ジャズとレコードとオーディオと

音楽を聴く。人によって好みが分かれるでしょうが、このブログでは主に女性ジャズボーカルを紹介させていただきます。

Betty Bennett

2006年05月04日 | 女性ボーカルB
今日のもう一枚は、ATLANTIC盤でBetty Bennettの“Nobody Else But Me”1955年録音です。彼女は1926年ネブラスカ州生まれで、約12年間ピアノと歌を学んだ後にシンガー専門に転向し1942年NYに移りプロシンガーとしてスタートしたと紹介文にはありますが、このアルバムでもピアノ及び編曲を務めているアンドレプレビンと1952年に結婚しました。'55年に本アルバムを収録した時はプレビン夫人であったという事ですが、その後にいつ離婚したかは私はよく判りませんが,'75年にMundell Lowe(g)と再婚しているので、それまでには別れたという事でしょう。ジャズの社会も仲間内でくっついたり離れたりするもんだと改めて思うわけです。さて彼女はよく通るし張りもある声の持ち主で注文をつけるのも酷かと思いますが、私の好みからの欲を云えばもう少しだけ情感を表現できれば申し分ありません。彼女はしっとりとした歌い方もできますが、しっとりと情感表現はちと違いますし、情感表現とは、女優に色気を表現せよと注文つける監督と同じで、感じ手と送り手の感度や波長の違いもありこれだという決め手も難しいとは思いますがジャズに限らず演歌であろうとポップであろうと、情感を聴き手に感じさせるというのは重要だろうと思います。日本語的表現で言うと“上手い”という事であって“上手”は上手いとは違うのであります。とは言え、聴いて後悔するようなアルバムではありません。

ハリウッドにて録音された際のパーソナルは次のとおりです。
Betty Bennett(vo),Harry Klee(as),Frank Rosolino(trb),Bob Cooper(ts),Jimmy Giuffre(bs),Andre Previn(p),Barney Kessel(g),Ralf Penza(b),Shelly Manne(drs),Arther Gleghorn(fl),Philip Memoli(obe),Gus Bivona(cl),Dave Pell(b-cl),John Cave(f-hn),Catherine Johnk(harp),Ralph Pena(b)
アレンジはShorty RogersとAndre Previnの二人で曲を分けてされています。

収録曲は
A面が
1. Nobody Else But Me
2. You're Driving Me Crazy
3. My Man's Gone Now
4. Island in the West Indies
5. The Next Time I Care
6. Tomorrow Mountain
B面が
1. Treat Me Rough
2. Mountain Greenery
3. This Is the Moment
4. You Took Advantage of Me
5. Have Yourself a Merry Little Christmas
6. Sidewalks of Cuba

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2 コメント

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TBありがとうございます。 (67camper)
2006-06-01 22:07:24
kuirenさん、TBありがとうございます。

このアルバム、自分的にはかなり入手困難でした。プレヴィンのボーカル界への貢献度は凄いですね。自分のライブラリにあるヴォーカルアルバムはほとんどkuirenさんが網羅している感じですね(笑)
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おはようございます (kuiren)
2006-06-02 08:29:29
67camperさん、おはようございます。

こちらにもコメントいただき有難うございます。



>このアルバム、自分的にはかなり入手困難でした

はい、私も探し回りました。最近になってはネット販売で時々見かけるようになりました。



>ヴォーカルアルバムはほとんどkuirenさんが網羅している感じですね(笑)

恐れ多いです。私は持っているアルバムを全部曝け出してやっとブログが続いている状態です。67cammperさんの所有アルバムの多さと範囲の広さに毎日勉強させていただいてます。





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