
木曜日の夕方に軽井沢に来て数日が経っている、その間に山荘やその周辺では今年はキノコがかなり出ているのを発見。残暑が厳しかった昨年はこの時期にはほとんど見られなかったのに、今年も9月は暑かったのにここにきて一気に涼しくなり雨も降ったからでしょう。と喜んだのは束の間、今年は追分地区で毎年開催されていたキノコ祭りが中止になったという、理由は軽井沢の東部で採集されたチチタケにセシウム含有量が基準の3倍以上検出されたということでだそうだ。軽井沢から御代田そして佐久などからは天然キノコの出荷自粛となったんだと。
山荘周辺ではカラマツの下に出てくるハナイグチ(リコボウ、ジコボウとも呼ばれる)が主体で、これにマツなどの下にはヌメリイグチなどが加わってくるぐらい、その他のキノコは毒があるかもしれないから敬遠することにしている。周辺では何処に出るかは大体は知っているから、草むらで隠れるような場所も毎年探して見つけるのだが、今年は一昨年ほどではないものの山荘の敷地内(冒頭写真)までもかなり多く発生していて豊作みたい。それなのに住民に聞いても採集しないように言われているそうで、食べられないとは残念なことである。
草に隠れた場所にも
近辺でも各所に
何故キノコにセシウムが多いのかと聞けば、キノコにはカリウムをよく吸収する性質があって、セシウムというのは良く似た元素でこれも多く取り込むらしいという。それなら食べないとしてもなるべく多く採集して、何処か場所を決めて集めて処分すれば土壌のセシウムを除去できるじゃないですかという意見の人も、役所はそんなのは面倒でしょうけどね。でもそのままにしたらまたセシウムは土に帰って、来年もまたこんなことにならないかと心配ですなぁ。
まぁ我々みたいな老人は基準値の3倍ぐらいあったぐらいでは食べてもそんなには問題ないでしょうけど、それほど多く食べる訳じゃないし、少々体内に蓄積したって老化なんて進行する訳でもなし、癌だってほかの要因の方が大きいだろうしね。ということで食べようか食べまいかと、ハムレットの心境までではないが、安全第一ということなら敢えて食べようなんて公では言うべきではないですな。ということで集めて持っていく先も無いからそのままにしとくほかないですよね。
僕はネットで事前にキノコ祭りの中止を知ってこちらに来ても確認したけれど、町からの周知徹底も住民が承知だけでは片手落ち、県外から来た人で知らない人はもう食べているかも、子供には問題になりますな、でもこれらのキノコを知っている人なら何らかの情報を得ているんだろうか。