どっしりとしたオーソドックスな「煮込み」もいいが、雑味の少ないさっぱり風味も決して悪くはない。
次に同店の看板メニューである「モツ」を頼むことにした。
この店、なかなか珍しいものを食べさせてくれるのだ。
「ちれ」は脾臓、これが1本100円、「こぶくろ」は子宮で130円、「てっぽう」が直腸、「わっぱ」が産道、「いかすじ」ハツモトで各150円、この他にもリンパの「シビレ」、豚の脳みそ「ぶれんず」(各180円)なんてものもある。
わたしは、「5本盛り合わせ」を頼み「ちれ」「レバー」「こぶくろ」「いかすじ」「はつ」を頼んだのであった。
ちなみに、わたしが厨房のお兄さんに頼んだところ、その方はその日に入社したばかりで「いかすじ」や「ちれ」がどういうものか、理解されていなかった。
ともあれ、材料は新鮮でしっかりとしたものであったし、タレに味噌がブレンドされており、これがなかなかどうしておいしいのである。
この他、食べ物は焼鳥はもちろんのこと、魚介類、野菜類と焼き物は充実している。
さて、飲み物であるが、これもまた面白い工夫が幾つも見られた。
まずは「金魚」(390円)。
どうやら金宮焼酎の水割りのようであるのだが、唐辛子が2本入っており、これがさながら金魚鉢のよう。
また、「マルタン」(390円)と呼ばれる琥珀色のカクテルも人気のようだ。聞くところによれば、金宮焼酎と秘密のエキスがブレンドされているようで、これもまたなかなかの人気ものであるようなのだ。
ここまで書いておきながら、実はわたくし、この両者を飲んでいない。
実はわたくし、メニューにはない「酎ハイ」を頂いたのだ。
次回の来店のときには、しっかりと飲んで実況したいと思う。
まだ時間が早いこともあって、店にはまだほんの数人しか客はいなかった。
恐らく、7時を過ぎるとドッと混んでくるのであろう。
店の壁には、とあるボクサーの興行ポスターが貼られている。この店で働いていた人なのか、それともスタッフにこのボクサーのファンがいるのか、判然としないが、ボクサーの鋭い眼光に見つめられていると、飲んで食べている自分が罪であるような気がしてくるのは、きっとわたしだけではないと思う。
■意外と「立呑屋」という名前の店は多い!■
☆ 居酒屋放浪記NO.0130 ~赤バンドはどこだ?~「立呑屋 新橋店」(港区新橋)
☆ 居酒屋放浪記NO.0146 ~うっ!?町田サワー~「立ち呑み屋」(町田市原町田)
さて、ワタクシ、臓物類が大好きでして、
多分肉より好きかと。
クリスマスと忘年会を兼ねて、この時期は夫2人で焼肉を食べに行くのですが…締めはやはり、臓物の焼物です!
今年は、諸事情で臓物パーティができないのが残念。
しかも一人!
焼き肉いいですね~。
〆にモツ?ホルモンですね?
それは部類の内臓好きです。
モツ鍋とかはされますか?
仕事納めをしたら、妻と子どもたちが待つ山口に合流です。
山口西部は場所柄、モツ鍋が盛んなところ。
今から楽しみにしているところです。
このお店のような、珍しいもつ、大好きです!!
ぶれんず、なんてまたまた美味しそう!!
アメリカでは焼肉はあれど、ホルモン系は皆無なので、
恋しいですよ~。
そこにはモツ系はないんですか?
アメリカ人、或いは移民達は内臓を捨てているんですかね~。
うぅむ、そこにビジネスの臭いがします。米国に渡って、モツ系の料理屋でも開こうかなぁ。
まき子さん、どうでしょう?ニーズはありますかねぇ?
仕入れは、ただで貰うとして…。0$?そんなうまいこといくわけないかぁ。
でも、韓国食材スーパーに行けば、
ハツと砂肝くらいはあるんですが・・・。
日本のようなホルモン系はない!です!!
よく分からないのですが、そういうモツって日本人しか食べないのでしょうか。
韓国人や中国人って、もっと食べるかと思っていたけど、意外とないし。
少なくとも、アメリカなどの海外でニーズを求めるとしたら、
「日本人相手」でないと厳しいかもしれないです(涙)。
確か『美味しんぼ』の最初の方でフランス人シェフが日本人は内臓を捨ててるのか!と気色ばむエピソードがありましたね。山岡が月島の居酒屋に連れて行ってもつ煮込みを食べさせてフランス人を感動させる話し。
結構、米国人にも受けるような気がします。
じゃあ、やってみて一旗あげろよ!と仰られるかもしれませんが、すみません。資金と勇気がありません。