今年の梅雨は「どんなんかなぁー」と思っていたが、昨年と変わらずだ。
きのうも、私のケータイへ昨年同様“大雨に関する避難準備のエアメール”などが届いた。
とにかく、“短時間記録的雨量”だの“線状降水帯”だのの気象用語が日常語になりつつある。
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昔の梅雨時の言葉には情緒があった。
いまごろの雨を“虎が雨”と言ったりした。
曽我十郎の愛人だった虎御前が、仇討ちで死んだ十郎の死を悲しんで、
その流す涙が雨になったという伝説が由来とか。
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織田信長が桶狭間で戦ったのは、NHK大河『麒麟がくる』で観たばかり。
今川義元の首級をあげえたのは“篠つく雨”のお陰だった、とされる。
その信長が本能寺で殺され、備中・高松城を水攻めしていた秀吉が、
主君の仇・光秀を討つため“中国大返し”ができたのは、梅雨で高松城水没に成功したため。
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日本史の中で、梅雨が色んな物語を作ってくれている。
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