こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

開かせていただき光栄です

2012-02-21 00:00:00 | 未分類
皆川博子さん『開かせていただき光栄です』を読みました。

18世紀のロンドン。
外科医ダニエル・バートンと五人の弟子が、墓あばきから買った妊娠十ヶ月の女性の遺体を
解剖していたところ、警吏に踏み込まれた。
とっさに隠し、彼らが立ち去った後に隠し場所から取り出そうとしたところ、
覚えのない別の遺体まで現れた。
時代は、解剖学に偏見があり、なかなか医学が進歩できない頃。

詩人志望の少年が無実の罪を着せられ、あくどい大人たちに翻弄され、
弟子に助けを求めた時、ある復讐が始まった。

弟子が師の恩に報いるためもあったとはいえ、あまりにも非情な行いに、
背筋が凍る思いでした。
同時に、彼らの住む時代背景を考えると、理解できる部分もあります。
富む者ばかりに有利な、不平等な時代だったようです。

今日は、誕生日でした。
ケーキを買っただけですけどね。

コメント
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