
野沢温泉にはもう30年以上も前に、スキー場近くのペンションに一回だけ泊まったことがあったが、温泉街のほうは外湯の大湯だけに入って熱い湯だったなぁという記憶だけが、聞けば外湯は源泉かけ流しだけで熱いが、宿の湯は熱交換して適温にしているとか、確かに宿の桐屋の湯も源泉かけ流しなのだが42℃ほどに調整済み、でもこの時期はスキーとゴールデンウイークとの端境期で客が少ないそうで、上の方はやや熱めだからよくかき回して入ってくださいだって。
冒頭写真は宿のパンフレットです、これには招き猫が写っていますが実物のネコちゃんが二匹出迎えてくれます、というのも現在は先代の次女が引き継いでいてネコ好きなんですね、外観からは普通の宿かなという感じだが、内装というか調度品というか和風を強調していて、特に宿での手作りらしいクロスやクッションなどは同好の志の女房が喜んでいた、僕は中野の土人形が多く飾られていたのには分けてほしいなぁなんて。
この宿は町の中でもやや高い場所にあって、三階の客室からの眺望もまずまず、道路を挟んだ足湯がある高台からはさらに北信五岳の眺めが抜群でした、街全体が南西方向に下っていく斜面となっているので眺望が利くんですね、先代のおじいさんの話ではこの地は戦国以来いろいろな勢力の接点で、確たる勢力下に入ったことがない混沌デタラメな土地なんだそうだ。
広めの客室
客室からのスキー場方面の眺め
北信五岳方面の眺め
広めの中庭があって、街中に大小の宿がたくさんある中では敷地も広い宿で老舗のようです
中野の土人形や古伊万里などが、土人形はこのほかにもあって彩色がきれいなので聞いたら塗り直してもらったそうだ、僕は古色があるほうが好きだと話しておいたけれど
布遊びは宿の親子二代の女性で作っているとか
パンフレットより
温泉分析書、アルカリ性の単純硫黄泉
夕食は客室を減らしたらしい個室で、信州黄金軍鶏と笹寿司コースということでしたが、軍鶏は鍋以外にもう一皿あって食べきれない量、もったいないからと手を付けずに残したけれどそれでも腹いっぱい、笹寿司もこの地の郷土料理だそうだがこれも半分だけを、事前に年寄り向きのコースの相談をしておくべきでしたな。
夕食膳
献立
杏酒
冷酒は一合ずつでこのように
このモツ煮が美味しい
前菜
向付
郷土料理の笹寿司
温物
軍鶏鍋、まともな鍋というのはボリュームがあって
揚げ物、ご飯までは届かない
水菓子
朝食は庭に面した食事処で、客は我々以外は出張で泊ったらしい一人客が二組に外人親子一家四人と全部で四組でした、昨日のチェックインのときに女将がTELに英語で対応していたのはこの外人客だったんですかね、今や野沢温泉でも宿では英語ができないとやっていけないようですよ。
朝食膳は質素な
コーヒーはセルフで
窓際の水路にキセキレイが
野沢温泉でも宿の湯よりも外湯巡りに忙しかった、そちらについては次回に。