ちょいボケじじいの旅・酒・エーとそれとね

毎晩酒を愛で古き日本と温泉を愛す、少し物忘れも出始めた爺が、旅日記やコレクション自慢などと、時々の興味のままを綴る。

旧HPからの移行版***県を跨げば思いのほか遠い旅に 1/3 茨城・房総 2002.01.12(土)~14(月)

2014-03-20 17:44:36 | 旅日記

 今回は近間の旅行なので我々としてはゆっくりと朝7時過ぎに我家を出発、土曜日の首都高速はこの時間だと環状線への羽田方面合流点がいつも混んでいるので下を走って箱崎から乗ろうと行ってみると、どういう訳か箱崎は珍しく至ってスムース、喜んだのは束の間で、常磐道が矢和原、谷田部間で事故渋滞10キロの掲示板が突然に前方に。こりゃ大変と一つ手前の柏で降りて、一般道から谷田部にもう一回乗り直しをしたため1時間もロスしてしまった。谷田部PAで朝食にと蕎麦(ここのつゆは結構美味しかったが)を食べて、岩間ICで降りて笠間に向かうとちょうど10時頃に。

 で岩間は栗畑が続く林の中、前々から気にはなってはいたのだが早い時間で寄れなかった栗菓子と喫茶らしい大谷石蔵造りの店が、今日はもう開いているんではと女房が言うので駐車場に入る。駐車場からはちょっと立派で風情ある門構えがあって、その奥は広い和風庭園になっている。毎月第三日曜日は骨董市開催の張り紙もあるではないか。中を進むと古民家風建物があって、それも店になっているようだが、まずその左手に廻って道路から見えたギャラリー蔵と書いてある大谷石蔵の方を覗いてみると、まだ準備中の看板が。

 戻って和風民家の入口前に戻れば和洋の栗菓子とコーヒー、紅茶、抹茶などのセットメニュー見本が出ていて、どれも800円と至って良心的なお値段設定。是非食べていきましょうと女房のお言葉に従って店内に入ると我々が最初の客で、まずは一回り様子を見回すと、立派な古民家の骨組みの空間に置かれている家具や骨董、古民具がまた素晴らしいのにビックリ仰天。聞けば菓子と飲み物セットで承っていますが組合せは自由ですと言うので、僕はモンブラン(これは以前にTVで栗だけで作ったというのを見たのと同じ形)とコーヒー、女房は同じくモンブランと紅茶を注文。出てくる迄、嬉しくなって店内の広い土間を一周し、さらにこれも客室になっている座敷内も覗いて写真を撮らしてもらう。正月飾りらしい花飾りを見た女房は、これもお菓子で出来ているわと感心しきり、主人らしきお爺さんが出てきたのでひとしきりお喋りも。横浜からというと、今日はどちらまでと聞くので平潟に行ってアンコウを食べると言うと、わしらここらの連中がよく行く宿は保養館、なぜって言うと宿からの眺めが一番良いからとか。確か以前にも港に望む古い3階建の元遊郭というこの宿のことは聞いたことがあって、女房に予約させたらアンコウは宴会にしか出さないというので止めたことがあるが、そんなことは無さそうですね。さてモンブランであるが、やはり睨んだ通りで、中味まで栗!栗!栗!という代物、女房もこんなモンブラン食べたことが無い、素晴らしい、今日は事故があったお蔭でと変な感激のしよう。災い転じてというか、ただでは起きないというかどちらなんでしょう。コーヒーはエスプレッソかカプチーノ、紅茶はポットサービスで3杯分近くと、お洒落なうえにお徳じゃないですかね。

 紅茶の器などはややアンティークというのを使っている様子。菓子類はこのほかに栗羊羹などの和菓子もあって、品数は少ないものの和洋があるというのも珍しい。我々がいる間に2組ほど菓子だけを買う客が来ていたが、どうやら常連のようでしたな。帰り際にもう一度店内に置かれた物をよく見ると、値札が貼られた陶器や漆器があるので主人に確かめると、やや骨董的なものを含めて売物というので、5枚2500円という割安なのに趣のある小鉢皿をついつい購入してしまいましたよ。作り手は益子の人で韓国の金海に行って焼いたものとかで、ちょっと変わった味があるもの、笠間に行くのにここで買物とは成行きとはいえマアマアと女房は呆れ顔。他にも明治大正の益子焼や瀬戸らしいという、値段からすれば魅力あるものがあったけれど我慢しましたよ。この周辺で昼食というなら和食はここ栗の家の栗お強セット、洋食なら岩間IC方向に向かって反対側近くにログ風建物のくれそん亭というのがあって、こちらはボリュームでも満足できるはずですよ。

                           重厚な古民家の栗の家

                           大谷石造りの喫茶ギャラリー

                           栗の家の内部、奥は座敷席となっている

                     

                                  

                                土間空間の一部

 笠間では芸術の森公園に寄っていこうということに、まずはその手前にはきらら館という大型の陶器屋があって、笠間焼が揃っているだろうとこちらも寄道となった。この店ではほとんどの焼物に作家名が書かれているのが良いですねぇ。それとギャラリーは個展が常に企画されているし、もう一つ教えちゃうと奥にカフェ風コーナーがあって、そこの棚にある自分の好きなカップを選んで無料セルフコーヒーサービスが楽しめるのですよ。お値段もそんなに張らない作家の笠間焼(笠間焼はコレッ!というスタイルが無いような、女性作家が多い感じがして、豪快というより優しい作風が多いのが強いていえば特徴でしょうか)が買えると思います。

 コーヒー只飲みで何も買わずにゴメンナサイで、次は直ぐ近くの公園駐車場に車を停め、階段坂道を登って陶芸美術館に行くと今週は常設展のみ、来週からは河井寛次郎展とかでこれは残念でしたかね。この美術館は昨年開館したばかり、県立で安いのと眺めの良いカフェがあるのでお薦めです。また、ここの常設展が立派なのは、これまでの人間国宝になった陶芸家の作品が全て展示されていることだ。すぐ傍にはカフェと地元作家を網羅した展示と即売をしている大型の笠間工芸の丘という建物があり、土産物販売の奥に進むと専用展示場があって、定期的に内容を変えているので必ず見ておくことにしている。また人間国宝松井康成の作品展示やギャラリーのほか、作陶体験施設もあるので、急がない旅であれば結構時間を潰せますよ。

                           きらら館の店内

                           県立陶芸美術館

                           笠間工芸の丘

                               登り窯

 そのあとはかつら陶芸にちょっとだけ立寄って次の楽しみにと今回は値踏みだけにしておいて、昼食をとってから次へ行こうと話しながら、近くにあるこの前の匠の祭<この催しは時期も変えて別のイベントになってしまった>で見かけたシャレた建物のレストラン、チェルキオで試しに昼のランチを食べてみることに。サラダ、メイン(肉か魚を選ぶ)、パン、コーヒーで1200円、デザートを付けると1400円というお手軽メニューを頼んでみた。我々が注文した肉の方は鶏肉の赤ワイン煮でそこそこの味わい、ワインが効いていて悪くはないですよ。ここの良いのは窓から市街とその向う側の山まで見渡せるロケーションだが、隣地に建物が出来るとどうなるでしょうかね。ついさっきモンブランを食べたので女房もデザートは我慢、今日の宿も料理は多いので昼はこの程度にしておくのが健康的ですよね。

                           かつら陶芸

                           チェルキオ


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