横浜に戻った翌日に、池袋メトロポリタンプラザ内にある全国の伝統工芸品を展示販売する施設の2週毎に模様替えする催しで、外国人旅行者に人気の品々を集めたという展示を見に行ったついでに、新たな中華街になりつつある池袋北口側で名が売れてきている店で昼飯を食べた。
その店は永利、1時半に入った店内は土曜日ということもあってこの時間でも半分程度の客入り、それもほとんどが中国人らしく賑やかに喋っている言葉がアチラのものだ。テーブルを囲むグループ客などが今まで見たことがないような料理を並べて、皆さんでかぶりつき食いまくっている様子はちょっと異様な感じもする、ここは中国東北家郷料理とあったが、壁に貼られた沢山の品数の手描きメニューは横浜中華街では見かけないものが多く、どういうものか分からないのがほとんど。本場の人はそういうのを食べているのですね。それらを食べたければ最低でも3人以上でこなくちゃいけません。隣客の皿にあったワイルドな豚の背骨に付いた肉を特製タレで煮たという料理は一番食べたかったのだが、一人では諦めざるを得ない。この辺りに集中している中華料理店は中国東北地方を標榜する店が大多数だから、広東や上海が多い横浜中華街とは料理内容が違うらしい。中国東北地方は小麦粉を使う料理が多いと聞いているが、もう一つはスパイシーなのが特徴なのかな。
それで僕が食べたのは15種類もあるランチメニューの中から油淋鶏がメインで麻婆豆腐小皿が付くBランチ850円、ランチメニューには定番のものだけで東北家郷料理独特なものが無いのが残念でした。実はこの店は昨年の平日に一度だけプラッと昼に来て麻婆豆腐定食を食べて安い旨いと気に入ったのだが、今回はその時よりやや値上りしていたもののこの前がベラボーな値段だったものね。前とは違うメニューをよく見たらやはり寒い地方だからか四川料理風のものがいくつか目立ったのでこれを注文したのです。油淋鶏も麻婆豆腐そのものはどこでも食べられるものなのだが、出てきたものは普通よりスパイス風味が効いていてシッカリ味に旨みもあって僕の好み、御飯が多めかなと思ったのがペロッと平らげてしまった。スープは干貝柱が効いているし杏仁豆腐もコクがあって自家製らしい。料理人の腕は僕が好きな横浜の萬来亭と甲乙つけがたい。この値段でこの味は横浜中華街もウカウカできませんぞ。
夜のコース料理の内容もビラ広告で見たら無難な料理が多いようだから、あくまでもこの店はアラカルトで注文するべきだろう。
食後に全国伝統的工芸品センターに腹ごなしに歩いて回り、2Fの特設展示場の外国人に人気という工芸品の展示を見る。その内容ポスターが次の写真である。
華やかだし向うから見ればエキゾチックだしと、やはりねという工芸品が並んでいます、漆器、木製品や浮世絵、染織、装飾品などは当然でしょう。その中で和筆は意外、それと和紙などは持帰ってどういう使い方をするんだろうね。器類はなんとでも使えるから人気あると思うけれど、焼物では相馬焼と益子焼だけがあっただけで有田や九谷などは人気がないのでしょうかね。
ここは1Fが常設展示販売となっていて、お値段は普及PRが目的ということで商売ということを考えていないから良心的なんだそうだ。
帰りの東横線には浴衣ギャルがいっぱい、この日は横浜で花火大会があったのですね。