三十路の食卓

食事の記録・食にまつわるあれやこれや
かっこいいごはんも いいかげんな飯も 全ては私のリアリズム(おおげさ)

希望の星

2013-04-21 14:23:07 | こんなものを食べてみました。
〈3月23日の食事〉
朝:-
昼:ほうれん草ベーグル 豚と豆苗の塩麹焼き ベーコンのスクランブルエッグ
夜:牡蠣フライ 千切りキャベツ キンピラゴボウ ビール

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この前の晩、母から電話を受けた。
牡蠣が届いたという。
話を続けながら、私は感慨深い気持ちになっていた。

その牡蠣とは、東日本大震災の復興プロジェクト商品である。
牡蠣の名産地として知られる三陸地方も、甚大な被害を受けた。
その牡蠣漁業の復興のために資金を募り、無事に牡蠣が採れるようになったら出資者に牡蠣が発送されるという仕組みである。

募っていたサイトには、「3年後になるかも、5年後になるかも知れませんが」という一文があった。
だけど、2年で牡蠣漁業が戻ってきたことになる。
ことの成り行きを深く知るわけではないが、それだけでもちょっと胸に来るものがある。

ちなみに、
「もし5年先になるとしたら、私はどこに棲んでいるか分からないな。
それだったら、母に贈ることにしよう。
お母さん、牡蠣好きだし」
と、受取人を母にした次第なのだが…。
殻つきの立派な牡蠣を受け取った母、先に帰省していた妹とともに、えっちらおっちら殻むきしてくれたそうで。
こちとら、送りつけて食べる一方で申し訳ない…。
母と妹の手のひらには、何やら窪みが残ったりして。

翌日=この23日に、私も帰省。
身ぐるみを全部剥がされて食べられるのを待つだけとなった牡蠣は、フライへと変身することとなった。

作るのくらいはお手伝いさせてください。
まずは下ごしらえ。
ボウルに入れた牡蠣に片栗粉をまぶし、その後水を入れて優しくもみ洗いする。
そうして汚れを落とすのだが、スマホで調べて初めて知りました。
スマホ、便利だなあ。
その後は通常のフライ作りの過程と一緒で、小麦粉・溶き卵・パン粉の順に衣を重ねて、揚げる。

して出来上がったフライは、噛み締めればじゅわっと旨味が溢れでてくる。
これは美味いと、箸が止まらない。
ビールも進む。
結局、他のおかずにはほとんど手を付けないまま、食事を終えてしまった。
尚、ウスターソースよりは、甘みが強くてドロッとしたソースが合うようである。
一方で、さっぱりとした塩ポン酢にも合った。

以上、三陸の旨味よありがとう、という話でした。

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