こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

僕は長い昼と長い夜を過ごす

2010-09-30 00:00:00 | 未分類
小路幸也さん『僕は長い昼と長い夜を過ごす』を読みました。

森田明二は、50時間起きて20時間眠るという睡眠障害を持つゲームプランナー。
彼の勤める<トラップ>の社長であるバンさんから<監視>のバイトを時々頼まれている。

だが、そのバイトの最中に、監視相手が亡くなってしまい、そのどさくさで無意識のうちに
相手のトランクを持ってきてしまった。

中を確かめてみると、何と、2億円も入っていたのだ。

その日から<奪還屋>と<強奪屋>から追われる立場になり、大家のナタネさんと
友人の助けを借りながら、立ち向かっていく。

明二の幼い頃の何気ない優しさが今の彼を助け、彼のハードな過去の理由も分かり、
色々思う事はありますが、良い結末だと思います。

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昨日は、調子悪かった

2010-09-29 00:00:00 | 未分類
一昨日から、微熱が続いて調子が悪かったので、昨日は、日記を休みました。
読書もできなかったので、書くネタがありません(^^;)

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からくりがたり

2010-09-27 00:00:00 | 未分類
西澤保彦さん『からくりがたり』を読みました。

高校三年生の浅生倫美は、一昨年の一月に自殺した兄の唯人の妄想日記を検証するために、
<そねっと>という名前の喫茶店を訪れた。
その後、この街でたびたび正月に起こる殺人事件が物語られていくのだが・・・。

途中から、だんだんオカルトめいた話になってきて、どうなることかと思いましたが、
やはり、見事に着地を決めてくれました。面白かったです。

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すべてのまぼろしはキンタナ・ローの海に消えた

2010-09-26 00:00:00 | 未分類
昨日に引き続いてジェイムズ・ティプトリー・ジュニアさん『すべてのまぼろしはキンタナ・ローの海に消えた』
を読みました。

語り手は、ダイビングやシュノーケリングが趣味の、老齢の実験心理学者であり、物書きの
アメリカ人男性である。
舞台は、メキシコのユカタン半島で、彼はラテンアメリカで多少軽蔑のニュアンスをこめて呼ばれる
「グリンゴ」だという。
さらに、マヤ族の現在に興味を持ち、彼は、マヤ族からもリゾート客のグリンゴからも変人とみなされるような
アウトサイダーらしい。

語り手は、そんな立場だからこそ、キンタナ・ローでの美しく幻想的な出来事にたびたび出くわしたのでは
ないでしょうか?
解説では、奇妙だとされているこの物語ですが、心洗われるような気分にさせられたのは、
私だけでしょうか?

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故郷から10000光年

2010-09-25 00:00:00 | 未分類
ジェイムズ・ティプトリー・ジュニアさん『故郷から10000光年』を読みました。

故郷をテーマにした短編集です、

異星人との交流を皮肉に描いた「そして目覚めると、わたしはこの肌寒い丘にいた」  
不思議な狩りの物語「雪はとけた、雪は消えた」
などの不思議な肌触りの小説もいいのですが、
ほのぼのした「ドアたちがあいさつする男」
タイムトラベルを絡めた恋愛コメディ「ハドソン・ベイ毛布よ永遠に」
何とも切ない「ビームしておくれ、ふるさとへ」が特に気に入っています。

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