九品人の落書帖

写真をまじえ、身の回りで見聞きしたことを、つれづれなるままに!

口耳の学

2020年06月30日 | 書籍

 中国故事【荀子】から引く。

                    ■

 むかしの人は己の身を修め徳を高めるために学問をした。

 だが、いまの人は学んだことを他人に教えるために学問をしている。

 つまり、君子の学は自分を立派にするためなのに反し、小人の学は生活の糧とするためである。

 だから、問われないことまで教える、これを喧噪という。

 一つを訊ねられたら二つを答える、これを多言という。

 君子は問われないことは答えず、一つを訊ねられたら打てば響くように一つだけ答えるものである。

                    ■

 人間、だれしも自分だけが知っていることを「これは秘密だが・・」と、前置きして、

 他人にささやくときに感じる優越感は、相手の驚きぶりによって、ますます増大する。

 耳から入ったものを口に出す。

 耳と口の間はわずか四寸、その四寸だけ身に留まっていたことになる。

 だから、これを『口耳(こうじ)の学』と呼ぶのだそうな。

 

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【新型コロナ】東京、きょうも58人

2020年06月29日 | 日記

 東京都の新型コロナ感染が止まらない。

 きょうも58人の感染者が発表された。

 これで、4日連続で50人以上の感染情況が続いている。

 22日からの1週間で計334人の感染者で、年代別にみると、

 20代が165人、30代が71人と全体の7割を占めている。

                    ■

 都から特段のアラートは、今のところ発出されていないが、このまま様子見か?

   

 

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虎が雨

2020年06月28日 | 日記

 今年の梅雨は「どんなんかなぁー」と思っていたが、昨年と変わらずだ。

 きのうも、私のケータイへ昨年同様“大雨に関する避難準備のエアメール”などが届いた。

 とにかく、“短時間記録的雨量”だの“線状降水帯”だのの気象用語が日常語になりつつある。

                    ■

 昔の梅雨時の言葉には情緒があった。

 いまごろの雨を“虎が雨”と言ったりした。

 曽我十郎の愛人だった虎御前が、仇討ちで死んだ十郎の死を悲しんで、

その流す涙が雨になったという伝説が由来とか。

                    ■

 織田信長が桶狭間で戦ったのは、NHK大河『麒麟がくる』で観たばかり。

 今川義元の首級をあげえたのは“篠つく雨”のお陰だった、とされる。

 その信長が本能寺で殺され、備中・高松城を水攻めしていた秀吉が、

主君の仇・光秀を討つため“中国大返し”ができたのは、梅雨で高松城水没に成功したため。

                    ■

 日本史の中で、梅雨が色んな物語を作ってくれている。

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【新型コロナ】東京、きょう57人

2020年06月27日 | 日記

 東京の新型コロナ感染者が止まらない。

 きょうの感染確認は57人、緊急事態宣言解除後では最大となった。

 この事態は、想定内とみるべきか、第二波への兆しとみるべきか。

 小池知事のコメントや、如何?

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金与正は№ツウ―?

2020年06月26日 | 日記

 過日、金与正が「南の者たちと決別のときがきた」と、文在寅が進める融和政策の

シンボルである南北共同連絡事務所を爆破した。

 「文在寅に対して北は何も期待しない」というメッセージでもあった。

 とにもかくにも、北の金与正が南に向けて発する言葉は、強硬で激しい。

                     ■

 朝鮮半島は本来、儒教の国であり、年長者への敬意は特別だと思われる。

 とても、女(32才?)が年長者(67才)の、それも大統領に発する言葉だから驚く。

 これに対し、文在寅は反応していないが、周囲には「寂しい」と漏らしたとか。

 金与正の子供の頃の写真が出てきた。

 【10才のころ?】

 父親の金正日そっくり、丸ぽちゃな可愛らしい͡女の子である。

 周りからは「お姫さま」と呼ばれ、優しい子供だったらしい。

 金正日にとっては自慢の娘だったらしく、スイスへ留学もさせている。

                     ■

 成長した今日、北の強硬派として演じているのは何故だろう?

 予想されるのは金正恩の健康不安説である。

 金正恩に何事かあると、彼の息子は未だ10才ぐらいで後継者としては無理。

                     ■

 北の首領様は、白頭山の血統が絶対的な条件で神として崇められるそうだ。

 金正恩の息子が成長するまで、つなぎ役として白頭山の血筋は金与正しかいない。

 金与正は党内序列は19位程度だと言われるので、彼女の活躍は実績づくりでもある。

 金正恩の後を継ぐ、実質的№ツウーになりつつあるように思われる。

 

 

 

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ボルトンの回顧録(つづき)

2020年06月25日 | 書籍

 ボルトン氏は、

 回顧録の中で、在日米軍の駐留経費についても触れている。

 「トランプが日本へ80憶ドルを求めている」と谷内NSC局長へ伝えたとも証言。

 「要求をのまないのなら駐留米軍を撤退させる、と脅せ」交渉には有利だ、とも指示された。

                    ■

 80憶ドルといえば現在の日本が支払っている駐留経費の約4倍だとか。

 なお、試算すれば今でも駐留経費の75%を負担しているから相当な吹っ掛け額だ。

 トランプの要求どおり80憶ドル支払うことになれば、駐留ではなく傭兵であろう。

                    ■

 この件について、菅官房長官は「回顧録に関して、いちいちコメントは差し控える」とか、

 河野防衛相は「そんな話は聞いていない」と煙に巻く。

 いずれ日米間で在日米軍の駐留経費をめぐる交渉が始まる。

 日本政府には、しっかり理論武装して交渉に臨んで欲しいものだ。

                    ■

 駐留米軍への『思いやり予算』が『みかじめ料』だとなれば、日米同盟も形無し。

 アメリカ合衆国にとっても、日本の用心棒さまでは不名誉な事だと思われる。

 

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北、韓国への軍事計画を保留

2020年06月24日 | 日記

 北朝鮮は、23日、金正恩委員長が出席して党の予備会議を開き、

先に予告していた韓国への軍事計画を保留する、と発表した。

 金正恩が会議に出席したとするところがミソかも。

 これまでは、妹の金与正だけが前面に出ていたが、やっと、金正恩お兄ちゃんのお出ましである。

 元々、軍事計画と言っても、金剛山やケソンへの部隊展開、監視所の再設置、対韓ビラの散布など

韓国への揺さぶりとしては、限定的なものばかりで効果のほどは疑問であった。

                    ■

 一方、韓国側の脱北者団体だが、22日夜、北へのビラ散布を実行したらしい。

 これが、そのビラの一部。

 真ん中に金日成、両脇に金正恩、金与正が印刷されている。

 金日成は朝鮮戦争を仕掛けて南の同胞を殺戮した悪の張本人ということか。

 これを北の市民が見たら、自分たちの尊厳をコケにされたと思うこと必定だろう。

 だが、このビラは北には届かず、韓国国内に落ちたようだ。

               ■

 とりあえず、朝鮮半島の緊張は、やや落ち着いたとみたい。        

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ボルトンの回顧録

2020年06月23日 | 書籍

 前大統領補佐官のボルトン氏が、

 回顧録『それが起きた部屋( THE  ROOM  WHERE  IT  HAPPENED )』を出した。

 トランプ大統領に関する、ホワイトハウス内での暴露本とも言える内容である。

 以下、その一部をニュースから引く。

               ■        

 トランプは「知識不足ではなく驚くべき無知」だと。

 例えば、「朝鮮半島が何故どのように分断されたのか」について、

何度も繰り返し説明しても、彼の頭には入らないようであった。

 また、「フィンランドはロシアの一部か」と尋ねられたりもした。

 そんなことを聞く人物に何と答えれば、いいのか?

               ■

 金正恩との非核化をめぐる交渉について、

 トランプは内容より“どれだけ目立つか”に、強い関心を持っていた。

 彼は何度も記者会見に報道関係者が何人集まるかを聞いてきた。

 あの会談で得たものは何もない。

 残忍な独裁者にお世辞を並べ褒め称えれば取り引きに応じさせられるという考えは、

極めて単純で危険だと思った。

               ■

 ボルトン氏は回顧録出版にあたってのインタビューに答え、

 「トランプは一期だけの大統領として記憶されることを願う」と。

 そのうえ「彼は保守的な共和党員ではないと思う」とも述べている。

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きょうは何の日から

2020年06月22日 | 日記

 ガレリオの言葉。

 「それでも地球は動いている」は、あまりにも有名。

 今朝のラジオ【きょうは何の日】から。

 ガレリオが宗教裁判で有罪とされた日、だそうだ。

                    ■

 ガレリオは私らの古い教科書には、よく載っていて色々と学んだものだ。

 例えば、振り子の等持性の発見や、ピサの斜塔で落下物が等速度で落ちる「落体の法則」など。

 又、コペルニクスの地動説を引継ぎ、天体望遠鏡の観測から太陽を中心とする地動説を証明。

                    ■

 当時の人々は、天動説を信じ込んでいた。

 ローマ法王は、ガリレオの地動説は人心を惑わすものだとして宗教裁判へ付す。

 その結果、1633年6月22日、有罪とされた。

 ガリレオは死後公的な葬儀をだすことも、墓を造ることも許されなかった、という。

 アーメン ! 

 

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コロナと共生する生活様式

2020年06月21日 | 日記

 県をまたがる移動の制限が解かれて、遠出の旅行も可能になった。

 東京、北海街道などでは連日の感染が出ているが、いわゆる、オーバーシュートは避けられたようだ。

                    ■

 振り返ってみると、新しいワクチンや特効薬が出てきた訳でもなく、

 防疫対策として国がやったことは、緊急事態宣言とマスクの配布ぐらいであった。

 これを受けて人々は「不要不急の外出自粛」と「マスクの着用」と「三密の回避」に努めた。

 諸外国から見ると、強制力のない外出自粛だけで防疫に成功したのだから、

 どうにも理解しがたい摩訶不思議な事に思えるらしい。

                    ■

 元々、日本には細菌やウイルスを避ける生活習俗があるように思われる。

 例えば、人との触れ合いは握手やハグではなく、お辞儀であること。

 室内に居るときは靴を脱いで過ごすこと。又、お風呂好きの暮らしぶり、等々。

 つまり、暮らし中にソーシャル・ディスタンシングの実践が根付いているのだと言えそう。

                    ■

 感染の第二波は、必ず来ることを前提としなければならないだろう。

 新しい生活習慣として「社会的距離の確保」、「マスクの着用」、「手洗いの励行」。

 以上は、コロナと共生する暮らしのための必須アイテムである。

 

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