沖縄の港川と呼ばれている一帯、かつての外人住宅から徒歩で行ける地域の中にある、一軒のコンクリート建築。
そこは、地元の人間ではないが若い頃から全国各地を転々として民俗学を長く研究し、人生の最終の場所として住むように決めたという順さんが、この島の資料館、と言いつつあくまで順さんの私的な資料を保存する場所として買ったものだった。
主人公の未名子は、中学、高校のあいだ、休みの日や学校に行けなかった日に自習道具を持ちこんで、そうして学校を卒業してからは仕事のない昼の間中、ずっと資料館の整理を手伝っていた。
誰に向けてでもない資料館という性質から、周囲の人々からは得体のしれない不気味なところと認識され、例え周囲に害を及ぼしてなくても嫌われてしまうという理不尽。
小説によっては、他人に打ち解けにくい未名子が人に馴染めるよう努力するのかもしれませんが、そうは行かず、はた目からは謎の行動を始めるところに、逆に好感が持てました。
私自身、かなりな人見知りで馴染みにくいと思いますので、何となく、いくらかは理解できます。
私にとっては、面白い物語でした。
そこは、地元の人間ではないが若い頃から全国各地を転々として民俗学を長く研究し、人生の最終の場所として住むように決めたという順さんが、この島の資料館、と言いつつあくまで順さんの私的な資料を保存する場所として買ったものだった。
主人公の未名子は、中学、高校のあいだ、休みの日や学校に行けなかった日に自習道具を持ちこんで、そうして学校を卒業してからは仕事のない昼の間中、ずっと資料館の整理を手伝っていた。
誰に向けてでもない資料館という性質から、周囲の人々からは得体のしれない不気味なところと認識され、例え周囲に害を及ぼしてなくても嫌われてしまうという理不尽。
小説によっては、他人に打ち解けにくい未名子が人に馴染めるよう努力するのかもしれませんが、そうは行かず、はた目からは謎の行動を始めるところに、逆に好感が持てました。
私自身、かなりな人見知りで馴染みにくいと思いますので、何となく、いくらかは理解できます。
私にとっては、面白い物語でした。