三十路の食卓

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覚えたウーピーパイ

2013-02-05 11:02:45 | こんなものを食べてみました。
〈1月4日の食事〉
朝:磯辺焼き 生キャラメルウーピーパイ
昼:パッタイのセット @ティーヌーン・アトレ目黒店
夜:アルミ鍋焼うどん

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ようやく今年の内容になったので、西暦表記をカットします。
(でもまだ1月4日とか…)

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一週間の長い滞在となった実家から、東京の家に。
ものの見事に「おとそ気分も冷めやらぬ」ままながら、あと2日で休みも終わるなんて…と寂しくなっていた頃の話である。

さて、実家滞在中は「ウーピーパイ」というものを覚えたのであった。

母に「そうだ、ウーピーパイあるよ!」と弾んだ声で言われたが、ポカンとしてしまった。
そう言われたのを忘れた頃に、冷蔵庫を開ければ、押し潰されたような球状の物体。
カラフルで、中にはクリームらしきものが挟まれている。
「あれ、何かでっかいマカロンがある」と声を上げれば、今度は妹に「それウーピーパイだよ」とたしなめられてしまった。

何だ、そんなものが流行ってるのか。
自分の辞書にかすりともしない単語と、そういったものが流行っているという事実と。
ビールを探していたタイミングというのも相まって、世間で言うところのお父さんのような気分になってしまった。

何だそのはしゃいだような名前はよ、と調べれば、アメリカのお菓子であるらしい。
セックス・アンド・ザ・シティにも登場したようで、その辺りから脚光を浴びたのだろうか。
ちなみにそのネーミング、人気のあるお菓子ゆえ、ランチボックスに入っていたら「ウーピー!」と歓喜の声を上げてしまう、というところから来ているらしい。
嬉しさの表現にウーとかピーといった言葉を選ぶけったいな歓声といい、弁当に入れちゃうところといい、何ともよその国の代物であるなあという味わいだ。

さて、食べてみよう。
ケースから取り出せば、ことのほか柔な表面に驚く。
力を入れずとも簡単に潰せそうで、なるほど、これマカロンじゃねえわ。
そして「パイ」と銘打ってはいるが、俗にいうパイ生地(アップルパイのような)とは一線を画する。

噛む。
にちゃっ、としている。
半生ではなかろうか、という湿り気具合だ。
こんな擬音と表現を使ったらさも美味しくなさそうだが、ところがどっこい。
ホットケーキを自宅で焼く際に火の通りが不完全で、真ん中が半生になってしまうことはないだろうか。
そして、それは結構美味しかったりしないだろうか。
あの感覚である。

小麦粉を使った食品の生焼けを食べるのは背徳感が伴うものだが(確か加熱していないものは食べてはいけないはずだ)、これは別に似た食感なだけであって、実際には食べていい状態なんである。
背徳感を持たずに正々堂々と「にちゃっ」が味わえる、これは画期的な食品なんではなかろうか。

…とここまで書いていて、やはりネガティブキャンペーンのようなのではないか、という気がするのだが。
本当に美味しいのだよ。
気に入ったがゆえ、もらって東京に持ち帰ったほど。

ところで、私が食べたウーピーパイは中がクリームだったのだけど、中はマシュマロなのがスタンダードであるらしい。
色々調べるにあたって「森永のエンゼルパイみたい」と書いているブログも発見し、なるほどと納得。
いつかマシュマロの入ったものも食べてみたいと思う次第だ。


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