三十路の食卓

食事の記録・食にまつわるあれやこれや
かっこいいごはんも いいかげんな飯も 全ては私のリアリズム(おおげさ)

パンはフライパンのパン

2013-04-17 21:01:57 | 行きました。
〈3月17日の食事〉
朝:ピザトースト インスタントスープ
おそい昼:ベリーベリーパンケーキ ジンジャエール @bills・赤レンガ倉庫店
夜:クリームシチュー バゲット サラダ 缶つま・イカのガリシア風

----------

この前夜、仕事で使う絵を自宅で描きながら、ラジオを聞いていたのだ。
『ライムスター宇多丸のウィークエンドシャッフル』。
これを聞いておきながら、次の日に私と同じような行動を取らなかった人がいたら、信じられないね!

何があったかと申せば、この日の特集は、パンケーキ。
『パンケーキノート』というパンケーキの本を出されたトミヤマユキコさんを講師に、パンケーキに距離を感じる人たちに向けてのパンケーキレクチャーなのであった。

パンケーキの「パン」はフライパンの「パン」と一緒で、すなわち平鍋。
それで焼かれた平たいケーキという意味なのだということ。
おかずとも合わせられて食事としても成り立つので、甘いおやつでしかないという概念を捨てて楽しんだ方がいいこと。
今流行りのパンケーキは3つの分類で分けられ、欧米からやってきた、食事にもなりうるような〈アメリカン/黒船系〉、日本に昔からある、いわゆるホットケーキと言って姿が浮かぶような〈ドメスティック系〉、ベトナムの「バインセオ」韓国の「ホットク」といった、世界の平たい小麦粉の食べ物〈エスニック系〉というくくりである。
(ちなみに、原宿から表参道にかけて乱立するような、今流行の系統はほとんどが〈アメリカン/黒船系〉)
更には、並ばずに入れる穴場のお店(専門店じゃないから知られていないが、とても美味しいホットケーキを出す喫茶店など)の紹介も。

そんな話を聞いて、それまでそんなに興味のなかったパンケーキに、すっかり魅せられてしまった。
これは食べに行くでしょう。
という訳で、横浜に行く用事があったのもこれ幸いと。
行って参りました、bills・横浜赤レンガ倉庫店。
上のくくりで言うとアメリカン/黒船系。

ええ、並ばずに入れる穴場をご教示いただいたのに、向かったのは美味しさだけでなく、混み合うことでも有名なお店だ。
こちらに伺うのは二度目で、その間にお台場や表参道にも新しい店舗が出来たのだが、お客さんが各店舗にバラけるってことはないようである。
相変わらずの盛況で、昼食どきからは時間を外したのにも関わらず、席に着くまでに1時間ほど費やしただろうか。
途中で腹が鳴り、朝食を軽めに済ませた自分の浅はかさを呪いながら、望みの品をひたすらに待つ。

そして、来ました。
見た目も麗しい3段重ね、「ベリーベリーパンケーキ」。
「やっと会えたね」というくっさい言葉も飛び出すほど、ああほんとに会いたかったよ。

早速パクつく。
フレンチトーストのようなぶるぶるの食感に、これだよこれ!と鼻息が荒くなる。
時にはそのまま、時には一口分に豪快にベリーバターを盛り付けて。
シロップも垂らしたり垂らさなかったり。
思い思いに楽しんで、平らげるのを惜しみながら完食。
待つ甲斐のあった美味しさであった。

同行者の頼んだバナナの方のパンケーキも、当然のようにもらい食す。



期待を最大限に引き上げ、その最中に食すという今回の体験。
パンケーキに対する欲求が高まったところで、トミヤマさんが番組中で紹介されていた「誰でも上手く焼けるミックス粉」を試してみたのだが…その話はまた今度。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿