「BBB」

BASEBALL馬鹿 BLOG

居酒屋さすらひ 2095 - もりもりの天麩羅 - 「天麩羅と蕎麦 など香」(港区芝)

2024-03-28 21:10:02 | 居酒屋さすらい ◆東京都内

前日の雨と打って変わり晴天に恵まれた翌日、また港区に出向いた。

B社さんとの打ち合わせであり、その後一献行きましょうと誘われたのだ。

打ち合わせが終わり、では行きましょうと向かったのは芝商店街。

ここは思い出深い通りである。

自分が業界に入ったS社は当時、芝大門にあった。そして業界の商社のリーディングカンパニーがB社だった。自分は当時、営業職が強く、B社には週に1,2回通っており、この芝商店街を往復した。かれこれもう26年も前に遡る。その当時、仕事が終わるのが20時くらいで、その後会社の近所にあった立ち飲み屋で仲間と飲むのが通例となった。人生で初めて入った立ち飲み屋である(「居酒屋さすらひ」未収録)。ここで働いていたおばちゃんと仲良くなるのだが、昼間に芝商店街を歩くと、時折そのおばちゃんと遭遇した。商店街のお蕎麦屋さんでかけもちのパートをしているとのことだった。オードリー・ヘプバーンに似たおばちゃん、元気かなって時々思い出す。

その芝商店街は浜松町駅からも田町駅からも少し離れている地味な商店街。第一京浜から一本入ると、途端に閑静な町に変わる。昔、ここに立ち飲み屋が一軒あったが、今はもうない。

さて、その芝商店街の果たしてどのお店に連れて行ってくれるのかと思っていたら、意外や意外。

落ち着いた感じの蕎麦屋さんだった。B社のグループ会社に転籍されたO代表は大衆酒場好きで、よく新橋を飲み歩いたりしたが、還暦を過ぎていよいよ落ち着いたお店を志向するようになったか。

蕎麦屋といっても、和テイスト100パーではない。洒脱なテーブルをあつらえ、什器とレイアウトにこだわったモダン蕎麦屋といった雰囲気。見たところ、店主は若そうだが、新進気鋭のオーラをみなぎらせ頼もしい。接客係は奥様なのか、とてもきれいな人。O代表、またもやいいお店を見つけられたと思った。お酒やおつまみメニューも豊富で、夜は完全に居酒屋と化す。

飲み物はビール、焼酎、ウィスキー、酎ハイ系、日本酒、なんでもあり。このラインナップは素晴らしい。

まずは「生ビール」(600円)から。アサヒ、スーパードライで乾杯。

O代表が、「鮮魚3種盛り合わせ」、「蕎麦屋の出汁巻き卵」(800円)を立て続けにオーダー。さすが大人。やっぱり蕎麦屋に入ったら、出汁巻き卵は外せないかしら。ビールを飲み干し、我々は日本酒にスイッチ。いやーピッチも早いし、なんだか危険モードの雰囲気。

日本酒は「神亀」のラインナップが嬉しい。二人して常温をいただく。その間、つまみをどんどん追加。

「いぶりがっこチーズ」(580円)。

「焼き味噌」(680円)。

そんなに頼んで大丈夫かな。いや、懐の問題もそうだけど、ご店主おひとりで切り盛りされているのだから。

O代表が転籍となり、早くも4ヶ月が過ぎた。お互い、それぞれ立場が変わったなとしみじみ思う。O代表と出会ったのは10年くらい前だったか。それ以来、かなりフランクにお付き合いさせていただいている。もしかすると、業界内で一番近しい関係かもしれない。自分の場合、どうしても人と壁を作ってしまうのだが、O代表はそんな壁を作らせない不思議な力を持っている。

そして「神亀」をそれぞれおかわりしたが、もうだいぶ酔ってきたのが分かる。O代表とはいつもこんな感じだった。

「軽く飲ろうよ」と言って軽く終わったことがない。大体、翌日、会社に電話して、昨夜のお礼を言おうとすると、大体半休で休んでいる。後日、話しを聞くと、京葉線の蘇我まで乗り過ごしてること頻繁だ。とにかくO代表と一緒に飲むと危険なのだ。

何杯、「神亀」をおかわりしただろうか。

O代表はふと、「天麩羅盛り合わせ」を食べようとなった。ここに来て、天麩羅を食べない手はないと言うのである。

それはもっともな意見だったので、「食べましょう」となったが、しばらくして運ばれてきた、その盛り合わせを見てびっくり。ものすごいボリュームなのだ。画像がないのが残念だが、我々はその盛り合わせを見て絶句した。果たして食べれるかなと。還暦過ぎと53歳である。脂っこいものがちょっと食べられなくなってきた野郎ども。ところがである。この天麩羅がおいしいのである。カラッと揚げた天麩羅は全然重くなく、かりかりと簡単に食べられるのだ。ペロリと平らげたが、お腹は苦しかった。

そして、我々はぐでんぐでんになる前にお開きにしようと、これにて終了となった。少しはお互い大人になったのかなと思った。

店を出たら、自分がかなり腹いっぱいになっていることに気づいた。普段なら、どこか町中華て、もう一杯といきたいところだが、腹が苦しく、この日はこの一軒だけで帰宅した。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 居酒屋さすらひ 2094 - 雨降... | トップ | 居酒屋さすらひ 2096 - 慈愛... »

コメントを投稿