年の暮れは恒例だが、テレビは「今年逝った人々」を流す。
安倍晋三元首相やプロレスのアントニオ猪木氏、
落語の三遊亭円楽師匠もいた。
安倍さんには、
選挙の応援演説中に凶弾に仆れられるという惨事ではあったが、
いわゆる「もり・かけ問題」や「サクラを見る会」、
旧統一教会との闇の関係など、解明されるべき事柄も多かった。
これらは、みんなまとめて安倍家の墓へ仕舞われた。
アントニオ猪木さんは闘魂の人であった。
思い浮かぶのは、モハメド・アリとの「世界一強い男」の決戦。
ゴングが鳴ると、猪木はリングに仰向けに寝て、アリの脚を攻めるだけ。
一方、アリは寝ている猪木にパンチの浴びせようがなく、ただ動き回るだけ。
日本中がテレビにかじりついだが、内容は「世紀の凡戦」だった。
三遊亭円楽師匠にあるとき、不倫話しが持ち上がった。
週刊誌に浮気がバレて、記者らに囲まれたことがあった。
そこは流石に落語家、ナゾかけで切り抜けた。
「老いらくの恋」とかけて「東京湾を出てゆく船」と、とく。
そのこころは「こうかい(航海)中」です。
一年を振り返って、合掌!