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門馬箪笥店見物中に雨が降ってきたし、午後3時を過ぎたのでまたもや早めに宿へと蔵王山麓の青根温泉に向えば、山側に入った途中は別荘地帯らしきになっていて、仙台からだとすぐに来られるから永住者も居そうで、温泉付別荘とは羨ましいではないですか。
山の中の秘湯と思っていたのに意外と人家が多く、また仙台から近いのですねぇ。翌日の青根御殿の見学時に、伊達政宗公は朝7時に青葉城を出て夕方5時にこちらの隠居所に着かれたという説明を聞いた。それにここからは青葉城と狼煙で連絡がとれたというロケーションで、天気が良いと海が見え夜は仙台の明かりが望めるんだそうですが、あいにくの天気で残念でした。
最上部の部屋からの眺め
伊達藩の湯守を政宗公以来勤めて、現在は21代目が継ぐという青根温泉不忘閣は、湯治宿の風情も残っていてまことに古風な温泉宿ではある。その象徴である青根御殿は明治に消失したのを再建し、樅の木は残ったをここで執筆したと言う山本周五郎など有名人の宿泊も多かったそうだが、もうかなり老朽化した感じで、全面修理する時期にきているようですね。また大学生時代に青根の山林で自殺しようと彷徨ったという経験が、影を慕いての名曲を生んだというかの古賀政男が泊まったという部屋が、湯治場棟に残っているのだそうだ。新館らしいと言ってももうかなり昔の築になる宿泊棟は、斜面に建てられているため、案内された最上部の客室棟にはビル5階分の直線階段を登ることになり、老体には息切れしちゃうのだが、冬場の正月やスキーなどの家族連れシーズンは眺めが良い上の方の部屋から予約が埋まりますと言うのは本当ですかね。
風呂はその昔は青根御殿(冒頭写真がその建物)に泊まったエライ武士だけが利用できたという、大小二分割の御殿湯には洗い場があるが、全く別の場所にある貸切風呂を兼ねる石の新湯と最近新設の蔵湯は浴槽のみ、それぞれ男女利用時間が交代で分かれている。新設の蔵湯は本当の昔からの蔵の中に木製浴槽を置いたもので、不思議な空間感覚を味わえますが、山の温泉風情は小さいながら新湯がいいと思います。御殿湯は名前と雰囲気が合いませんし、小さい方は新湯並みですから、洗い場を使うなら大きい方が使える時間帯に入りましょう。泉質は弱アルカリ性単純泉で、無味無臭の透明に澄んだきれいな湯であるが、ジックリ入るにはやや高めかな。
部屋からこれらの風呂への往復がいい運動になるのですね、ちなみに部屋の鍵は二つ渡され、相方を待たずに個々に出入りできるようにというのは、客の要望が多かったからでしょうな。それもあってか途中廊下脇に休憩所部屋があって、日本酒やお茶菓子、インスタントながらコーヒーなど無料サービスとなっているのは嬉しいじゃありませんか。
食事は湯治宿用だったと思われる別棟の個室で、このメニューは御殿湯風というのか会席風献立になっていてかなり美味しい。お品書にあるように全部で11品と品数は多いものの、少しずつだから適度の量といったところ。この晩もご飯を一膳いただいて終了。
お品書
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![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/62/37/6eeefff9415c0729b45dfbc91333acae.jpg)
この宿の前面に隣接した共同浴場だったという大湯が再び不忘閣の所有となって、ちょうど昔のままに復旧工事中で、名前の通り大きな石組浴槽が見えましたから、これが出来たら益々良くなるでしょう。でも翌朝に見学した青根御殿は天井に雨漏りが目立つのに、狩野探幽作だというような軸など飾っていていいのでしょうかね。
青根御殿内
この宿は手を入れて、昔のままに復元修理するところと新たに快適にするものとのメリハリを付けて改装したら、さぞや立派な温泉宿に再生するだろうにね。
山の中の秘湯と思っていたのに意外と人家が多く、また仙台から近いのですねぇ。翌日の青根御殿の見学時に、伊達政宗公は朝7時に青葉城を出て夕方5時にこちらの隠居所に着かれたという説明を聞いた。それにここからは青葉城と狼煙で連絡がとれたというロケーションで、天気が良いと海が見え夜は仙台の明かりが望めるんだそうですが、あいにくの天気で残念でした。
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伊達藩の湯守を政宗公以来勤めて、現在は21代目が継ぐという青根温泉不忘閣は、湯治宿の風情も残っていてまことに古風な温泉宿ではある。その象徴である青根御殿は明治に消失したのを再建し、樅の木は残ったをここで執筆したと言う山本周五郎など有名人の宿泊も多かったそうだが、もうかなり老朽化した感じで、全面修理する時期にきているようですね。また大学生時代に青根の山林で自殺しようと彷徨ったという経験が、影を慕いての名曲を生んだというかの古賀政男が泊まったという部屋が、湯治場棟に残っているのだそうだ。新館らしいと言ってももうかなり昔の築になる宿泊棟は、斜面に建てられているため、案内された最上部の客室棟にはビル5階分の直線階段を登ることになり、老体には息切れしちゃうのだが、冬場の正月やスキーなどの家族連れシーズンは眺めが良い上の方の部屋から予約が埋まりますと言うのは本当ですかね。
風呂はその昔は青根御殿(冒頭写真がその建物)に泊まったエライ武士だけが利用できたという、大小二分割の御殿湯には洗い場があるが、全く別の場所にある貸切風呂を兼ねる石の新湯と最近新設の蔵湯は浴槽のみ、それぞれ男女利用時間が交代で分かれている。新設の蔵湯は本当の昔からの蔵の中に木製浴槽を置いたもので、不思議な空間感覚を味わえますが、山の温泉風情は小さいながら新湯がいいと思います。御殿湯は名前と雰囲気が合いませんし、小さい方は新湯並みですから、洗い場を使うなら大きい方が使える時間帯に入りましょう。泉質は弱アルカリ性単純泉で、無味無臭の透明に澄んだきれいな湯であるが、ジックリ入るにはやや高めかな。
部屋からこれらの風呂への往復がいい運動になるのですね、ちなみに部屋の鍵は二つ渡され、相方を待たずに個々に出入りできるようにというのは、客の要望が多かったからでしょうな。それもあってか途中廊下脇に休憩所部屋があって、日本酒やお茶菓子、インスタントながらコーヒーなど無料サービスとなっているのは嬉しいじゃありませんか。
食事は湯治宿用だったと思われる別棟の個室で、このメニューは御殿湯風というのか会席風献立になっていてかなり美味しい。お品書にあるように全部で11品と品数は多いものの、少しずつだから適度の量といったところ。この晩もご飯を一膳いただいて終了。
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この宿の前面に隣接した共同浴場だったという大湯が再び不忘閣の所有となって、ちょうど昔のままに復旧工事中で、名前の通り大きな石組浴槽が見えましたから、これが出来たら益々良くなるでしょう。でも翌朝に見学した青根御殿は天井に雨漏りが目立つのに、狩野探幽作だというような軸など飾っていていいのでしょうかね。
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この宿は手を入れて、昔のままに復元修理するところと新たに快適にするものとのメリハリを付けて改装したら、さぞや立派な温泉宿に再生するだろうにね。