九品人の落書帖

写真をまじえ、身の回りで見聞きしたことを、つれづれなるままに!

虎が雨

2020年06月28日 | 日記

 今年の梅雨は「どんなんかなぁー」と思っていたが、昨年と変わらずだ。

 きのうも、私のケータイへ昨年同様“大雨に関する避難準備のエアメール”などが届いた。

 とにかく、“短時間記録的雨量”だの“線状降水帯”だのの気象用語が日常語になりつつある。

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 昔の梅雨時の言葉には情緒があった。

 いまごろの雨を“虎が雨”と言ったりした。

 曽我十郎の愛人だった虎御前が、仇討ちで死んだ十郎の死を悲しんで、

その流す涙が雨になったという伝説が由来とか。

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 織田信長が桶狭間で戦ったのは、NHK大河『麒麟がくる』で観たばかり。

 今川義元の首級をあげえたのは“篠つく雨”のお陰だった、とされる。

 その信長が本能寺で殺され、備中・高松城を水攻めしていた秀吉が、

主君の仇・光秀を討つため“中国大返し”ができたのは、梅雨で高松城水没に成功したため。

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 日本史の中で、梅雨が色んな物語を作ってくれている。

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