九品人の落書帖

写真をまじえ、身の回りで見聞きしたことを、つれづれなるままに!

新しい酒は新しい革袋に

2020年08月30日 | 日記

 安倍首相の突然の辞意表明で新しい後継者選びが急がれる。

 自民党は9月1日の総務会で選出方法などを決めるというが、どんな事になるか?

 昔から、人事に関して“新しい酒は新しい革袋に”という言葉があった。

                     ■

 元々、この言葉は聖書からだと最近、知った。

 原文は“ put  new  wine  into  old  bottles ” (古い革袋に新しい酒)。

 《これをすると袋が破れて新しい酒が台無しになる》から転じたものらしい。

                     ■

 今の与党体勢では、新しい後継者が自民党から選ばれることは致し方ない。

 自民党に新しい酒や新しい革袋を求めても無理かもしれない。

 だが後継者へは、せめてチャーチルの言葉を贈りたい。

                     ■

【チャーチル氏いわく】

 「政治的手腕とは、明日、来週、来月、来年どうするかを予告する能力である

 かつ、「何故そうならなかったを説明する能力でもある

 

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安倍首相 辞意表明

2020年08月28日 | 日記

 午後5時から安倍首相の記者会見がテレビ中継された。

 その中でご自分の言葉で「持病(潰瘍性大腸炎)が確認され、大切な時期に政治判断を誤ること、

 結果を出せないことがあってはならず、総理の職を辞任することにした」と述べた。

 第一次安倍内閣を含め、8年8カ月に及ぶ歴代最長の政権にも区切りがきた。

                    ■

 第一次内閣の時は「お友だち内閣」とか揶揄された。

 第二次内閣でも「モリカケ問題」とか「さくらを見る会」などで批判があった。

 アベノミクスでは、1万円を割り込んでいた株価を2万円台まで引き上げた功績もあった。

 とにかく、この場は「ご苦労様でした」と申しておきたい。

                    ■

 自民に代わる野党政党が、もたついているから政権交代はない。

 自民党から後継総裁が選ばれることは間違いないが、

 果たして、新しい総理は岸田か石破か、それとも管か?

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囲碁名人戦第1局 まず井山挑戦者が1勝。

2020年08月26日 | 日記

 第45期囲碁名人戦、第1局。

 午前9時から、黒番:芝野名人の封じ手で2日目の戦いが始まる。

 封じ手は大方の予想通り、白の連絡を許さない一線の下がり(9のA)。

 序盤から白番・井山挑戦者が陣地でリードしてきたため、

 相手の連絡を絶って白を大きく攻める必要があり、当然の一手であった。

【最終局面:黒(10のR)275手で終局】

 中盤以降、劣勢の黒番:芝野名人は白の大石を一眼にして、大きなコウに持ち込む。

 井山はコウに負けると白の大石が取られるので、止む無くコウを解消。

 芝野名人はコウの代償として右下隅を大きく確定地にした。

 その後は、互いに必死のヨセあいで終局。

 結果は白番:井山挑戦者の1目半勝ちとなった。

 

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囲碁名人戦 開幕!

2020年08月25日 | 日記

 きよう午前9時から第45期囲碁名人戦が始まった。

 芝野虎丸名人に井山裕太挑戦者が挑む2日制の7番勝負である。

【黒:芝野vs白:井山】

 図は白番:井山が108手目(8、B)を打った局面。

 これで黒番:芝野名人が109手目を封じて、第1日目を終えた。

                    ■

 将棋界では藤井2冠(棋聖、王位)が話題をさらったが、

 囲碁界では芝野名人が昨年、19才で名人位を獲り、その後、王座、十段のタイトルを手にし、

 虎3冠(通称)として話題の中心となった。

                    ■

 一方、挑戦者の井山は一昨年まで7冠を独り占めしていたが、今は3冠(棋聖、本因坊、天元)。

 3回目の名人返り咲きを狙っている。

 井山が7冠からすべり落ち始めた時、囲碁界は下克上の戦国時代到来かと思わせた。

 しかし、今の井山は完全に戻ってきた感がある。

 今次の名人挑戦者を決めるリーグを7戦全勝で勝ち抜けるなど他を圧倒した。

 特に、AIを取り入れた序盤の戦略構想は、他の棋士たちには思いも及ばないという。

                    ■

 井山を迎え撃つ芝野(虎3冠)にしても、万全の準備は出来ていると思われる。

 どちらが先に4勝を挙げるか?

 長期間の熱戦を楽しみにして、ネット中継から目が離せない。

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進次郎 おまえもか

2020年08月18日 | 日記

 終戦の日、

 安倍内閣の閣僚など4人が靖国神社へ参拝した。

 その中に、現・環境相の小泉進次郎もいた。

 氏曰く「躊躇はなかった。参拝がニュースにならない時代にしなければいけない」と。

 このコメントに、違和感を覚えるのは私一人だけだろうか。

                    ■

 今朝の新聞を開くと、同様な想いの投稿が載っている。

 川柳欄には『千年の恋も醒めたわ進次郎』と女性の有権者から。

 “かたえくぼ”欄には『向かう先、靖国神社よりこちらでは? モーリシャス 小泉環境相殿』

                    ■

 私も過去に靖国へは1、2度行ったが、それは東京見物の延長みたいなもの。

 だが、資料館の展示品で鉄兜や38式銃などを見ていると、ふと浮かんだのは、

“欲しがりません勝つまでは”とか“1億総玉砕”などの言葉であった。

 軍国主義の美化に他ならない、と思ったものである。

                    ■

 靖国参拝は天皇陛下が範を示されているのでは、ないか。

 陛下は、以前されていた参拝をA級戦犯が合祀されてから、ピタリと止められた。

 これこそが、現憲法下での取るべき態度であると思われる。

 躊躇する、しないの問題ではないと思うが、小泉さん、いかがです?

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終戦の日に寄せて

2020年08月15日 | 日記

【全国戦没者追悼式】

 きょうは75回目の終戦の日。

 75年前の玉音放送で、「堪え難きを堪え、忍び難きを忍び、

以って万世のために太平を開かんと欲す」と流れて、あの無謀な戦争が終った。

                     ■

 当時、私は国民学校の2年生だった。

 朝の校門には上級生が週番として立ち、校庭には奉安殿があった。

 登校途中で空襲警報が出れば家へ引き返し、防空壕へ。

 あの8月15日は、よく晴れた青空だった。

 飛行機から終戦を知らせるビラが撒かれ、奇妙な静かさの1日だったのを覚えている。

                     ■

 どうして、あんな無謀な戦争を政府は誰も止めようとしなかったのか?

 東京裁判で開戦時の東郷外相は「貴方は開戦に反対なら、なぜ閣僚を辞任しなかったのか」と、

検事から問われ「もし、辞任していたら内閣は総辞職となり開戦の詔勅は出せなかった」筈だと。

 これに対し東郷は「当時の軍部や世論から、それは止められない成り行きだった」と。

                     ■

 かくして、広田や東条ら7人に絞首刑、東郷は禁固刑となった。

 二度と戦争は起こしてはならないと、全国民が肝に銘じる日でもある。

 

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熱中症警報付き、温度計

2020年08月13日 | 日記

 このところの日本列島の猛暑つづきは格別だ。

 テレビでは、熱中症患者の搬送二ユースが、いつもトップで流れる。

 そんな日常から私らの熱中症を心配してか、

 在京の娘から『熱中症警報付き、温・湿度計』が宅配便で届いた。

 室内の気温と湿度から熱中症の危険度を『注意・警戒・厳重警戒・危険』の4段階で表示。

 同時に、音と光で知らせる仕組みらしい。

 他に、インフルエンザの危険度を『注意・警戒』の2段階で知らせる機能まで。

                    ■

 細かい仕様は取扱説明書に書かれているが、読んでも内容はよく分からない。

 とにかく、使ってみてのお愉しみだ。

 なお、「本製品は医療用、工業用ではありません。

 日常生活の目安として、ご使用ください」と注意書きがあった。

 今年の夏は、コロナと熱中症に向き合わねばならず、生活の一助にはなりそうだ。

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長崎原爆の日

2020年08月09日 | 日記

 長崎に原爆が落とされて75年の節目の平和祈念式が行われた。

 新型コロナの影響で、国連事務総長の式辞も代読されるなど規模を縮小しての式典。

 その時、午前11時2分をきして黙とう。

 同時に長崎の鐘が鳴る。

 

 以下、藤山一郎の『長崎の鐘』から

 ♪こよなく晴れた 青空に 

  悲しとおもう 切なさよ ~

                    ■

 長崎市長は核兵器禁止条約の署名・批准を日本政府に強く要請されたが、

 安倍総理の式辞では、本問題には従来の消極姿勢のまま。

 核なき世界の実現は、遥かである。

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“原爆の日”に寄せて

2020年08月06日 | 日記

 きょう(8月6日)は、広島に原爆が落とされて75年の節目。

 テレビ中継された平和記念式典の模様を見ながら、様々なボキャが浮かんだ。

 ピカドン  黒い雨  ノーモア・ヒロシマ

 ヒバクシャ  核廃絶  核禁止条約  etc。

 また、ノーベル平和賞もあった。

 1974年、佐藤栄作首相『非核三原則』

 2004年、オバマ大統領『核なき世界』

 2019年、国際NGO,ICAN『核兵器禁止条約』など。

                    ■

 核廃絶への途は、いまだ遥か。

 核兵器禁止条約は50ケ国以上の批准が発効要件だとされるが、

 未だ、批准しているのは40ケ国に過ぎないという。

 唯一の被爆国である日本が批准せずにいるが、この先どうする?

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君子は怒りを移さず

2020年08月05日 | 書籍

 「君子は怒りを移さず」(論語)という。

 これに反し、怒りを他へ移すのが「室に怒りて市に色す」。

 自分の部屋で腹の立つことがあると、街中へ出て無関係の人に八っ当たりする。

                    ■

 春秋時代、楚は呉と戦うが敗色濃厚であった。

 気をよくした呉王は、弟の蕨由(けつゆう)を派遣して楚軍を慰問させた。

 これを嫌がらせとみた楚王は、蕨由を捕らえ殺そうと最後の訊問をした。

                    ■

 「お前は、ここへ来ることを占ったら吉と出たから来たのであろう」

 「勿論です。私が無事に帰ったら我が軍は安心して備えを怠るでしょうし、

 両国は平和を取り戻して吉です。

 反対に、私が殺されたら呉軍は勝利の余勢をかって、一気に貴国へ

 攻め入るでしょうから、これもまた吉、どちらへ転んでも吉なのです」

                    ■

 楚王は、この戦は利あらずとみて兵を引き上げることとし、蕨由を楚へ連行した。

 だが、考えれば考えるほど、呉に負けるのが口惜しい。

 そう思うと、軟禁している憎い呉の蕨由に腹が立つ。

 ついに殺そうと思い立ち、側近たちに相談した。

                    ■

 「それは筋違いです。この度の戦いは楚から仕掛けたもの。

 いわば非は我が方にあり負けるべくして負けたのです。呉の蕨由のせいでもありません。

 諺にも『室に怒りて市に色す』と申します。

 ここは、ひとつ彼を放して帰し、呉と和を講ずべきでしょう」

                    ■

 楚王は、これを聞き入れて蕨由を帰国させ、呉と仲直りしたのである。

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