ちょいボケじじいの旅・酒・エーとそれとね

毎晩酒を愛で古き日本と温泉を愛す、少し物忘れも出始めた爺が、旅日記やコレクション自慢などと、時々の興味のままを綴る。

秘湯を守る会3連荘の温泉三昧旅行 2007.4.17 その1

2010-07-04 09:25:25 | 旅日記
 朝起きてみれば周辺には雪が積もっているのにビックリしたものの、宿の人に聞いたらこの時期になればそんなには積もらないし、山を降りれば雪はないだろうと。この日も朝風呂を楽しんでから、ハムと目玉焼き以外は日本の正しき朝食でご飯は2膳しっかりと食べる。
 朝食後は明るくなってきて道路はまったく心配ない状態で、白石方面に10分ほど下りていくともう雪は無くなり、ほどなく遠刈田温泉街を抜けて暫く走ればR4号で瞬く間に白石に到着、ここもお城近くに無料駐車場がある。
 やや日差しが戻って明るくなった中を白石城(冒頭写真)に、桜が見頃な復元木造天守閣に登れば蔵王がよく見えて絶景絶景。大河ドラマで西郷輝彦が演じた政宗の腹心片桐小十郎が治めて、幕末まで続いた白石藩は郷土意識が高いのでしょうか、ここや武家屋敷などの受付などボランティアの老人が勤めている。木造再建で話題になった掛川城に遅れること1年で完成、こちらは京都から宮大工を招き、釘1本使っていないのが自慢だと説明してくれた。
           白石城天守からの眺め
 武家屋敷の方は角館みたいに立派なものが並ぶというものではなく、川沿いの風情の中にポツンと1軒のみ残るだけというささやかなもの。
           水量が多い堀が守る武家屋敷
 昼近くなって昨日宿で飲んだ日本酒の蔵王酒造があったので土産用に買い込み、どこか旨くて良い店はないかと蔵元の娘さんらしきに聞けば、すぐそこのいち藤さんは美味しいですよと。そういえばうーめんの看板があったねと、やはりここではうーめんかなと訊くと、でも麺といっても短いんですよという返事に、はて昨日の夕食のお品書きにうーめんとあった碗ものの中のはそんなに短くなかったのになと。12時前のまだ混まないうちにとさっそくお言葉に従っていち藤に入れば、店内に手綯うーめんが自慢と書いてある。ワカメうーめんを注文して食べてみると、なるほど短い麺だが結構なコシがあって、食感も昨夜よりしっかりしている。汁はダシがガッシリと出ているものの高血圧を注意されている僕にはショッパイのが難、これで関西風にしたら旨いだろうなぁと、山菜うーめんを食べた女房と話合う。昨夜のものとこの店のものと、長さやコシが違っていたのは何故なのか、汁の具合も全く違うしで、うーめんなるものはどうもよく分からないね。ということで調べたら、コチラに長いものは献上の高級品で短いのは下等品だと、それで青根御殿のものは長かったんだろうと納得、さらに町の食堂では下々が食べるからショッパクなっているのかな。
 腹を一応はなだめて再び一般道でまだ訪問したことが無い県都福島市街を目指し、宮城最南端の白石からすぐに福島県国見町に入りほどなくで福島市に入る。中心部の駅周辺をウロウロ回ってスーパーの駐車場に車を入れて、駅の南北を徘徊探索してみたものの、ここは他所からの歩行者に不親切な街ですねぇ。まずは東口にある駅ビルは自分のビルだけで完結させていて、向い側にあるデパートの一角に歩くルートは全く考えられていない。西口のルートも大きく遠回りしないとその先に渡れないという始末、ふくしま情報センターのコラッセふくしまという建物があるらしいのだが、その案内が矢印だけあってもよく分からない場所にあるらしいなどなど、遂に腹を立ててしまい、もうここはいいから少し戻るけど飯坂温泉にでも入っていこうと退散してしまう。その途中に信夫山トンネルがあって、この山が福島市内にあるのだけは初めて知った。
 飯坂でも観光無料駐車場があるのが便利、有名な共同湯の鯖湖湯に入ってみたが、室内は石造りで清潔ながらここの湯もかなり熱めで、源泉52℃を一般客でも入れるように42~43℃に調整してあると書かれていたが、43℃いっぱいはあるようだ。常連さんが今日は客が少ないから温度が下がらず高めだけど、数回入ったり出たりして慣らせば温く感じるよとアドバイスしてくれたが、なんのなんの、数回に分けて我慢してみたけれどずっと浸かっていた足は真っ赤になってしまって、弱い皮膚をしているねぇと笑われてしまった。でも風呂は温めの長湯が良いんですよと負け惜しみを言う僕。この温泉街にもレトロないい雰囲気の旅館があって、鯖湖湯を管理しているという向かいのなかむらや旅館はちょっとばかり魅力がありましたよ。
           鯖湖湯もレトロな木造建物
 飯坂温泉のアルカリ性単純泉に浸かったあとは、全く泉質が違う酸性硫黄泉の高湯温泉にある三日目の温泉宿に向う。

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