三十路の食卓

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おぼろげな記憶の中の卵

2013-04-18 10:48:20 | 食雑記
〈3月18日の食事〉
朝:鮭と卵焼きとチーズのトースト コーヒー
昼:クリームシチュー スモークチーズのパン(ドゥ・マゴ・パリで購入)
夜:パッタイ チャーンビール

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この前日分の日記にて、billsのパンケーキのことを書きながら、ふと思い出したことがあった。
あれは、小学生の頃であった。

当時、私は少女漫画誌の『りぼん』と『なかよし』を愛読していた。
そのマンガの、題名は思い出せない。
けど作者がひうらさとるさんなのはよく覚えていて、ってことは掲載誌はなかよしだ。

細かい設定は忘れたが、主人公は食べ物が大好きな少女で、その父はコック。
少女は転校先の学食が、あまりにもまずくて落胆する。
そこで学校側に、父を学食の料理人として迎えるよう直談判する。
学校側が出した条件は、「全校生徒を、父の料理で納得させること」。
そしてそのテーマは卵料理で、生徒ごとに違った料理を出さなくてはならない。

父は健闘するも、あと一人…というところで体力が尽きる。
それを、あたかも父が作ったように見せかけて、とある少年が自分で作った卵焼きを美味しく食べてみせ、晴れて少女の願いは叶うことになるのだ。
…確かこんな内容だったはずなのだが、なんせ25年くらい前の記憶を頼りに書いておりまして、まったく違っていたらすみません。
その少年が作った卵焼きを一口食べた少女は、その美味しさに「天使の羽根のような…」と形容していたように思うが、それまたおぼろな記憶ですみません。

マンガの巻末には、少年が作った卵焼きのレシピが載っていた。
溶いた卵の中に「室温に戻したクリームチーズを入れる」旨が書いてあり、母にねだって作ってもらった記憶がある。
そうだ、それが私がクリームチーズというものの存在を知った最初だ。
使いなれない食材のために卵焼きは上手くいかず、また残ったクリームチーズももて余したはずだ。
(なんともったいない…現在の私に送りつけてやりたい)

話を最初に戻す。
少年の卵焼きを、ふわふわ・とろとろしてそうだ、と想像しながら読んだが、billsのパンケーキは口当たりが想像上のその味に近いのだ。
現に、ぶわぶわっとした独特の食感は、リコッタチーズを入れているからだという話だし(もちろん、クリームチーズとリコッタチーズはチーズってだけで異なるものだが)。

それなら、パンケーキの小麦粉はどこいったよ、ということにもなるのだが、25年来の夢が叶ったように思うなら、細かい話はいいじゃない。
今後billsに行ったら、このマンガのことをもれなく思い出しながら食べそうである。

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