ジャズとレコードとオーディオと

音楽を聴く。人によって好みが分かれるでしょうが、このブログでは主に女性ジャズボーカルを紹介させていただきます。

やっぱりオリジナルは良かった!MONICA ZETTERLUND

2010年04月25日 | 女性ボーカルW,Y,Z
SWEDEN PHILIPS/P 08222L/MONICA ZETTERLUND/WALTS FOR DEBBY/mono

僕の記事の再々追加です。このアルバムを最初にアップしたのは2007年10月19日ですが、当時の再生装置と現在の再生装置が少し変化しています。2007年と比べて変わった部分と言えば、ALTECのウーファーの後方にフンドシをぶら下げて低音をより強くより締まった音を出せるようにした事。POWERアンプの真空管をTELEFUNKEN/EL34からWE350Bにした事。主体として使用しているプリアンプMARANTz#7(内緒ですが昨年後半TELEFUNKEN/ECC83が2本オシャカになってアンプ・ドッグ入りした際に少しいじられたらしい、もはやオリジナルとは言えないかも。詳しくは分からないけれどコンデンサーとか換えたのかな?オリジナルFANの方には失礼します)が内部に変化があったかもの事。の3点です。今晩と言ってももうすぐ日付が変わりますが、久し振りにモニカの本アルバムを聴くと、以前に感じた低音が強すぎるという印象がなく低音がよく効いたスッキリとした再生音ではありませんか。どこがどう作用したのかは僕には分かりませんが結果良しとして嬉しくなったので加筆しています。SONORA盤や日本フォンタナ盤はまだ聴いていませんが、聴いて印象が変わったと思えた時にはまた書き込みさせてもらおうと思います。オリジナル盤の再生音に怪しい部分があったのではなく、それは僕の再生装置が2007年当時はその領域に達していなかったのだと思った次第です。うううぅウレシィ~です。
(以下は以前の内容です)

今日はいわば記事の再発版です。去年の3月25日の記事の上に書き加えました。去年の記事を読んでいただくとお判りいただけると思うのですが、フォンタナの復刻盤は音があまり良くないのではないかという思いがあり出来ればオリジナルを聴いてみたいものだと以前から願っていました。今年になって幸いにも状態の良いオリジナルを入手できましたので聴き比べて感想を報告したいと思います。またオリジナル盤を入手する以前ですがSONORA盤も有ったのでこれも入手し、聴き比べてみました。以下は干しタコ耳のkuirenの感想です。

まずオリジナル盤はさすがに音の輪郭も明解でモニカの声もキレが良く、ピアノ+ベース+ドラムもそれぞれよく録音されていると思います。ただこのオリジナルでも低音が強く入力されていてプリアンプで低音を少し絞って聴いています。低音を絞らなくても聴けるのですが僕の好みでの選択と言うべきかも知れません。モニカの声も素晴らしく良く捉えられていると思います。もちろん音の歪みとかも感じられません。ただ去年と比較すると僕の装置も変わりました。JBL4343→ALTECへ、マイ・パワーアンプが調整中の為に臨時の借り物でALTEC1288, プリはレビンソンLNP-2Lを休ませてマランツ#7という構成になっていますので、去年の音と同じ環境下での再生ではありませんが。
それからオリジナルを入手するまでの間に良く聴いていたオリジナル盤の発売から数年後に出されたSWEDEN/SONORA盤(RED 23)monoです。自分では準オリジナル盤ぐらいのつもりです。がオリジナル盤と聴き比べると違いがあります。再生音はどれも明確な輪郭を描き出すのですがオリジナル盤と比べると低音が適度にカットされています。まとまりが良いのはこのアルバムの方かも知れません。エバンスのピアノをはっきりと聴きたいのなら、このSONORA盤がお薦めです。再生装置で違いが出ると思うので断言できませんが僕の現装置での印象です。ジャケットの写真はこのSONORA盤のが自然な色で印刷され顔色や肌の色が一番白くきれいだと思います。

最後にフォンタナ復刻盤ですが、良く出来た復刻でオリジナルに忠実に近づけた再生音と言えます。ただマスターテープの劣化による音のボヤケというのがあるように思えます。音の輪郭が若干薄くなった感じで、エバンスのピアノ音が一番劣るのがこのアルバムだと思いますが40年以上前のマスターテープからですから致し方ないのではと思います。僕も40年前と比べると相当劣化弱体化しましたから(笑)ジャケット写真はモニカの顔色と肌色が一番紅みを帯びています(それも若干という程度、良く出来ています)。

   *以下は2006年の3月25日のものです。
Monica Zetterlundの“WALTZ FOR DEBBY”1964年録音です。ビルエバンスとの共演で超有名盤ですから、このアルバム自体の説明は必要ないかと思います。本アルバムもオリジナルではなくて最近発売されたフォンタナ/フィリップス幻の名盤シリーズからの1枚です。オリジナルなら今いくらぐらいするのでしょうか?売り物をあまり見た事もないですが。先のリタライスのところでも述べたのですがこのシリーズは何が原因か、私の装置のせいかも知れませんが低音が強調され過ぎているように思えます。聴く時はプリの低音を少し絞って聴いています。でないと低音がぼこぼこと出過ぎて音楽全体のバランスを崩してしまうのです。
彼女はスウェーデンの女優でヴォーカリスト。60年代に来日しているらしい。このアルバムの大半は英語で歌われていますが、当地の民謡をジャズにアレンジしてスウェーデン語で歌った数曲はビル エバンスのセンスも素晴らしいと思いますがモニカの声とスウェーデン語の響きに魅了されます。

パーソナルは、Monica Zetterlund(vo), Bill Evans(p), Chuck Israels(b), Larry Bunker(dr)
収録曲
A面
1.COME RAIN OR COME SHINE
2.JAG VET EN DEJLIG ROSE
3.ONCE UPON A SUMMERTIME
4.SO LONG BIG TIME
5.MONICA VALS(WALTZ FOR DEBBY)
B面
1.LUCKY TO BE ME
2.VINDARNA SUCKA
3.IT COULD HAPPEN TO YOU
4.SOME OTHER TIME
5.OM NATTEN