ジャズとレコードとオーディオと

音楽を聴く。人によって好みが分かれるでしょうが、このブログでは主に女性ジャズボーカルを紹介させていただきます。

SHEILA JORDAN

2008年06月20日 | 女性ボーカルJ
BLUE NOTE/BLP 9002/SHEILA JORDAN/PORTRAIT OF SHEILA/

以前にアップした記事の書き直しです。本アルバムはもとは国内キング盤で聴いていたのですが半年前ぐらいにブルー・ノート盤を入手して以来BL盤を主に聴いています。ベースの音とギターの音色がオリジナル盤(と思っています?)の方が一皮剥けた感じで気持ちよく聴ける気がしますし、彼女のボーカルもより近い感じがして(スピーカーとスピーカーの間に立って歌っている感じ)たまりません。彼女は1929年ミシガン州デトロイト生まれ。1950年にN.Y.に出てパーカーやケニー ドーハムとも共演、1952年にデューク ジョーダンと結婚し一女をもうけ歌手生活を中断、1956年にジョーダンと離婚し昼間はオフィスに勤め夜は歌を歌ったとライナーノートにあります。本アルバムが彼女のアルバムの中でもやはり一番良く聴くアルバムで、彼女の乾いた声とどこか危なっかしいところもありそうな気がしますが、それが不思議なバランスを保って情感を深めつつ歌い込んでいくのが気に入ってます。A-1のFalling in Love With Loveは、まずSTEVE SWALLOWの力強いベースで始まり彼女のドライブ感に溢れたボーカルが追いかける感じで始まるのですが、僕はこの曲がことのほか気に入っています。その他の曲もじっくりと聴かせてくれます。ジャケット写真の彼女の横顔のように彼女が目を閉じて歌っているかのような気がするアルバムです。BARRY GALBRAITHのギターとSTEVE SWALLOWのベース伴奏でDENZIL BESTIのドラムはあまり邪魔をしない程度にリズムを刻むのもボーカルを引き立てています。

パーソナルは、SHEILA JORDAN(vo), BARRY GALBRAITH(g), STEVE SWALLOW(b), DENZIL BESTI(ds)

収録曲/A面/ Falling in Love With Love/ If You Could See Me Now/ Am I Blue/ Dat Dere/ When the World Was Young/ Let's Face the Music and Dance/B面/ Laugh, Clown, Laugh/ Who Can I Turn To?/ Baltimore Oriole/ I'm a Foold to Want You/ Hum Drum Blues/ Willow Weep for Me