三十路の食卓

食事の記録・食にまつわるあれやこれや
かっこいいごはんも いいかげんな飯も 全ては私のリアリズム(おおげさ)

カリフラワーに屈服

2012-04-27 09:56:23 | こんなものを食べてみました。
〈4月4日の食事〉
朝:キンピラサンド(T&C cafeの全粒粉ベーグル) コーヒー
昼:お弁当(メカジキのしょうが焼き、玄米ご飯、もやしと卵の塩麹炒め、キンピラゴボウ)
夜:カリフラワーとじゃがいものカレー ナン チャイ @スルターン/飯田橋

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行きつけのインドカレー屋、スルターン。
食べていないカレーには何があるだろうと、腹心地に切羽つまった感がないので、ゆっくりメニューを探すことにする。

カリフラワーという文字が目に留まる。
へえ、そんなカレーがあったのか。
カリフラワー自体も久しく食べていないように思う。
よし、これにしよう。

カリフラワー、中々残念なポジションにいる野菜だと思う。
何せ、割高だ。
近所のスーパーでは、ひとかたまりで300円くらいする。
これでは、似たような外見の野菜で、特売なら100円を切ってしまうブロッコリーに比べて、分が悪いではないか。

そして、あまり食欲をそそられない色なのも損をしているように思う。
動物が美味しそうに感じる色は、果物が熟した色=赤や橙である。
新鮮さを感じさせる緑や、火が通った印である茶色なんかも、美味しそうな気配の色である。
そこへきてカリフラワーは、パッと見も中を割っても違わず真っ白けだ。
あまり美味しそうな外見をしていない。
米のように、めくってみたら真っ白だった…というのとは訳が違う。
つくづく不遇な野菜である。

と思っているのは私だけかも知れないが。
スーパーに並ぶ量や、外食の際に出くわす頻度からして、少なくとも大人気とは言えない野菜だと評してもいいだろう。

ここまでボロクソに言って、言いっぱなしで終わるわけないよな?と思ったあなたは正解です。
まさかこんなに心証が変わるとは。

運ばれてきた皿を見て、おや、と思った。
沢山の汁の中に具が浸っているような、いつものようなカレーではない。
具が大きく切られ、それに少しのカレーが絡むような状態である。
全体的に、液体と言うよりは固体のカレーだ。

こういう形状なもんだから、当然ナンをカレーに浸すことはできない。
ナンの上に具を乗せ、やや押し潰すようにして包んで口に頬りこんだ。

こいつが、まあ、美味しかった訳である。
カリフラワーって、思いの外ホクホク感のある野菜だったのだな。
上部に隆起が多く、でこぼこした形状なのも功を奏していると思う。
カレーがよく絡むのだ。
滑り落ちることもなく、まんべんなくカレーを纏わせて、余すところなく旨みの恩恵を受ける。

至福。
カリフラワーよ、お見それしました。
今まで軽んじて申し訳なかった。

尚、このブログの影響を受けて、何かを飲み食いしたくなってしまうのは、他でもない私である。
書いていてカリフラワーが食べたくなり、早速買いに行ったのは言うまでもない。

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