実は「いづみや 第二支店」、初めての訪問なのである。
噂は知っていたし、友人・知人からもその店のすばらしさは逐次聞かされていた。
今回、小樽の兄貴、みーさんと初めて訪問したのである。
何故、本店ではなく、第二支店かといっても特に大きな理由はない。自分が聞かされているのはいつも「第二支店」だからだ。だから、なんの疑いもなく、「第二支店」へと向かった。
時刻は9:50。ちょっと早く店頭に着いてしまい、我々は軒先で開店を待った。待つこと10分。中からお姉さんが出てきて開店。ところが、後ろに並んでいた男が、我々を抜き去り、一番乗りした。我々は唖然。
さて、店内に入り、どこに座ろうかとキョロキョロ。けれど、もうこの瞬間、この酒場が素晴らしいことを理解した。店内に流れる空気とたたずまいが、饒舌に語りかけてくる。店の作り、壁に貼られた短冊メニュー、そして店員のお姉さん方。
我々はカウンターにポジションし、まずはみーさんが赤星(550円)に、自分は「酎ハイ」(350円)をオーダー。「酎ハイ」は下町エキスが入った色付き酎。しかもジョッキでなみなみ入って、この値段。嬉しいね。
初回注文は「いづみやもつ煮込み」(170円)、ハムカツ(300円)。みーさんは「たこわさ」(390円)、「まぐろぶつ」(390円)をそれぞれオーダー。ここあたりは好みがくっきりと分かれた。しかし、それにしても煮込みがもう最高にうまい。
開店から10分経つと、ぞくぞ客が入ってきた。朝10時過ぎで満席気味。我々の後ろの集団は大学生のサークル仲間風で男女混合8人グループだった。
店内のお母さん方もきびきびとし、お店のリズム感を上げている。やっぱりいいお店はグルーヴィーだ。
伝統のあるお店だが、オーダー方法ではスマホ対応も用意されている。試しにやってみたが、やっぱり自分はお母さんとのコミュニケーションオーダーの方が性にあっている。
店員さんでとりわけ優しさに満ち溢れている人がいた。ふくよかなお姉さんで、その慈愛に満ちた客あしらいが心に沁みた。居酒屋に通って40年。最近思うのが、お店を好きになる最大の要素はやっぱり人だと改めて思う。何度もお店に通うのは、酒と料理もさることながら、ファンになったお店の人に会いに行くという要素が強い。自分はもうこのお姉さんのファンになってしまった。
料理の中で最も感動したのが、「ハムエッグ」(350円)である。以前から、「ハムエッグ」のある酒場にハズレなしを主張してきたが、「いづみや」も例に漏れず。ダブルの卵でお皿いっぱいの立派な「ハムエッグ」だった。
自分は「酎ハイ」をおかわりし、みーさんは満を持して、「ホッピー」白セット(430円)へシフト。ちなみに「ホッピーナカ」は250円。セット×「ナカ」2杯で930円。合格点でしょ。
画像にはないが、「ホルモン炒め」も旨かった。この食堂的要素が実にいい。その流れに乗って、「チャーハン」をとって、最後を〆た。
本店と二号店で大きな差はないらしいが、それぞれ常連さんを抱えているらしい。きっと自分のフィーリングに合った方に足を運ぶのだろう。
自分の場合、次回来る時も、きっと二号店を選ぶだろう。酔っ払いにも等しく優しい、お姉さんにまたいつか会いに行こうと思う。
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