ジャズとレコードとオーディオと

音楽を聴く。人によって好みが分かれるでしょうが、このブログでは主に女性ジャズボーカルを紹介させていただきます。

TELEFUNKEN

2008年06月30日 | オーディオ
僕はパワー・アンプは特注のプッシュプル/モノラルを主とし、従として6RA8のシングル/ステレオのパワー・アンプを使っています。その前は上杉のUTY-5Sの15周年モデルの改造版にKT88ゴールドライオン球を使用したパワー・アンプ。その前がマッキントッシュのMC2255。その前がサンスイAU-9500と遡ります。今のパワー・アンプに不満を感じる事はなかったのですが、先日ネットで真空管のいろいろを見ていると僕のプッシュ・プル/モノラル・パワーアンプに使用されているEL34という真空管はかなりのメーカーの品が出されており、それを見るだけで楽しかったのですが、ふと(独)テレフンケンのEL34球が目にとまり、テレフンケンの音の良さ特に雑音の少ない事ではマランツ#7でも定評がありましたので、もし独テレフンケンのEL34球の真正品があるならば、現在使っている松下のEL34球と挿し換えたらもっと素晴らしい音がするんじゃないかと思ったのです。聞いた話ではこのテレフンケン/EL34球は偽物紛いというかテレフンケン球の委託生産をしていた工場が後に横流し始めた品があるんじゃないかとか色んな話を聞いていたので、こればっかりは信用できるショップでお願いせねばと考えて、いつもお世話になっている真空管おやじ殿に在庫がありますかというと有ると言う返答だったので早速送ってもらいました。冒頭の写真左が松下/EL34で右がTELEFUNKEN/EL34です。テレフンケン球は4本必要ですがとりあえず6本送ってもらいました。球の表面のプリントが薄くなっている部分がありますが、間違いなくテレフンケンでしょう(?)。早速取り換えて電源スイッチをいれると問題も発生しないようです。それから約5時間ほどいろんな音楽を聴き続けましたが、松下とは明確な違いがあります。日本の真空管に共通した持ち味かもしれませんが全体にまとまりが良く無難な音を聴かせてくれる松下と比べると、少し危なっかしいところもあるのですが、音の強弱というかメリハリというか躍動感がテレフンケン球の方にどうひいき目に聴いても軍配が上がるように思えます。車で言うとトヨタのまとまりが良くて乗りやすい車に対して、例えば(独)'69年あたりのポルシェ911Sのメンテは結構大変だけど低速で走ってもスポーツ・カーである事が実感できる車との違いに似た感じと表現すればご想像いただけるでしょうか。テレフンケンの駆動するスピーカーから流れる音楽が躍動感があり且つ楽しいのです。もっと早くにテレフンケン球を使う事を思いつけばよかったとも思いましたが、松下のをしばらく聴いたから違いが楽しめたとも思います。これからしばらくはますますレコードを聴く時間が長くなりそうです。
オーディオ関係の内容になったので、このブラシの写真も載せてのせます。この静電気除去ブラシは優れ物で多用しています。もう何年も前に発売されほどなく完売となったこの静電ブラシですが、最近改良版が再発売されたものを入手しました。根元の金属部分に指を接触させてレコード面を軽く掃くと静電気が除去されてゴミチリも掃除できるという仕掛けになっています。自分の指(身体)がアースとなっているわけです。このブラシでレコード面の静電気の90%は除去できるそうですが、完全に除去したければさらに湿気を帯びたクリナー布で表面を拭えば100%除去となります。ただし内袋へ入れる際にポリエチレン袋と接触するとそれだけでかなりの静電気を再び帯電しますので、ほどほどでいいんじゃないかと適当に処理しています。これを使い始めた頃のある晩に嫁さんが僕の部屋にやって来て一緒にレコードを聴いてました。彼女はその内にテーブルの上に置いて有った静電気ブラシに気づき“このブラシ腰があっていいわね、私が使おうかしら”と何とも恐ろしい事にそのブラシで頬をこすり始めました。僕の慌てたこと“ちょちょちょちょっと待ってくれ。それで顔をなでないでおくんなまし”とお願いしましたが、もう少し制止するのが遅かったら化粧の油脂べっとりの化粧ブラシに変身するところでした。もう二度となさいませんようにこの場を借りてお願いいたします。