ジャズとレコードとオーディオと

音楽を聴く。人によって好みが分かれるでしょうが、このブログでは主に女性ジャズボーカルを紹介させていただきます。

澄んだ瑞々しさのELSIE BIANCHI

2009年07月24日 | 女性ボーカルB
(独)SABA/SB 15069 ST/ELSIE BIANCHI/THE SWEETEST SOUND/

今晩のアルバムの事は以前の書き直しです。というのも独SABA盤を聴くようになってからM&M盤と比べるとベールを一枚剥いだようなクリアーな音に聴き入ることになりました。ですからM&M盤はそのうち手放すことでしょう。
 彼女エルジー ビアンキはスイス出身でアメリカのクラブでも活躍したとか聞きますが, ドイツを主として活動していたらしいです。ピアノ・アコーディオンが弾け、そのピアノタッチは気持ちの良いパーカッシヴなサウンドです。本アルバムでのビアンキの弾き語りは澄んだ瑞々しさを感じさせ加えてカラッと明確でさらに心地よい感じです。歌うというよりも軽くスイングしながら気負いなく語るようなボーカルが魅力です。本アルバムの曲はどれも聴けますがA-1のTEACH ME TONIGHTの乗りが良くて出だしの曲にぴったりです。A-5の“The Shadows Of Paris“”は哀愁を感じさせますしB-1の“The Sweetest Sound”の美しく耳に響く曲も良しです。A-3の“little bird”はピアノ・トリオのみの演奏です。ボサノバの名曲B-3のMEDITATIONも軽快でいいですよね。彼女のピアノは難しい技巧なしにサラッと単純軽快にスイングしているように聴こえますが, これが彼女の持ち味なんでしょうね。また, このジャケット写真も詳しい種類は分かりませんが百合の花のようです。
余談ですが海外のオークションではたまに出品があるとかなりの高値がつけられる本アルバムですが、僕は国内の廃盤専門店で入手しました。その時はちょっと高いかなと思ったのですが、最近の値段を見るとあの時に買っておいて良かったと納得しています。彼女のEP盤もネットで売物があったのですが、やはり値が高かったので躊躇している内にSOLD OUTになってしまいました。サマー・ジャンボ宝くじでも当たらないと僕の小遣いではそうそう手当たり次第には入手できません。

彼女の他のアルバムが聴きたくなって入手した再発盤ですが、音があまり良ろしくなく滅多に聴く機会がない一枚。今回実は2度目となる再生でしたが残念ながら印象は変わらずでした。彼女のボーカルが妙にエコーがかかったような再生音で全体に焦点がぼけたようであまり聴く気が起こらないアルバムでした。ジャケ写真はいいんですがね。

パーソナルは, Elsie Bianchi(p,vo), Siro Bianchi(b), Charly Antolini(drs)

収録曲/A面/1, Teach Me Tonight/2, Fallin' In Love/3, Little Bird/4, A Sleepin' Bee/5, The Shadows Of Paris/6, Fiddler On The Roof/B面/1, The Sweetest Sound/2, Spring Can Really Hang You Up The Most/3, Meditation/4, Why Did I Choose You/5, Little Blues/6, Guess Who I Saw Today

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
The Sweetest Sound (azumino)
2009-07-25 00:41:21
Kuirenさん こんばんは

The Sweetest Soundは僕もいいなと思っている一枚です。アコーディオンを習っていたというのが、いかにもヨーロッパ出身の彼女らしいですね。

謎だったのは、このアルバムにピート・ジョリー作の「Little Bird」が含まれていたことですが、最近になってそれが解けました。よろしければ、名前azuminoをクリックしてください。僕のホームページのエルジー・ビアンキに飛びます。
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こんばんは (kuiren)
2009-07-26 00:22:26
azuminoさん

コメントありがとうございます。

azuminoさんのHPが益々充実していますね。

特に僕はシェリー・フェブレーは中学生の頃に恋い焦がれていました。
彼女のEP盤のコレクションは羨ましいです。
ジョニー・エンジェルは今でも時々聴きます。いいですよねぇ~。
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