九品人の落書帖

写真をまじえ、身の回りで見聞きしたことを、つれづれなるままに!

ナベツネ氏独占インタビュー

2020年04月30日 | 日記

 過日のNHK-BS『昭和政治の舞台裏』は、大変面白かった。

【渡辺恒雄氏】

 読売新聞のトップ、通称:ナベツネ氏の独占インタビューから。

                    □

 ナベツネ氏は、若かりし頃の記者時代、政治家・大野伴睦に取り入っていた。

 当時、大野は党の副総裁であり、岸信介総理から次期総裁の禅譲を約束する密約書を貰っていた。

 ナベツネ氏は、その現物を直接、大野から見せられ、カメラにも収めていた。

                    □

 総裁選が近づくと大野派の面々は、当然ながら大野総理の誕生を確信。

 ところが、岸は密約を反故にして池田隼人へ乗り換える。

 総裁選の結果は、池田総理の誕生となり大野は敗れた。

 大野は子分たち取り巻き連中を誰も寄せ付けず、ナベツネ氏1人を側に呼んで泣いた。

                    □

 池田隼人と大平正芳とは、同じ派閥の盟友だと世間は見ていた。

 改定安保後の難しい政局の舵取りを、池田総理と大平外相のコンビで担った。

 特に、日韓国交回復交渉には、ナベツネ氏も大平外相に取り入って奔走する。

 有償・無償、計5億ドルの金額をスクープしたのは、読売新聞だった。

                    □

 交渉は大平らの苦労で、どうにか纏まろうとするが、池田総理が首をタテに振らない。

 大平は「ナンバーワンはナンバーツゥーを嫌うものだ」と、ナベツネ氏に呟いた。

 池田の後は、佐藤栄作が総理になった。

 大平総理が誕生するのは、佐藤の後、田中角栄⇒三木武夫⇒福田赳夫の後だった。

                    □

 昭和の派閥政治の裏側や闇の部分を、懐かしく垣間見せてもらった。

 当時は官僚主導とも言われたから、今のような官邸主導では無かった。

 従って、総理への忖度や国有財産の安売り、公文書の改ざんも無かった。

     

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自宅飲み

2020年04月29日 | グルメ

 街へ出て友人たちと酒を飲むことなど、すっかり昔話しになった。

 この頃、よく聞く言葉に“自宅飲み”というのがあり、私もその一人。

 自宅で夕食のおかずを肴に、チビチビやるのである。

 たまには、鯛の塩焼きが出されたりもする。

 申し訳に「酒は百薬の長」などと、つぶやきながらの晩酌である。

                    

 申し訳ついでに、中国名言から。

 「酒は量なきも乱に及ばず(孔子)」

 「酒を飲むは楽しみを以って主となす(荘子)」

 「酒を飲まんと欲すれど管弦なし(白楽天)」

                    

 気心の知れた仲間と歓談しながら飲む愉しさは格別だが、今は我慢の刻。

 国から1人10万円の給付がくれば、これを全部、酒代にあて、

 「酒に別腸あり(五代史)」と、叫ぶのも痛快かも。

 少なくとも、消費拡大につながり経済の役に立つ。

 

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雅号(がごう)のはなし

2020年04月28日 | 書籍

 広辞苑を引くと、

 雅号は、文人、書家、画家などが本名以外につける風雅な別名とある。

 もともとは中国宋時代、漢詩の六義の一つだった。

 日本では江戸時代、一種の遊び心から流行したものだとされる。

                    □

 漱石や鷗外など、いずれも作風にふさわしい雅号と思えるが、面白いのもある。

 例えば、二葉亭四迷は「くたばってしまえ」からつけたと教わった。

 坂口安吾は中学生のころ教師から「お前は暗いヤツだから暗吾と名乗れ!」と言われ、

 小説を書くようになって迷うことなく「安吾」とした。

                    □

 森鷗外は、いかにも陸軍軍医らしい謹厳実直さが感じられる。

 隅田川の上流に“かもめの渡し”があって、その先は吉原だった。

 鷗外は隅田川をはさんで吉原と向かい側の小梅村に住んでいた。

 かもめ(鷗)は吉原を指す隠語でもあり、遊興の里から外れる趣意か。

                    □

 鷗外というペンネームを実際に使った期間は、僅かであったらしい。

 主な創作・評論・翻訳には、いずれも本名の森林太郎と署名した。

 どこかでイヤ気がさしたのかもしれない。

 遺言状には「余ノ墓ハ森林太郎ノ外一字モホル可ラス」と残した。

     

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新大関・朝乃山 西の大関へ

2020年04月27日 | スポーツ

 大相撲夏場所の新番付が発表された。

 三役在位3場所での大関昇進を果たした朝乃山は、西の大関へ。

 得意の右四つの型に益々の磨きをかけ、力強い相撲を期待したい。

                    □

 幕内についての話題を挙げれば、

 西の小結に復帰した隠岐の海は、21場所ぶりのベテランの快挙。

 新入幕は、先場所十両優勝の琴勝峰ただ一人。

 また、大関経験者の照ノ富士は、序二段まで落ちての幕内復帰となった。

                    □

 夏場所の初日は5月24日からと予定されているが、新型コロナ禍で流動的。

 専門家の意見を踏まえ、慎重な検討のうえ決められる。

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阿堵物(あとぶつ)

2020年04月26日 | 書籍

 『阿堵』とは晋宋ごろの俗語で“これ”、“この品物”という意味。

 これが金銭のことを指すようになったのは、次のような逸話がある。

 中国の故事から引く。

                    

 竹林の賢者の一人である王衍は、その徒の名に恥じず無欲恬淡、

 特に金銭に関しては全く執着がないばかりか軽蔑さえしていた。

 一方、妻の郭氏は、これと反対に守銭奴で拝金主義者だったから、

 王衍は妻の前では、ことさら“お金”という言葉を使わなかった。

                    

 そこで妻は何とかして王衍に“お金”という言葉を口にさせようとして、

 ある夜、衍の寝台の周りに銭をばら撒いておいた。

                    

 あくる朝、目を覚ました衍は寝台から降りようとしたが、

 銭がちらばっていて降りられない。

 かといって踏みつけるわけにもゆかぬので、女中を呼んだ。

                    

 「阿堵物をどけておくれ」

 妻は結局、衍から“お金”という言葉は聞けなかったのである。

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原油価格、初のマイナス

2020年04月25日 | 日記

 ラジオは、ほぼ1日中、点けっぱなしである。

 聞いている内容は、右から左へと耳を素通りすることが多い。

 時には、気に止まるフレーズに出会ったりして、忘れないようメモすることもある。

 そんなこんなで、先日、メモったのは、

 「ジョッキ1杯のビールより、1バーレルの原油の方が安い」だった。

                    □

 原油の先物価格が暴落し、史上初のマイナスになった。

 新型コロナ禍で原油の貯蔵施設が満杯になりつつあるなかで、

 買い手がつかず投げ売り状態になっている。

 原油を売る側が手数料を支払って、買い手に引き取ってもらっている事態だそうな。

                    □

 新型コロナが世界経済に及ぼす影響の深刻さを知らされた。

 一部には「これは第三次世界大戦だ」という人までいるらしい。

 『アメリカ・ファースト』や『一帯一路』では、対ウイルス戦の勝利は無い。

 世界は連帯して、新しいワクチンと治療薬の開発を急がねば!

 

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銀行印がわからない

2020年04月23日 | 日記

 2月初めに損保保険が満期となり、1年契約を5年契約へ更改した。

 5年契約は口座振替のみの取扱いとなるので、所定の口振利用申込書に記入・押印。

 これで保険料の支払いは、振替用紙によることは無しである。

                    □

 数日後、損保の代理店から「銀行印が異なる」と銀行支店から連絡があった旨の話し。

 銀行口座を開設した当時の印鑑が、果たしてどれか、さっぱり覚えがない。

 家内に尋ねたら「確かこれだ」というので、それを押印して再び提出した。

                    □

 4月上旬ごろ、損保支店からハガキがきて、

 「3月27日の引き落としが出来なかった」旨の通知があった。

 二度目に押印した銀行印で、パスしたのかどうかは、わからないままである。

 今日あたり、銀行窓口へ行き届け印を確かめようかと思ったりしていた。

 たまたま、今朝の新聞を開いたら全銀協の一面広告が出ている。

 これを見て、窓口へ出かけ届け出の銀行印を確認するか再登録するか、控えることにした。

 すべては、4月27日の振替日を待ってATMで記帳してみてのこととする。

 今日も「ステイホーム」でいく。

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【新型コロナ】熊本県ただいま43人

2020年04月23日 | 日記

 

 熊本県下で、最初の感染者が発表されたのは2月21日。

 あれから、ほぼ2カ月経過した4月22日現在、43人(うち死亡1)となった。

 その間の感染者の発生経過を2週毎に区切って追ってみた。

                    □

 2月21日~3月5日    6人

 3月6日~3月19日    7人(+1)

 3月20日~4月2日   15人(+8)

 4月3日~4月16日   33人(+18)

 4月17日~4月22日  43人(+10)

                    □

 直近の1週間の発生は、日々1~2の状況にあるが、

 これは、PCR検査の少なさに左右されている結果かも知れない。

 いずれにしろ、予断は許されない状況かと思われる。

 当分の間、感染者の発生状況を追っかけることにする。

           

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薬師如来の「ぬりえ」遊び

2020年04月22日 | 日記

 福岡市美術館が「会えないなら、つながろう」とネットで呼びかけている。

 同館の学芸員らが、所蔵する美術品の「ぬりえ」原画を作成し、

 これをPDF版で無料提供していると知った。

 早速、そのうちの一つ『薬師如来立像』をダウンロードし、プリントとしてみた。

 これに色をつけて「ぬりえ」遊びである。

 原画は、他に『金剛力士像』や、野々村仁清の『色絵吉野山茶壷』など4点ほど。

                    □

 自分流の好きな色で愉しむことができる。

 新型コロナ禍で家に居る時間が長いから、結構な一人遊びかも。

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我が家のマスク事情

2020年04月21日 | 日記

 某ショップから携帯メールがきた。

 緊急事態宣言をふまえ営業時間の短縮などを知らせる内容だったが、

 文末に「ご来店の際は、マスクをつけて・・・」とあった。

 新型コロナ禍は拡大一方だから、この種の要請が増えることは間違いない。

                    □

 我が家のマスク事情を調べてみた。

 50枚セットが2箱、バラでいくつか、黒色のが1枚。

 いづれも離れて住む娘や息子から送ってもらったもの。

 当分は、これで何とかなりそうだ。

 ニュースで、大手家電メーカーがマスクの生産・販売を始めたと聞いた。

 ネットで注文。ただし、1人1箱で一日3,00個の限定販売。

 3,000個を超えると、翌日10時からの受付となる。

                    □

 市内の店舗を回っても、店頭には品切れの表示ばかり。

 ネットの輻湊が予想されるが、一度受注されたら3日間は受け付けない仕組みとか。

 私は今のところ、クリックはしないつもり。

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