こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

『おとぎカンパニー 日本昔ばなし編』田丸雅智

2019-12-31 20:04:08 | 読書感想
 
日本人なら誰でも知る日本の昔ばなしを、現代を舞台にしたショートショートにしたこの本。
前回の海外の童話をアレンジしたものより、格段に面白くなっている気がします。

初っ端から、一寸法師は心の器まで小さいですし、桃太郎はロゴから生まれていますし、わらしべ長者は会社組織になっています。

私が特に気に入っているのは、こぶとり爺さんと花咲か爺さんと三枚のお札と那須与一・扇の的です。
浦島太郎と平将門も、笑えますけどね。

今年の読書納めがショートショートというのは、来年が楽しみな感じがします。
では、よいお年をお迎えください。
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コミックス『かりん歩(4)』柳原望

2019-12-27 19:40:41 | アニメ・コミック・ゲーム
 
1年以上前に発売されていた事に、いまさらながら気がついて買った、大バカ者です(泣)
最終巻だったのねー。

理央が上司からデートに誘われたかと思えば、その弟の希央が、かりんの妹のくるみにデートを申し込むという、怒濤の展開!
急に、連載終了したのでしょうか?
私みたいな、オオボケもいますし(汗)

でもまあ、かりんの家の事情も解決した(のかな?)し、連載を読んでいない私には、あまり苦情は言えません。よりによって発売に1年後に気づくなんて!
でも、じっくりゆっくり読みたい物語ではありましたね。
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コミックス『新サクラ大戦 the Comic1』野口こゆり

2019-12-23 19:45:36 | アニメ・コミック・ゲーム

 
このコミックスを読んで、帝都・巴里・紐育の華撃団全てが消滅したと知り、驚きました。
ゲームをやれば詳細が分かるのかもしれませんが、現在、ハードを買うのは困難ですので、せめてと購入したわけです。

そして、今回の主人公・天宮さくらの帝国華撃団への強い思いが、とても嬉しく感じられました。

夜叉の正体が分かったところで次巻に続くようですが、旧メンバーの詳細までは行かずとも、夜叉の言葉でどんな状況だったのかを知りたくなりました。

話すのも辛い状況なら深くは望みませんが、彼女たちの受けた傷を知りたいです。

あと、小説版もありますので、そちらも楽しみです。
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『競歩王』額賀澪

2019-12-22 19:44:40 | 読書感想
 
天才高校生作家としてデビューした榛名忍は、三作目を過ぎたあたりからスランプに陥った。

そんな時、通りかかった自分が通う大学のラウンジのテレビで競歩の大会が放送されていた。
何の気なしに見た忍だったが、背後で運動部の風体の男が静かに滂沱の涙を流していた。
どうやら本人は、泣いている自覚がなかったらしく、忍と一緒にいた同級生の石原亜希子の声で我に返り、速足で歩き去った。

あまりにも印象的だったためか、その後の出版編集者の百地さんとの打ち合わせで、思わず「競歩」という言葉がでてしまい、いつの間にか出版社からの取材費も出る事になってしまった。
初めは遠くから眺めるだけのつもりだったのに、後輩で新聞部学生記者の福本愛理が、彼、八千代篤彦の出場する大会に連れまわすのだ。
八千代は本来、長距離ランナーを目指し箱根が目標だったところを断念して競歩に転向したという。
そんな彼に自分を重ねて苛立ちも覚えつつ、やがて忍は練習にも同行するようになった。

忍が書いた小説のラストが、王道を狙わなくて良かったと思いますし、この物語の着地点も同様に良かったと感じました。

競歩は、本当に傍目からも地味で過酷なスポーツですが、選手の視点から見るとなおさら厳しい世界だという事が分かります。究極の、自分との闘いの競技ですよね?
額賀さんご自身も、ご自分と重ねて思うところがあったのか、無かったのか。
それは分かりませんが、安易な感動物語にならなかったのも素晴らしいと思いました。

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『本好きの下剋上 司書になるためには手段を選んでいられません 第三部 領主の養女I』香月美夜

2019-12-17 19:54:54 | 読書感想
 
今回からマインは、カルステッドの亡き第三夫人・ローゼマリーの娘・ローゼマインとして、領主・ジルヴェスターの養女に行く事となった。

上級貴族社会で生きていくために学ぶべき事は山のようにあり、その上、神殿長と工房長の仕事もあるしで、とても、無理・・・と思ったら、フェルディナンドからのご褒美として「神殿図書室の鍵」がもらえるとなれば話は別。
がぜんやる気になったローゼマインは、新しい孤児院と工房の建設、その資金集めのためのチャリティーコンサートまで企画して、内容の一部において、フェルディナンドに叱られたりもする。

下町の家族と離れた事は寂しいけれど、貴族としての家族のどちらにも恵まれていると思えるローゼマイン。
カルステッドの三人の息子たちは、いい方ばかりで彼女を大事にしてくれますし、ヴィルフリートも、何のかんの言って、面倒を見ようとしてくれます。虚弱でなければねえ。

そうそう、トゥーリが簪を届けに来てくれ、隠し部屋限定で他人としてではありますが、仕事を依頼すれば会えるようになったのは、嬉しい事でした。
あと、どうやら虚弱の原因が分かったようなので、それを取り除けるかどうかがローゼマインの今後の課題なのでしょう。
それにしてもいまさらながら、とんでもなく虚弱ですよねえ。
丈夫になる日が早い事を祈っています。
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