こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

スワロウテイル/幼形成熟の終わり

2012-02-27 00:00:00 | 未分類
藤真千歳さん『スワロウテイル/幼形成熟の終わり』を読みました。

病のために、関東港の自治区に男女別で隔離された人間たちは、
第三の性である人工妖精と共に暮らしていた。
その一体である揚羽は、亡くなった後輩が葬式で動く死体になってしまった事件の謎を追う。
一方、自警団の曽田陽平は、人工妖精の顔剥ぎ事件とその事件そのものが消された理由を追っていた。

実は、これらは自治区を蝕む病の一端だったのだ。

虐げられた人と、自己欺瞞にもなる自己犠牲を発揮した人工妖精が生み出した深い闇。
私もどこかに持つのかもしれませんが、そこに溺れないように、
いくらかは自分に正直にならないといけません。

コメント
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