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昨日に軽井沢から横浜に戻ってきたが、最終日の節句働きとばかりに流木を受け皿にして苔盆栽を作ってみた、とにかく信州では苔に事欠かないから植込む植物と流木だけを準備してやればいくらでも作れそうだが、それも維持管理が出来ればの話ではあるけれど。また帰る直前に女房が周囲の野の花を摘んできて、花瓶にも活けてみたがやはり竹籠を使った方が似合うような。
本当は三つぐらい苔盆栽を作ろうかと流木だけは用意していたのだが、何かと遊びまわるのに忙しくて最終日になってやっと一つだけ作ってみた。植込んだのは信州に来て買った150円のイワヒバをメインにして、庭にあったヒメタデと周辺にもう冬枯れしそうなマイヅルソウを両側に添えてみたという、実に安上がりのシロモノだ。苔も庭の片隅のものを薄く剥ぎ取って貼りつければ一丁上がり、全体が馴染むには数週間はよく面倒を見なくちゃいかんかな。
今年7月に最初に作ってみたものも軽井沢に長期滞在して以来ずっと向うに置いていたが、夏場を越してまずまず元気、ここには雪割草とタマリュウが植え込んであったのだが、雪割草には新しい芽が増えてきたみたいで、来年春に花を付けてくれたら嬉しいね。
摘んできた花はノコンギクと思われる花、アザミ、アキノキリンソウ、ワレモコウ、ススキ、ヤマシロギク、アカツメグサに野生らしいリンドウの8種類の楚々とした草花たちで、徳利型花瓶と小振りな竹籠とに分けて女房が飾りつけた。野の花もこうやって活けてやれば、馬子にも衣装以上に品があるような、数日は我家の食堂の棚で優雅な気分を味あわせてくれることになる。
竹籠は谷中の竹細工の店翠屋のもの、やはり良いものに活けるとこういう野の花が一段と映えるような、そう感じるのは僕の独りよがりというものでしょうかね。