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カレーさすらひ 044 - とろとろの牛すじがごろごろの中華あんかけカレー -「保昌(ほしょう)」(横浜市中区山下町)の「牛すじカレーごはん」

2018-06-18 21:29:15 | カレーさすらい

インドの煮汁が、宗主国のイギリスを経由し、どういうわけか、日本の国民食になったカレーライス。こんなケースって、日本だけなのか、常々知りたかった。例えば、中国では、仏教の伝来とともにカレーがもたらされ、独自の発展をしたとか、或いは日本のカレーにインスパイアされ、和食として中国に根付いたとか。とにかく、東アジアにおけるカレーの状況を知りたいと思っていた。

中華街のカレーがうまいという噂は聞いていた。「海員閣」や「北京飯店」とか。けれど、年に数回ほどしか行けない中華街での行動は決まっている。「山東」で「水餃子」を喰らい、お腹に余裕があれば、「安記」で粥をいただく。これでお腹いっぱい。とてもカレーなど食べられないのだ。ならば、中華街にカレーだけを食べに行けばいいではないかと反論もあるだろう。一人で行動していればそれでもいい。

今回、ようやく一人で中華街という好機がまわってきた。ボクが目指すのは、「保昌」。「香港路」にあるお店だ。この「香港路」には、名店がズラリと並ぶ。かつて、「山東」も、ここにあったし、「海員閣」も、この路地にある。その「海員閣」には、長蛇の列。え?確か半年程前、改装のため、閉店してなかったっけ?これはうっかりしていた。「海員閣」が、リニューアルしていたとは。

さて、「保昌」。この店の、「牛すじカレーごはん」はちょっと有名だ。カレーライスではなく、カレーごはんというのが素晴らしい。値段950円で、中華スープつき。

とろりとしたあんかけ状のカレーに、ゴルフボール大の牛すじがごろごろ。しかもとろとろで、これが旨味を引き出している。

うまし!

たまねぎは形が残らないまで炒めて煮込んで、でもしっかりと甘味があるんだけど、どこかマンダリン的なスパイスが効いていて微妙に辛い。

小麦粉でとろりとしたカレーソースは一見和風だが、カニ玉のようなあんかけ要素が強く、食べた印象は明らかに中華だ。インドの煮汁を日本が独自のカレーにしたように、さらに中華なアレンジで、また違ったエッセンスを加えた「保昌」のカレー。

一体、カレーはどこまで旅を続けるのだろうか。

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